空セル

After Effectsでのタイムシートの「空セル」はさぁ‥‥、本当に「空」にすれば良いんじゃないのかな。ブラインドなんて使わなくてもさ。

 

私はSTSをタイムシートの反映に使ったことがないので(MacOSだから)、昔から空セルを0番ファイルで自動で作るか、プリコンして先頭一コマをオフセットして空にするかで、ずっと20年近く作業してきましたが、何の不具合もありません。

 

単にプリコンポーズで空セルを作り出すだけなので、最新のAfter Effectsでもバージョンによるトラブルがないです。おそらく未来も互換性を保つでしょう。

 

さらには、一旦素材を未処理でプリコンすることで、素材を差し替える時にレイヤー重ねで履歴を残せますし、歯抜けの連番にも対応できますし、色々と良いこともありますよ。プリコンの手数はスクリプトで処理すれば手間もかかりませんしネ。

 

タイムリマップだけでシートのタイミング適用が完結するので、プロパティが1行だけで見やすいです。空セルだけブラインド管轄になるより、整然と把握できますヨ。

 

 

 

アニメ業界って、一度取った杵柄は、絶対に手放したくない性根がありますよネ。

 

標準仕様を更新する機運が生まれにくい業界なのかな‥‥。

 

考え方を変えられないので、未来にも対応できない。

 

CS6を、あと何年使うつもりのなの? 10年? それとも20年?

 

若い20〜30代の人たちは、オッサンたちの言う「普通のやりかた」が、本当に10年20年後に普通であり続けるかを、よ〜く考えて、今を未来に備えて行動するのが良いですよ。

 

オッサンたちの中には、アニメの未来の発展なんてどうでもよくて、逃げ切ることだけを考えているような人もいるんですから。

 

 


過渡期の一般論

現在、「デジタル作画」と呼ばれる、紙からコンピュータへの道具の移行期・過渡期において、「スタイロスが使いやすい」とか「クリスタではまだ動画の作業は難しい」とか「Toon Boomは使い方が独特で日本には向いてない」とか、色々な「一般論めいた」フレーズが飛び交いますが、実のところ、「過渡期・移行期に一般性を求める矛盾」に満ちています。

 

過渡期かつ変動期なのですから、そもそも何かを見極められるほど、足場が安定していません。岸から岸へと波間を渡る途中のグラグラ揺れる船の上で、コップに水を入れて何ccかを計ろうとするかのごとくです。向こう岸に着岸して、船を降りてから陸地で計らなければ、基準なんて見いだせるはずもないですよネ。

 

「コレコレはこうだ」「こうあるべきだ」なんて見極めなんてできるはずもないのです。どこかで耳にした一般論は、変動の激しい期間においては、ふとした状況変化で全く通用しないこともありましょう。

 

スタイロスは場合によっては使いにくさが克明に表面化しますし、クリスタで動画を作業して「困ったことがない」という頼もしい話も耳にしますし、スタイロスで曲線ツールを手早く使えるのならパスの扱い(ベクターの制御)だって相当イケるはずです。

 

実際に自分の目と手で確かめるまでは、特に過渡期においては「通説」や「一般論」を鵜呑みにするのは、損失を超えて危機に陥ることもあります。

 

今は過渡期ゆえに、ノウハウと技術を蓄積するチャンスだ!‥‥ということを、今一度、再認識しましょう。‥‥というか、最近、再認識しました。

 

なので、今後はProcreateだけでなく、クリスタもTVPaintもToonBoomも積極的に取り組んで、4KHDRの可能性をさらに広げていこうと思っています。

 

 

 

一般論めいたことを信じ続けて、通説に日和るばかりで、まだたくさんあるプラス成長の機運と契機をドブに捨てることはなかろう。

 

せっかくの成長期に、摂食せずに断食してどうする。

 

過渡期においては、一般論さえも一時的なものとして扱うくらいでちょうど良いのだと思います。

 

 


夢のうどん

トップバリューのゆでうどんは、税抜き78円で3食入りで激安も魅力ですが、麺にコシがあって歯ごたえがよく、母方の祖父の大晦日に食べていた手作り田舎うどんにちょっと似ていて、私の「野戦食(作業場の食事)」定番メニューです。

 

コストはとても安いのに、美味しいのがたまりません。

 

材料

うどん1パック〜3パックで税抜き78円なので、1パックだいたい30円くらい

たまご20円くらい(10個200円として)

ヤマサ昆布つゆ(数円)

セブンイレブンの冷凍ネギ(10円分くらい)

あおしそ(プランター栽培なので0円感覚)

唐辛子(プランター栽培なので0円感覚)

 

うどんは、1パックにつき700W90秒でレンジ加熱すると、粉っぽさがなくなりモチモチになります。袋のまま、一部をちぎって空気の抜け道を作れば破裂しません。レンジで温めた後は、水道の流水にさらしてシメて、100円ショップのどんぶりに「ぶっかけ」っぽく盛れば以下のようになります。‥‥盛りつけが雑でスマンす。

 

*これはiPhoneで撮りました。日頃持ち歩けるスマホでこのくらい撮れれば、十分役立ちますよネ。細かい描写性能にこだわらなければ。

*去年獲れた乾燥唐辛子は、ハサミで切って散らします。手でちぎると、後でふいに目をこすろうものなら、大変です。

 

 

とは言うものの、最近、あまりにも頻繁に食べ過ぎて、夢にまで出てきて、トップバリューのうどんを夢の中でも喰ってました。

 

夢の「60円うどん」。

 

夏には生唐辛子、さらには葉山椒も添えると、材料費がめちゃ安くても、美味しく食べられますネ。

 

 


変わるものと変わらないもの

世の中のものごとには、頻繁に変わっていくものと、何十年も変わらないものと、結構様々にバラつきがあります。‥‥で、特に映像制作に用いるコンピュータは、頻繁に変わる類いになります。

 

商業映像作品の制作そのものが、その時代の流行を反映したり、社会的なインフラや技術発展の強い影響を受けるからです。

 

別に今でも、720x486で映像は作れるんですよ。でも、そのSD時代のフォーマットで作っても、今では商業映像作品として売り物にならないので、SDサイズでは皆もう作らないのです。

 

一方、MXRのDynaComp。今でも1972年リリース当時から基本設計を変えぬまま、DC電源ジャックを世界標準に合わせるくらいのマイナーチェンジで、今でも作り続けています。1972年なんて、まだ生まれていない人も多いですよネ。

 

EOSの廉価50mm三代目で撮りました。iPhoneのカメラで写したのとは、細部のディテール描写、発色など「存在感」が全然違います。考えてみれば、単体レンズ製品も寿命が長い類いですネ。10年20年はあたりまえのようにラインアップされます。

 

 

1970年代のDynaCompを、2019年の今の技術に合わせて「デジタルシグナルプロセス」にしようものなら、全世界の愛好者からブーイングが巻き起こるでしょう。「こんなのDynaCompじゃない」と。

 

どんなにハイレゾの世の中に変わろうと、DynaCompはそのまま。

 

DynaCompは、それこそ、オープンリールのマルチトラックの頃から、100トラック以上も可能な現在のMac/PCのワークステーションまで、変わらぬ姿と音を提供し続けています。

 

EOSも、本体は「デジタル一眼レフ」に変わろうと、使うレンズは50mmの二代目(現在の三代目〜STMの前のモデル)でも雰囲気たっぷりに撮れて、第2世代のファンも多いようです。

 

 

 

何を言うても、変わっていくものと、変わらないものと、色々なものの中で生きていくだけのこと‥‥です。

 

移ろいやすい性質のものに「どんどん変わるな!」と目くじらをたてて怒って、変わらないことで価値があるものに「古い!」と怒るなど、むやみに怒るだけ「怒り損」です。

 

時代の流れに合わないことで価値が下がるのなら、合わせていけば良いと思います。時代とはあえて合わせないことで価値を有するのなら、そのままで良いです。

 

 

 

映像もSDからHDへ、そしてHDからUHDへと変わっていきます。VHSを使っていた家庭は、今やHDDレコーダーやBD-Rに変わりました。そしてもはやテレビ放送を録画するだけでなく、録画せずとも繰り返し見たい時に自由に見れる、ネット配信映像も随分とUHD〜4KでHDRのクオリティでどんどん普及が進んでいます。

 

昭和テイストのコミックやアニメの絵柄が時代を象徴したように、いわゆる「萌え」と呼ばれる絵柄は平成テイストとなって、令和にはまた新しい何かが台頭するでしょう。

 

平成に20代だったアニメ好きの人は、令和10年には30代ですから、もはや若者ではなく、中年に差し掛かります。

 

身の回り、そして自分のカラダが移ろうのを嘆いてもただ寂しく悲しいだけです。

 

時が移ろい、世の中が移ろうことを楽しめなくなったら、まあ、それはもう、ココロまで老いてきた‥‥ということでしょう。

 

変わるもの、変わらないもの、両方の性質をうまく活かせば、ものごとのネガティブな部分ではなく、ポジティブな部分を自分の人生に活かせると思うんですよね。

 

令和はキビしい部分もあるでしょうけど、楽しいこともいっぱいだ!‥‥と、やりたいことが多くて困るくらいでちょうど良いです。

 

 


CCの例のヤツ

Adobe認定外バージョンに関するアナウンスがありましたネ。

 

アドビのブログより引用

https://theblog.adobe.com/changes-to-creative-cloud-download-availability-jp/

 

「アドビでは、すべてのお客様に最適なパフォーマンスとメリットをご享受いただくため、Adobe Creative Cloudの最新のリリースをアップデートすることをお勧めしています。Adobe Creative Cloudサブスクリプションには多くのメリットがありますが、そのひとつが頻繁な製品アップデートによって、新機能、重要なバグ修正、セキュリティアップデートをご利用いただけることです。

 

〜中略

 

アドビは、現時点で最も多くのお客様にご利用いただいている2つの最新バージョンの改善に注力することで、今後もご要望の高い機能を開発し、WindowsとMac OSでの高いパフォーマンスとメリットを実現することができます。

 

 

書かれている内容は、ごく普通で常識的、かつ、近年のコンピュータネットワークの社会的な状況を鑑みた文面と言えます。

 

漢字Talk7.5とかWindows95、Photoshop Ver.2や3を使っていた1990年代の時代感覚と、今やPhotoshop Ver.20(!)の2020年代目前の現在とでは、根本的に意識を変えなければ、コンピュータを使って仕事ができる環境とは呼べません。

 

Shift+Option+Command+「Photoshop CCについて...」をメニューから呼び出すと、開発時のコードネームが表示されます。その昔、「Photoshopバージョン20なんて日が来るのかねえ」と話していたのが、今まさに現実になりました。

 

パッケージを買って、シリアル番号を手に入れたら一生物‥‥なんて感覚は、未来はどんどん薄れていくでしょう。

 

セキュリティには、一生物なんてないですしネ。

 

古いバージョンを使い続ける際、セキュリティアップデートは特に深刻で、2012年発売のCS6を使い続けることは、その当時の様々な要素も使い続けることになります。例えば、macOSに関してはCS6においては、El Capitan(2015年)でセキュリティアップデートが停止し、最新のMojaveのセキュリティからどんどん遠のくことになります。

 

 

 

MacOS9のQuarkXPressもそうでしたけど、昔のソフトを使い続けるのは限界があります。

 

CCユーザに限らず、CSユーザも、そろそろ2020年を意識して、自分の作業環境を再構築する時期だと思います。ユーザ‥‥というと個人っぽく聞こえますが、会社組織も同じです。そろそろアニメ会社もCS6から「卒業」する時期でしょう。

 

サブスクリプションの導入を含めて、アニメ会社は新しい収益のカタチ、制作運用のカタチ、ワークフローのカタチなど、様々なカタチを見直す時期が、まさに令和の時代の「第一歩」だと思います。

 

もし、昔買ったCS6を令和も使い続けるのなら、第一歩は踏み出せず、平成に留まる過去の会社団体・制作現場となることでしょう。昭和平成の思い出の中で生きていくことになります。

 

「アニメの技術は今がMAXで最高」では「ない」のです。まだまだ先はあり、上もあります。

 

平成で技術進化がストップした制作集団が、令和の2020年代以降に、どうやって生き残っていく戦略でしょうか? ‥‥そもそも、生き残りの戦略など考えたことはないし、その都度、行き当たりでうまく切り抜けるだけ‥‥でしょうか。

 

昔のソフト、例えばセルシス社Retasファミリーのスタイロスは、曲線ツールの使い心地や色分け線の技術は、今でも優れた技術だと思う一方で、さすがにもう最新の制作環境には性能的に厳しいです。macOS版の更新は2013年で停止し(開発停止したんですよね、たしか)、フリーハンドのペンツールはまともに動作しません。Windows版も4Kが相手では苦戦を強いられます。ゆえに、2020年代にスタイロスは通用しなくなるでしょう。

 

古いソフトを使い続けたり、シリアル番号でソフトがいつでも自由に使える‥‥という感覚のままでは、令和、そして2020年代は辛くなるばかりと思います。

 

 

 

アドビの肩を持つつもりはないですけど、少なくともCCユーザは、最新のOSのセキュリティアップデートで、最新かひとつ前のCCを使う方針で良いと思うんですよ。最新のバージョンがまだ安定していなければ前の年の‥‥という感じで。

 

私は2000年代中頃くらいまで、After Effectsで「TinderBox」(セットで13〜20万円)というサードパーティ製のプラグインを使っていましたが、何かのアップデートの時に使えなくなり、業務上でピンチに陥ったことがあります。しかし、そのピンチがきっかけでプラグインに頼らない色々な新しい技法を確立しましたし、TinderBoxよりも格段に安くてしかも美しくかっこいい効果のプラグイン(Trapcodeのとか)を導入することにも繋がりました。

 

「新しいバージョンだと、アレとコレが動作しなくなる!」‥‥というのは、その瞬間はショックですが、いつまでもそのショックのままでいるわけもなく、工夫することで代替案も見つかり、さらには工夫の過程で新しいアイデアも発見できます。

 

もし、私がCS6の停滞状態に依存していたら、技術も停滞して、新しいジャンルやフォーマットの仕事を受注できなかったとも思います。

 

「旧環境に依存する人は、旧環境に束縛されるがゆえに、新しいチャンスも新たな出会いも少ない」というのが、包み隠さぬ実感です。

 

 

 

まあ、これらは、あくまで私個人の経験や考えです。各人の考えもありましょう。

 

もしかしたら2020年代はおろか、2030年代にも、パッケージ版のCS6を使い続けるキモの座った人も中にはいるかも知れませんしネ。

 

結局は、個人や制作集団の未来戦略次第‥‥です。

 

 

 


柔道の受け身

コンピュータはどんどん乗り換えるものだ、とか、スタンダードでいつまでも続くと思っているものが終了しても慣れている、とか、AppleのMacを使っていたおかげで、随分と鍛えられた感はあります。何とも皮肉ですが。

 

打ち切られるのに、慣れている。‥‥と言いますかネ。

 

Windowsって、MacOSがMacOSXに移行したようなショックは、一度も経験していないのかも。

 

ゆえに、WindowsユーザかつCS6ユーザは、今回のAdobe断捨離は、結構ショックなのかな‥‥。実感がないので、想像するばかりですが、MacOSXへの移行時に見られたMacユーザの「荒れ方」〜もうやめてやる!2度と使うか!他に変える!‥‥という言い方に似ているんですよネ。

 

MacOSXに移行した時、申し訳程度にMacOSのソフトが動く仕組み〜「Classic環境」はありましたが、ありありと「未練断ち切り期間」のていであり、やがて使えなくなることはわかっていました。やがてPowerPC〜ロゼッタも終了、今度は32bit終了、「終了終了また終了」の歴史でしたね、Macは。

 

私はWindowsもたまに使いますが、90年代のゲームソフト「大戦略」が動作するのを見ると驚きを隠せません。何で動くんだろう。すごいなぁ‥‥。

 

 

 

例え学校の体育の科目でも、柔道を習って受け身を覚えると、その後、何らかの拍子に倒れた時に、とっさに受け身が出るもんだ‥‥と、その昔、わたなべぢゅんいちさんが話していました。‥‥ホントかどうかは知りませんが、何か解る気がします。最近、トリキの段差でコケた時も(カウンター席にすごい段差があるんだわ)、スターン!と畳を両手で叩くかのように受けて、ケガもなかったですしネ。

 

「ソフト断絶」もソレに近いものがあります。Macで散々受け身を学んだので、今回のCS6の件は全然大丈夫。

 

 

 

Appleよ、ありがとう。

 

アナタの数々の酷い仕打ちゆえに、少々のことでは受け身で耐えられるようになったし、転ばぬ先の杖のつきかたも覚えました。

 

さてさて。AppleもマイクロソフトもAdobeも、10年20年後にはどんなことになっているんでしょうネ。

 

 

 


時の流れ

今回の「アドビ認定外文書」の影響で、早くも「アドビから脱皮するには」的なツイートを見かけますネ。それほどショックが大きかったと見るべきか、そもそもツイッターはなんやかんやいってもまだまだ閉じられた世界なので、一部のツイッター常用の人の意見が目立っているのか、そこんところはよくわかりません。

 

以前、どこかのツイートで「最近のツイートを見て、アニメーターたちの意思はまとまりはじめた」みたいな文言を見て、ツイッターばかりやっていると「ツイートが民の声」と勘違いする人もいるようです。私はツイートを一切しませんし、ツイッターのアカウントを持っていても仕事に関するツイートをしない人を何人も知っています。なので、ツイッターを過信するのは危険です。

 

とは言え、アドビの今回の「認定外」は映像制作関係者の間では、結構話題になっている‥‥のかな?

 

 

 

何か、既視感のある光景。

 

アレだ。MacOS9が「墓場行き」になった時の騒動に結構似てるわ。

 

1990年代後半、Appleはマイクロソフトにビジネスユーザの獲得戦争で大敗を喫したものの、MacOS(=MacOSXではない)を使うユーザは世界にはまだまだ根強く存在していました。いわゆる営業とか事務とは趣の違う、ビジネスはビジネスでも、映像や音楽や出版などの分野で。

 

そんなMacOSが、MacOSXへの移行により、開発中止となった時、世界中のMacユーザの阿鼻叫喚がこだましたものです。

 

特に、DTPのQuarkXPressのユーザは、「MacOS9を使い続けるためには」とか「MacOS9がネイティブに起動するマシンを今のうちに買わなければ」と随分と騒いでいたのが、DTPに関係のない私にまで伝わってくるほどでした。

 

おかげで、私がPowerMac8600(G4にCPUを換装していましたが)から買い換えた、G4最終型のミラードドライブドアは、16万で買ったのに中古で10万円以上で売れて、アルミタワーのMacProを買うための大きな資金になりました。

 

‥‥で、時は流れて。

 

今でもMacOS9とMacOS9起動のQuarkが現役の人って、どのくらいいるんでしょうネ。

 

 

 

今回のアドビ認定外の騒動は、アドビの強引なやりかたへの反発が主だとは思うのですが、一方で「いつまでCS6を使ってんの?」とは思うのです。‥‥少なくとも私は、実感をもって強く感じます。

 

コンピュータの宿命とも言える、リプレースの周期。

 

コンピュータを使って金を稼ぐということは、コンピュータの機材運用にもちゃんとお金をかけるということです。一度買ったら、火事か天災でもない限り壊れない、作画机やOAデスクとは全く性質が異なります。

 

「でもさあ‥‥色々と取引先とのしがらみもあって‥‥」というのは確かに頭痛のタネとは思いますが、取引先は絶対服従の神様じゃないんですから、「すみませんが、CS6はかなり古くてもう動作するマシンが残っていません。CS6でもCC2019でも双方でやり取りできる方法を考えましょう」と積極的に提案することは可能ですよ。実際、ちゃんと話して事情を説明して、打開策を見つけ出して、困ったこと(=制作作業が頓挫して暗礁に乗り上げる‥‥とか)は一度もないです。

 

それに、CS6を使っている団体やグループは、「古いCS6を使っているという自覚」があります。現在のバージョンからどんどん遅れているという自覚=自分らが時代に遅れをとっているという認識はあるので、当方がCS6が古くて動かす環境はもうない‥‥と言えば、相談にのってくれるはずです。

 

まさか「中古を買ってきて対処せよ」なんて言わないですヨ。

 

 

 

漢字Talk7.5、MacOS8。

 

懐かしくて愛着があるOSやソフトやマシンは、私にだってあります。老後の楽しみに、System6やHyperCardで遊びたいと思って、旧型マシンを捨てないで保管してすらいます。ネットに一切繋がないで、スタンドアロンで遊ぶ日を楽しみにして。

 

電源を入れて、HDDのモーターが動くかどうかは、お楽しみで。‥‥HDDのないMac Plus(=なのでファンもなく、モーターもなく、無音)も、FDDがイカれたらシステムをロードできませんしネ。ダメならダメで良いんです。遊びというか、思い出の品々ですから。

 

*Plusのほか、その昔プロデューサーさんから貰ったMac SE30なども、ちゃんとモスボール保管してあります。

 

 

でも、仕事は全く別。

 

ダメならダメじゃ、マズい。

 

古いOSはセキュリティアップデートも打ち切られているし、Javaなどのライブラリも古いものが必要だし、そもそも昔のソフトウェアは設計が古くて‥‥というか、その当時は存在しなかった現在の高品質フォーマットには対応できるはずもないので、「維持していても無理がある」のです。

 

CS6を使うことで、現在の仕事の足をひっぱられる‥‥なんて、絶対に避けたいですもん。

 

ちなみに、4KはCS6じゃ無理です。色々と制限にひっかかります。最近のCS2018だってかなりギリギリですからネ。

 

 

 

あくまでこれは、私の意見と実感。

 

CS6がどうしても必要な状況はあるのでしょう。私の主観や経験で全てが解るなんて申しません。

 

どんな状況があるにせよ、古いソフトやハードは、よほど枯れない限り(枯れた=昔から多くの人々に使い続けられて障害も出切って、古いからこそ安定した状態)、どんなに「デファクトスタンダード」「鉄板」でも、やがては使えなくなります。これはもうどうしようもないです。極端な例えかもしれませんが、1990年代の映像制作で活躍したPowerMacやGatewayのマシンで2020年代の仕事はできんでしょ。

 

古い環境から新しい環境へと、どんどん環境を乗り換えていくのが、コンピュータの宿命(さだめ)です。コンピュータに発展の余地がまだまだ残されている以上、少なくとも2050年くらいまでは、そういう流れのままが続くんじゃないですかネ。

 

要点

今の体が古くなったら、新しい体に乗り換えて、時間(とき)の流れの中を旅してきた。

こんなポンチ絵を描く暇があったら、仕事の絵を描きなさい、仕事の絵を。

 

 

 

アドビもいきなり「ぶっきらぼう」に通達するんじゃなくて、時間的猶予とか、権利侵害は何で起こり得るかなど、移行を促すにも、もっと「使う身になって」細かく説明すれば良いのにネ。

 

唐突で強引なのが、火に油を注いだのかも?

 

 

 

 


Adobe「認定外文書」の波風

CS6を使っている人にはかなり深刻な内容を、サラっと短い文書で通達するあたり、色々な憶測や混乱、波風や同様が広がったとしても、それはまあ、アドビの配慮不足だわな。

 

  • CS6の単体パッケージをシリアル番号付きのライセンスで購入したユーザまで、認定外になるのか
  • CCのユーザだけがCS6が認定外となるのか
  • 具体的にどの部分で権利侵害を第三者から主張される可能性があるのか

 

今回の「認定外文書」では、このあたりの説明が大雑把すぎて、読んだ人毎に色々な憶測が飛び交います。

 

もっと、ちゃんとわかるような文書にすれば良いのに、騒動を先読みして、わざと曖昧にしてるのかな。

 

私は毎年最新版に更新していますし、仕事を引き受ける時もCS6は動作しないことを告げるので、何ら問題はないですが、CS6が使えることに魅力を感じてCCを契約している人は、業務に大打撃を被って、憤慨しても当然ですよネ。

 

 

 

でもやっぱり、古いバージョンはこうした危険というかリスクはどうしても付きまといますよネ。

 

2020年代〜令和の、新しい運用方法を考える、良いきっかけとは思います。

 

 


CCの認定外か

今回のCC「認定外」文書は、冷静に解読してみると、

 

Adobe CCのユーザは、CS6からCC2018未満のバージョンは使わないでください。

 

‥‥ということだと思います。CS6単体をパッケージなりダウンロードなりで買ったユーザは対象ではないように文書から受け取れます。

 

CCのサブスクリプションの範囲で、CS6はもう「CC認定外」になる‥‥という話だと思います。

 

権利関係にデリケートな欧米が、サブスクリプションではなくライセンスを売った旧ユーザに対してまで「もう使えなくなります」とか、簡単に宣言できるとは思えませんもんネ。

 

 

 

う〜ん。

 

だとすれば、アニメ業界のCS6帝国はまだまだ続きそうな予感。

 

 

 

でもまあ、いいや。私らには関係なし。

 

CCなので、CS6の仕事はできません!‥‥と明確に交渉できますしネ。

 

そもそも、未来の新基準の映像を制作して生きていくのに、CS6ではもう太刀打ちできんもんネ。

 

最新版のCCでもまだ未来のフォーマットに対応できず遅れている印象があるくらいですから、CS6を使う機会などもうないです。

 

未来を前にして、それぞれがそれぞれの考えで進めば良いと思います。みんなで仲良く淘汰を生き残ろうなんて、やっぱり無理だもんねえ‥‥。

 

 

 

時代遅れの零戦を大戦末期まで使い続け、最後は特別攻撃にまで駆り出す「日本人の血」が、アニメ業界のCS6の運用にも表れている‥‥と思います。

 

商用で使うのなら、もう眠らせてあげようよ。CS6はさ‥‥。

 

 


CS6も断捨離だった

昨日、同僚曰く「戦慄が走った」との「アドビの断捨離」。(文書はこちら

 

つまり、最新とその1つ前のバージョンだけを認定して、それ以前は「認定外」〜ソフトを支えるパテント関連だか内部ライセンスだかの面倒見を打ち切るのか、「今後使い続けると第三者から権利の侵害を主張されるかも」と告げた文書は、よ〜〜〜く見ると、CCだけではなく、CS6(なぜかCS5以前の表記はない)も含まれているようです。

 

*何気なく「CC」の文字が添えてないのが、CS6のようです。After Effectsの「11」はCS6でした。

*文書中の「 Creative Cloudの認定外のバージョンの使用またはインストールを継続した場合、第三者に権利侵害を主張される可能性がありますのでご留意ください。」との一文は、「権利侵害」の単語を用いるあたりで、「商用で使っているのなら、もう昔のバージョンは使わないでね」という暗黙のメッセージとも思えますネ。

 

 

私は最新版をいつも使うようにしてきましたし、CCが発表される前=最新版を自由に使えるサブスクリプション以前の時代は会社組織とのバージョンアップ交渉が撮影監督・作業班チーフの大きな役割の1つとも考えていました。なので、CS6を使っていたのは遥か昔で、CCが出た時は飛びついたものです。たしか、映画「ジョバンニの島」の頃だったと思います。

 

しかし、アドビも後ろめたいキモチがあるんでしょうネ。ハッキリクッキリと「CS6もダメ〜〜!!!」とは、文書には一切「CS」の文字は明記していませんもんネ。永続ライセンスと謳ってしまった過去の「売り文句」に弱みがあるのでしょうかね?

 

まあ、アニメ業界もそろそろ潮時ですよネ。CS6で時間稼ぎと金稼ぎをするのは、どんどん辛くなる一方ですヨ。

 

 

 

何度も書きますが、どんなに「アナログ派」「自然主義者」を気取っていても、今はコンピュータなしでは社会は成立しない構造にハマっています。自然主義者を自認して「森と動物たちのアニメ」を作ろうが「デジタルデータ」からは逃れられません。さんざん電気やデジタルデータや重工業や製造業の恩恵を得て生きているのに、自然派などとは往生際が悪い。

 

今や、デジタルデータ構造の電気信号で生活も商売も成り立っていることを、ちゃんと、明らかに、認めたほうが潔いです。

 

もし、そんなのイヤだというのなら、人里離れた山奥で、キツネやタヌキやリスやクマたちを相手に、パラパラマンガを披露して、その対価としてどんぐりやキノコやクルミを動物たちから貰って、生きていけばいいんじゃん? 多分、山奥にひとり放り出されたらサバイバルできなくて死ぬと思うけどね‥‥。

*細かく言えば、服着て靴履いて、紙と鉛筆で描いている時点で、工業の掌の上‥‥ですネ。

 

 

 

現在制作される商業アニメは、ほとんど全て、100%といっても過言ではないほど、デジタルデータによって、人々の目と耳に届きます。

 

そしてそれを支えるのは、コンピュータやネットワーク機器などのハードウェア、Photoshopやサーバなどのソフトウェア、世界中をネットワークするケーブルや電波などの搬送経路です。

 

それらはメンテすることで機能を維持しています。地球の大自然のシステムには存在しないものですもんネ。

 

だったら、それを使っている以上、メンテに対しても例え間接的な構造であっても対価を払わないと成り立ちませんよネ。

 

 

 

やはり以前に書いたことですが、ず〜っとCS6のままで維持して、いざ、新しいバージョンに刷新しようと思った時、そのリプレースに関する出費はソフトウェアの更新や導入費だけじゃ済みません。周辺の機材も含めて、機材リプレースほぼ一式が必要になります。

 

アニメ業界において、今までCS6に留まり続けた理由は、PhotoshopやAfter Effectsだけの問題ではなく、プラグインの更新費用、マシンとOSの更新費用など、イモヅル式に金がかかるのを抑えたいからでしょう。

 

だから、分散して一度ではなく複数回に分けて、環境を更新する必要があるのです。

 

コンピュータはOA机や椅子とは違って、壊れるまで使える一生物ではなく、短期〜中期スパンで更新が必要な機材です。アニメ制作会社といえど企業ですから、その辺の必要経費や固定資産のサイクルはちゃんと計画しておくべきでしょう。

 

思うに、CS6を使ってきたアニメ制作会社は、

 

CS6>CC最新版

買い切りライセンスからサブスクリプションへの移行

機材維持に関する意識改革

 

‥‥でまず大きく出費を余儀なくされ、さらには、

 

2KHDのSDR>4KUHDのHDR

2020年代の映像産業の品質標準への対応

過去の機材の老朽化を乗り越え、新時代の機材への更新

 

‥‥という「ものすごい威力の顔面ヒットのダブルストレートパンチ」を体験することになりましょう。「相手」の攻撃をうまくかわしてジャブに分散させておけば、反撃のチャンスもあったろうに‥‥です。

 

「ありときりぎりす」の童話で例えるなら、未来への備えをずっと誤魔化して軽視して手付かずのまま、冬を迎えるキリギリスのようなものです。色んな新しいことにあっちもこっちも手を出しているほうがキリギリスに思われそうですが、実は逆だと感じます。誰かが実践したカタチを踏襲するだけで自分からは新しい方法を模索せずに日和っているほうが、私にはキリギリスに思えます。

 

「キリギリスなんて酷い言いかただ。自分はコツコツとやってきた。」と言っても、未来への備えに対してもコツコツとやらんと、特に厳しい令和の時代は生き残れないと思います。現状に甘んじていた時点で、やはりキリギリスと言えるでしょう。

 

「自分たちの時代は平成で終わった」‥‥と店を畳むのも、それはそれで判断の1つとも思います。さらにはアドビに確認してCS6のさらなる生き残りを模索するのも生き方の1つでしょう。

 

私は未来の映像技術とともに、未来の社会とともに、アニメを作っていきたいので、今までと変わらぬスタンスで、モダン(Modern)な環境性能も映像制作の一環として臨んでいきたいと思います。

 

 

 

ちなみに、現在のAfter Effectsは、エクスプレッションのプチエディタ部分に行番号が付与され、文字色で語句のジャンル分けもでき、さらには入力補完機能もあります。つまり、ESTKのエディタがAfter Effectsのレイヤーの中に同梱されたような感じです。

 

 

皆で最新版で示し合わせれば、煩雑で面倒なバージョン違いも発生しません。実写系の仕事をした時に、「バージョン何々」ではなく、最新版で統一した運用はやりやすかったです。アニメ業界だけでなく、色んな映像ジャンルの仕事をすると、運用面で学ぶことも多いです。

 

 

 

 



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