さあ、新しい環境だ。

今の時期、必要に応じてホイホイ新しい機材を買うのは、特にApple製品に関してはリスキーです。WWDCが6月に控えており、必ずそこで新製品が発表されますもんネ。

 

Apple製品に慣れた人なら、4月、5月は、要注意期間と心得ていることでしょう。

 

私らも、新しい技術を具現化する新しい機材の調達の際は、WWDCを意識した動きになります。

 

 

 

新しい時代の、新しい機材の必要性。

 

「撮影」と呼ばれるアニメ制作工程で、テレビ規模の表現内容の範疇で済んでいた頃は、頼もしく思えたマシンやモニタも、新時代の新たなクオリティを標準に据えると、そりゃあもう、「お疲れ様」的性能になり下がります。

 

「老体に鞭打つ」ような使われ方となって‥‥、いや‥‥使われるだけでもまだマシで、そもそも使うことすらできない機材が続出します。sRGBやRec.709のモニタは、どんなに高価だろうとHDR制作のメインモニタにはなり得ません。

 

「撮影」の1カットのレンダリングって、大体5〜20分くらいで済みますよネ。アニメは1カットの尺が短い‥‥というのもありますが、1MBを超えないような軽量の画像ファイルを中心として、制限された映像効果で処理するので、レンダリング時間は総じて短いのが、アニメ撮影の特徴です。私も以前にアニメの撮影をしていて、ハリコミとかキツい作業はあるものの、レンダリング時間だけは他のジャンルに比べて極楽でした。

 

しかし、新しい技術はそうはいきません。まず「撮影」という工程は細分化され消滅しますし、レンダリング時間も大きく伸びます。レンダリング時間はおよそ10倍には伸びますし、最悪の場合(=下手な組み方をすると、ですが)1カット2〜3日のレンダリング時間まで伸びることもあります。そういう時はもう、レンダーファームのマルチレンダリングに切り替えるしかないですし、ストラクチャ(レイヤー構成とモーションの作業)と呼ばれる作業においてはプリレンダリングは必須です。レイヤーをアホみたいに抱えたままでビジュアルエフェクトなどできるわけもなし。

*まあ、それでも、3DCGの1時間1フレームの世界に比べれば、まだ2DCGなだけマシなんですけどネ。

 

 

ゆえに、新しい作業環境へとリプレースする必要があります。未来の映像フォーマットにおける未来の品質を標準とするなら、環境を構成する機材も未来指向になります。

 

絶賛不人気とも言われるiMac Proも、処理能力の点で有望に思えてきます。

 

 

Appleもね‥‥メモリだけでもユーザがメンテできる仕様にしていれば、ここまで不人気にならずに済んだのにネ。「プロへのラブレター」みたいに言われるiMac Proは、そのメンテナンス性のあまりの低さに「ごめんなさい」とラブレターを突き返されてるんでしょうかね。告白したわりに「あなたじゃダメなの」と。

 

WWDCでは色々なAppleの機種が新発表されたりバージョンアップしますが、今年のWWDCはどんなことになるか。

 

まあ、ひっそりと、iMac ProやiMac 5Kは性能のバージョンアップをするでしょうし、Line=線画工程に使おうと思っているiPad Pro 12.9インチも何らかのバージョンアップがあると思われます。

 

わたし的には、既存機種の性能アップだけでも嬉しいです。まんま、業務の効率に結びつきますからネ。

 

新しいiPad Pro(Xとの噂)や、新型Mac Proが発表されれば、それに越したことはないですが、まあ、出たら出たで良いです。噂をあてにしてガチの計画は立てられないですもんネ。既にMac Proのリプレースはゆるく計画に組み込んでいますから、いつ発表されて、いつ販売開始か‥‥は、寝て待ちます。

 

あとは4K HDRモニタ製品群ですネ。300nitsでも作業は可能ですが、やっぱり1000nitsのモデルは欲しいところです。EIZOさんに期待‥‥です。

 

各マシンを繋ぐ10GbpsのLANもそろそろ定番になっても良さそうですし、2018年はまさに、新時代に向けた刷新の元年‥‥です。少なくとも、私らにとっては。

 

 

旧来の2K24pSDRなら、未来環境は単なる持ち腐れでオーバースペック過ぎますが、4K60pHDRではまだまだ足りない感は強いです。それでも、刷新した効果は4K主眼なら絶大です。

 

1996〜2004年くらいの8年間におきた環境の変化や品質意識の移行は、2018〜2026年に再演されるでしょう。

 

環境が移行する‥‥ということは、その環境で働く人間の働き方にも変化が生じますが、まさにその変化のタイミングは、「ブラック」から抜け出すチャンスとも言えます。

 

しかし一方で、果てしなくブラックへと転落するところも出てくるでしょう。今までの悪習・因習を未来に適用したら、ブラックもブラック、まっくろけっけ‥‥です。作業が辛過ぎて、もはや、アニメを作ろうとする人間すらいなくなる予感‥‥です。今までの考えで未来も続けていたら‥‥です。

 

機材の環境変化は、そういった意味で「運命が変わっていく表面上の変化」です。その人間、そのグループの運命が、どこに向かっているのかが、機材の設置、部屋のレイアウトで、予測がほぼ可能です。

 

まあ、だからといって、使いこなしもできない機材を導入しても、それはそれで、未来を暗示します。リキテックス全色を揃えても、絵が下手ならしょうがないですもんネ。機材だけ最新で高価で、スタッフの技量と現場の技術意識は旧態依然‥‥では、ただの「金の無駄」です。

 

 

作業環境は自分たちの未来を描きます。

 

逆に見方で言えば、未来の作業環境を旺盛に使いこなす、相応の技量を、作業する人間は得ていくべき‥‥とも言えますネ。

 

前回、「死」について書きましたが、「死」を意識できるようになったからこそ、「生」を一層際立たせてることができるのと同じです。

 

漠然と機材調達して、漠然と使う日々‥‥では、今まで通りの漠然とした未来がくるだけです。

 

積極的、野心的なビジョンをもとに、しかるべき機材を調達し、機材のポテンシャルを引き出す制作を実践してこそ、今までと違う「望んでいた未来」がくるのでしょう。

 

 

 

 

 


めめんともり

10代、20代の、若い頃の私は、自分が死ぬことなんて全く考えもしませんでした。これはすなわち、親が私を健康で丈夫に産んで育ててくれた賜物ですが、そうした「死ぬことなんてありえない」初期状態の恩恵を、寸分も意識することができなかったのは、まさに近視眼的思考そのものだったと思います。

 

一方、小さい頃に大病を患った人は、幼い頃から「死」の影を感じて生きて、たとえ現在は健康体であっても、何かの拍子に幼き日の死の影が蘇る‥‥とも言います。私は、「健康に生まれ育った人は、根本的な思考の性質として、死を感じることが希薄だし、健康に対してずさんで傲慢」と言われたことがあり、しみじみと自分の視界の死角を思い知った経験があります。

 

しかし、いくら健康体でも、老いとともに、やがて生命の機能維持能力は衰え、各所に綻びがあらわれるようになると、なまじ「死の影」を感じなてこなかった人ほど、死を強く意識するようなことも‥‥‥あるのです。

 

まさに今の私がそうです。

 

今の私は、何を計画するにも「死を起点」に考えるようになりました。

 

人は必ず老い、そして必ず死ぬ。‥‥という、あたりまえ前過ぎることを、あたりまえ過ぎるからこそ、自分の中心において、未来の計画を立てるような思考へと変化しました。

 

若い時は、あれほど死に対して無意識で無頓着で、健康に対して不遜で傲慢だった‥‥にも関わらずです。

 

 

死が必ず待ち構えているからこそ、今、私は何をすべきなんだろう。

 

何を残し、何を捨てるべきか。

 

何を伝え、何を断つのか。

 

 

私はたとえ200年の寿命があったとしても、アニメを心底作りきれないと思います。もし生まれ変わりがあったとするなら、またアニメを作りたいとも思います。‥‥‥でもま、生まれ変わったら、その時は既に「自分」ではないので、全く意味がない‥‥ですけどネ。

 

人間の寿命は短いもんですネ。

 

 

死ぬまで面白おかしく生きる人もいるでしょうし、10代20代の怨念やコンプレックスをひきずったまま孤独死する人もおりましょう。ひとつの価値観や行動原理で総合できるものではないです。

 

ゆえ、「自分だったらどうする」と、私は考えるのです。

 

 

こんな記事を目にしました。

 

なぜ「貧しい高齢者」が一気に増加? 識者が語る2042年の日本の姿〈AERA〉

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180327-00000027-sasahi-soci&p=1

 

1960年、1970年には、明るい未来、素晴らしい未来のビジョンばかりが、身の回りに溢れていましたが、いまどきは、こういう記事ばかりですね。

 

自宅にコンピュータやFaceTimeやスカイプがあろうが、話しかければ答える携帯テレビ電話があろうが、世界は幸せでも平和でもない‥‥ということを、実証し続けている現代。

 

「それは平和ボケだ。昔は、天候不順や自然災害で干ばつが起きるたびに、大量の餓死者が出たことを思い出せば、今は少なくとも生き延びられるだろうが」‥‥というのはよく語られる論調ですが、どうやら、生存率=幸福感ではないことは、現代人はうすうすでもクッキリハッキリでも自覚していますよネ。

 

なんか、思考の風呂敷を広げ過ぎちゃったな‥‥とは思いますが、未来の世界、やがてくる自分の死の刻、そして、なんとしても作ってみたい「美しいアニメ」に思いを馳せながら、まったり粛々と生きる今日この頃のわたし‥‥なのです。

 

memento mori‥‥ですネ。

 

 

 


人の明暗

昨日、いくつかのツイートでリンクされていたコレ。

 

30歳貧困男性がアニメ制作会社で見た深い闇

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180328-00213089-toyo-soci

 

この記事に対する反応で、同情だけではなく、批判するコメントも多いのが興味深いです。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/articlemain?d=20180328-00213089-toyo-soci

 

 

教師になる夢がまずあって、家の不幸により大学を中退し、マスコミ関連の会社でバイト、バイトをやめてアニメ会社に就職、御多分に洩れず厳しい労働内容から離職、マスコミ関連会社に復職、そのマスコミ関連会社を辞めてバイト、農家になるべく準備中で、同時に実習助手の兼業も目指す‥‥という道のりは、たしかに「文面だけ読めば」迷走しているようには感じられます。批判する人が出てきてもおかしくはないです。

 

ただね‥‥。あくまで、要約した記事の情報ですからね。本人がどのようなニュアンスで言葉を選んだか‥‥なんて、記事ではふっとびますから、短くまとめられた記事を読んで過剰に同情するのも批判するのも、それはそれで勇み足です。

 

映像制作を生業にしている私からすれば、「映像制作」をなぜ、この人が選んだかは気になるところです。夢は教員だったとのことですが、本人の意思とは裏腹に大学を中退して夢が絶たれた経緯があったにせよ、その後にマスコミ関連会社やアニメ会社‥‥というのは、なぜだろうと思います。

 

おそらく、当人の内部では、自身で意識か無意識かはわかりませんが、「教師と映像制作スタッフ」が繋がる何かしらのシナプスがあるのでしょう。しかし、その内部構造を、限られた記事の情報から読み解くのは不可能です。

 

 

 

何が人の行動を左右するんでしょうネ。

 

そして、何が、明暗をわけるのでしょう。

 

地域性はまずあるでしょうネ。地域の特性は成長期にも深く影響します。そして、親の性質も関係するでしょう。幼少の頃の影響は絶大です。

 

しかし、北海道出身の方も、沖縄出身の方も、アニメーターにはいます。

 

声優さんを親御さんに持つ人も、私のようにアニメとは何の縁もない郵政・郵便局勤めの両親を持つ人間もいます。

 

 

「本人の性格や性質」とは言いがちですが、人間の性質なんて、一言で言い表せるほど単純でも明快でもありません。「本人の性質」って何よ?‥‥と思います。

 

記事では、本人の生い立ち〜どこに生まれてどこで育って、両親はどんな職業でどんな価値観が家風で、少年時代は何に熱中して、何が得意で何が不得意で、どんな友人関係を形成しどんな恋愛をしてきたのか‥‥などは全く伝わってこないので、要領を得ません。アニメ制作会社がリアルに酷い制作状況なのは伝わってきますが、現在は農業と実習助手を目指す本人の思考や性質は記事からは読み解けません。

 

 

こういう記事を読んで、私が未来の新技術ベースの現場に想うことは、「自分のところは、こういう現場にはしないように、地道に頑張ろう」ということです。そのためには、労働環境云々のもっと地層の深い部分〜アニメを作る技術を根本的に変えて、労働の「エンジン部分」を一新することこそ、残りの人生の事業と再認識するのでした。

 

アニメ業界を変えることはできなくても、自分が深く関わる現場の技術ベースや労働構造を意図的に変えることはできます。特に、監督権限をもつチーフや責任者が土台を変えようと思うのなら、1年2年で簡単に諦めないで、10年規模で取り組むべきです。‥‥諦めるのが早過ぎる人は、多いように思います。

 

構造を変えずに、ソフトウェアのチョイスや使い方をチョコチョコとマイナーチェンジしたって、状況の根本なんて何も変わっていかないですよ。

 

それに、人材なんて、募集して簡単に見つかるもんじゃないです。人材獲得を甘く見過ぎる傾向は、どんな業界でもあるでしょうが、アニメ業界も御多分にもれず‥‥ですネ。

 

 

 

さて、人材をどうしようか‥‥。今度のプロジェクトは待った無し‥‥だからな。

 

人材の巡り合わせって、やはり、誰かが人為的に操作できるものではなく、時間と場所が導く運命‥‥という気がする、今日この頃です。

 

 

 


Apple Pencilの使える無印iPad

ProでもMiniでもAirでもない、無印のiPad。値段を3万円を切る設定で安くする、Apple Pencilが使える‥‥など、2018年の春にでるiPadについて、色々な噂が飛び交っていましたが、価格は据え置きでApple Pencilを使える方向でリリースされましたネ。

 

 

Apple Pencilが使えるようになる効果は絶大です。しかも、PagesなどのApple定番のアプリがApple Pencilに対応‥‥となれば、絵描きだけでなく、様々な打ち合わせにも活用できます。

 

私はiPad Proを持ち込んで打ち合わせしますが、その場で紙媒体で書類が渡された場合は、まず書類=まあ、大概は絵コンテですが、自分の担当箇所だけiPadのカメラで撮ってしまって、その画像にメモをApple Pencilで書き込みます。PDFの場合は、PDFファイルに直にメモ(ベクターの画像としてレイヤー的に書き込めます)します。

 

私の作業スタイルの場合、紙にメモを書き込んでも「オフライン」になってしまって、後々面倒なのです。デジタルデータとして保持しておけば、容易にネットワークに「オンライン」状態、すなわち、Air Dropで他のマシンに転送したりクラウドに保管して、いつでもどこでも情報にアクセスできます。

 

手書きで簡単にメモできて、iPadやiPhoneやMac、さらにはWindowsやLinuxやFireでも閲覧できる‥‥というのは、かなり便利なのです。

 

 

競合となるFire HD 10は、出色の製品です。実質13,980円(税込=この点がAppleの表示価格と違う)で高品質な本体性能が手に入る恐るべき製品ですが、一方でユーザレビューを見ると「アプリが少ない」などの不満も多いのは事実です。

 

しかし、Fire HDは、Kindle本やPDFやビデオや写真を閲覧するのが主目的で、様々な使い道で活用する端末ではありません。「自分参加型」の作業や趣味にはまるで適していません。あくまで受け身です。ゆえの13,980円です。FireOSの提供する機能の範疇で、高品質の体験ができるのがFireであって、iOSで動作するiPadと比べるべきではないのです。

 

私の例えで恐縮ですが、iPadが戦闘爆撃機だとしたら、Fireは攻撃機のような存在として捉えて、適材適所で扱うのが肝要です。

*う〜ん。あんまりうまくハマった例えじゃなくてスマンす。

 

 

 

 

もし、私が新型無印iPadを買うとすれば、ほぼ100%、打ち合わせ用途です。

 

作画作業では絶対的・物理的な描画面積が小さいので、プロ用途としては本格的に使えません。やはり、最低でも13インチ(12.9ね)は必要でしょう。

 

なので、少なくとも私は、今のところは必要ないかな‥‥‥という感じです。

 

ただ、絵を描く上での、デジタルインプットメソッド‥‥というか、ペンタブで絵を描く‥‥という行為に慣れる「最初のiPad」としては、値段の安さゆえに意義のある製品といえましょう。

 

iPadの良いところは、とにかく使い勝手が広い‥‥という点です。絵を描くペンダブ用途から外れたとしても、様々な使い道があります。この点はFire&FireOSを大きく引き離している優位点です。‥‥その代わり、値段はFireの3倍くらいはしますけどネ。

 

 

すぐに注文すると、数日で届くようなので、Appleにありがちな製品到着までの待ち時間も少ないようです。

 

 

 

‥‥iPadで思い出したけど、最近の作業計画の必要機材でiPad Proを入れ忘れた‥‥。わたし的に、あまりにも「普通」の存在になり過ぎてて‥‥。

 

自分で所有したい私はともかく、これから先の色々な作業展開では、現場にiPad Proも必須‥‥でしたわ。

 

 

 

 

 


AmazonのHDD取り扱い事情

日曜日に細々とした機材をAmazonで購入したのですが、その中には2.5インチのHDDも含まれていました。

 

で、今日届いたのですが‥‥‥‥‥

 

 

ダンボールと封筒の2種が届いており、届いたダンボール箱を開けてみたら、バッテリーとHDDケース。

 

「???」と思って、同時に届いた茶色の封筒を外側から触って確認してみたら、‥‥‥いかにも、2.5インチっぽい中身の大きさ。‥‥‥ヤバい。ヤバすぎる。

 

薄い茶封筒を、恐る恐る開けてみると‥‥‥‥

 

 

うわー。

 

HDDがビニール袋のまま、封筒で届いちゃったよ。いくら小さい2.5インチとは言え‥‥。

 

 

お煎餅の個別包装かのごとくの、ビニール袋(銀色のフィルム)の包装のみで、厚紙の箱にすら入ってない。

 

下図は開けた後の包装。これがHDDを包装していた全て、です。

 

 

フィルムの包装の中身は、もちろん生のHDD。基盤もむき出し。

 

お煎餅なら「割れちゃった」で済むけど、HDDは割れたら(割れないけどね。壊れる可能性は高い。)タダでは済まんだろ。

 

HDDはたいてい、何重もの梱包の最後の最後に、この銀色の袋に入ってますが、その「最後の袋」が直にテキトーな封筒に入って、そのまんま配送されてきちゃいました。

 

雑だなー。

 

封筒を、何かの拍子に角にぶつけたらアウトじゃん。

 

薄い紙1枚とフィルムごしに、基盤丸出しだよ。

 

封筒は、この通りの申し訳程度のプチプチ。

 

 

 

今まで色々なHDDを通販で購入してきたけど、この包装がピカイチ(?)で「雑さNo.1」です。

 

 

いや‥‥‥

 

私も悪いのです。

 

アマゾンのHDDは包装が雑でヤバいのを、すっかり忘れて、他のと一緒に注文しちゃったので。

 

 

なので、早速、HDDのサーフェーススキャンでチェック。

 

アマゾンの良いところは、もし故障してたら、即、金で解決できるところです。

 

うりゃ!‥‥と3時間近くかけて、仕事のバックグラウンドでテストしてみたら、

 

 

 

ならば、よし。

 

異音も全くしないし、動作も俊敏です。

 

奇跡だな。

 

まあ、1ヶ月以内に故障したら、即、送り返す準備はしておきます。

 

 

配送業者さんは、中身に何が入っているかなんて知らないんだし、大きさや重量で梱包方式を安易に決めるアマゾンのやりかたは問題アリアリですね。

 

よくまあ、無事に届いたもんだ。

 

でもまあ、そうしたアマゾンのリスクも含めて、適材適所で活用すれば良いだけ、ですネ。

 

 


環境維持の希薄感

今後の作業環境について色々と思索を巡らせるに、紙と鉛筆で仕事をしてきたアニメーターは、初期導入費用、環境維持・メンテナンス、そして環境性能の更新‥‥といったことに、非常に希薄なのかも知れません。思い起こせば、コンピュータを本格的に使う前の、紙時代の私は「環境の維持費」には無頓着でした。

 

でもそれは、致し方なき事。

 

自分の身に降りかからなければ、希薄にも無頓着にもなろうというものです。

 

 

私がフリーアニメーターを1986年か87年だか(記憶が曖昧)にスタートした当時、環境設備の要は、「紙を透過する設備」でした。

 

私は当時独り立ちして借りていた大泉のアパートに作画机を導入することができず、ライトボックスで凌いでいました。今、そのライトボックスを見ると、それはもう小さな天板のショボい面積で、内部に蛍光灯のユニットを設置しているため厚みも相当ありました。最初の2年間をその粗末なライトボックスで作業していたため、制作会社に詰めるようになって正規の作画机を使うようになってから、どうにも違和感があって馴染めない月日が続いたほどです。

 

当時の価格はわかりませんが、今ですと、十数万円で作画机が買えます。「結構いい値段がするね」と思う人もいましょうが、作画机はぶっちゃけ「一生物」で、おそらく100年はもつんじゃないでしょうか。100年使った作画机を知らないので、あくまで予測ですが。

 

作画机を自費購入すると、最初に10万円前後の出費は余儀なくされますが、逆に考えれば、大きな出費はそれでおしまい。

 

作画机を数年ごとに買い換えるなんてありえませんよネ。

 

しかし、コンピュータの世界では、数年ごとに機種を更新するのは常識です。10年20年維持できるパーソナルコンピュータなんて、少なくとも映像制作の世界では聞いたことがありません。数千万の導入費用を費やすポスプロのソリューションだって、10年後には「おじいちゃん」です。例えば、ドミノというVFX/グレーディング系のソリューションは、イノセンスを制作していた2003年の時点ですら「そろそろ時代についていけなくなってきたね」と言われていました。理由は単純で、処理速度が遅く、待ち時間が長いからです。

 

ポスプロはともかく、個人用途においても、「コンピュータを自分のメインの道具にする」と決めて、それで「商売」をし始めたら、多かれ少なかれ、時代の映像技術や品質の向上に合わせて機材更新を余儀なくされます。

 

どんどん機材は更新していかねばなりません。私は1997年に自腹でPowerMac8600を買って仕事をする、あるいは仕事場で用意してもらった機材で作業をするようになって以来、紙の作画時代の意識から「冷水を浴びせられた」ごとく、「環境への意識」について抜本的な考え直しを迫られ、準じるようになりました。

 

アニメーターは、環境更新に対しての逼迫した意識というか、心構えが、一生物の作画机で仕事するがゆえに、非常に希薄です。

 

 

 

コンピュータで絵を描いて仕事する状況を考えて見ると‥‥

 

例えば、作業グループで考えた場合、

 

2.5KのCintiqを何年前にスタッフ全員分をいくらで導入した?

 

27&32インチの4Kタブレットが発売されるが、もし機材をリプレースするとなれば、Cintiqだけでいくら必要になる?

 

結構、イイ金額になりますよネ。

 

4Kタブレットを使えるようにするためには、当然の事ながら、マシンも4Kの出力ができなければなりません。

 

もし「今を凌げればいいや」と、10万円以下で買える最低限スペックの「デジタル作画モデル」で揃えちゃった場合、どれだけ4Kタブレットに対応できる性能があるでしょうか。少なくともMac miniは30Hzまでしか出せなくなるのでチラつきが酷くてNGです。

 

安いマシンで買い揃えた場合、マシンの買い替えすら必要になってきます。

 

‥‥‥そんなのさ‥‥‥、個人規模だけでなく、会社規模だって、相当キツイはずです。

 

なので、機材更新できない会社はこれから先、結構出てくるんじゃないですかね。

 

すでに「アニメ業界はCS6止まり」の前例が、未来を雄弁に物語っています‥‥‥よネ。

 

 

 

アニメ作画の作業環境をコンピュータに移行するには、まず何よりも、「環境維持の希薄感」からの脱却が必要です。

 

導入しようとするフリーランスのアニメーターに対しては、然るべき「未来のなりゆき」を説明しておく必要があるんじゃないでしょうかね。

 

旧来の原画動画工程を、ペンタブ作画に置き換えただけの「デジタル作画」だけでは、ぶっちゃけ、稼ぎが少な過ぎるでしょう。金食い虫のコンピュータを導入したからには、原画・動画だけではなく、色々な「絵の仕事」「映像の仕事」をこなしていかないと、自滅・破綻・崩壊は目に見えています。

 

極論を言えば、原画だけで喰っていきたいのなら、コンピュータなんかに手を出してはダメです。原画だけでは稼ぎが足りません。

 

原画を描くのが自分の天分だ!原画の仕事以外したくない!‥‥というのなら、できるだけ環境維持費を低く抑える工夫をしなければ、少なくとも今の原画単価では電卓を叩くまでもなく破綻は必至です。

 

「だからこそ、原画や動画の単価向上を、だな」

 

‥‥と言う人もいるでしょうが、それはどうすれば実現するのか、何年何月に、何円に向上するのか、全く見えてきません。

 

 

 

まあ、ネットを検索したりメールの送受だけで使うのなら、映像制作オンタイムの機材など必要ないです。それこそ、10年前のMac miniだってなんとかなります。

 

しかし、プロの現場で、プロのツールとして使う、コンピュータとその周辺環境は、それ相応の性能と現代性を有する必要があり、その維持費は紙の作画のアニメーターの環境維持〜たまに蛍光灯を交換するとか鉛筆削りを買い直すとか〜より格段に出費がかさむものです。

 

 

 

もし私が、フリーランスのアニメーターの人に「仕事を引き受けたいから、自腹でマシンを買って環境を作るよ!」と言われたら、まずは、機材購入にはどんな性能の製品をチョイスすべきかとその初期導入費用、その次に、その機材環境を何年ごとに更新していくかの予測と費用、さらに、その機材環境で当座の仕事の他にどんな仕事を引き受けて個人全体の収益を成すか、そして、これからどのようにコンピュータで絵や映像を作る仕事を盛り上げていくかのロードマップまでを示さないと、とてもではないですが、「コンピュータを買うと良いよ」なんて無責任に後押しできません。

 

そうした前提を踏まえてもなお、コンピュータを導入して一緒に仕事をしようとする人には、コンピュータや映像技術の知識をどんどん蓄積してもらって、積極的に良い条件の仕事を依頼して、ロードマップを1歩ずつ共に踏みしめていこうと思います。

 

「そこまで考える必要があるかね? 自己責任でいいんじゃん」と言う人もおりましょうが、アニメは人間が作るものなので、その人間が自滅しちゃうような導き方や後押しは未来に繋がっていかないのですよ。

 

アニメはなんだかんだ言っても、共生で成り立っている‥‥のは、アニメ業界の人なら誰でもお判りのはず。

 

私らは少人数制の制作体制を敷こうと計画していますが、ゆえに、社内・フリーランスおしなべて1人各々のヒューマンパワーが重要になってきます。今後、フリーランスの作業者の人々が新規参入する際には、どのように生き残って未来に発展していくかも含めて、共に切り拓いていく覚悟が必要なのです。

 

「当座の仕事を引き受けてもらうために、やっすいマシンを勧めて買ってもらっちゃった。数年でガラクタになるようなマシンだけど、そんなのは自己責任でしょ。個人の家計なんて、自分には関係ないし。」

 

‥‥なんていう酷いことは、私にはできません。

 

もちろん、他人の家計までズケズケと踏み込むつもりはないですが、コンピュータを導入して仕事をすることが、家計に大きく影響し、その環境維持の金額はいかほどか‥‥は、誠実に告げるべきだと思います。

 

私はね‥‥、キャリアのスタートをフリーランスで開始して、苦難の10年間を過ごしたがゆえに、その辺への思い入れが強いのかも知れません。やっぱり、最初から社員だった人には、出来高オンリーで仕事をする人間の不安なんて、肌身で感じられないでしょう。まあその逆も然りで、フリーランスの人には、会社の組織に組み込まれる閉塞感と回りくどさは実感できないとも言えますが。

 

 

もし、「デジタル作画のエヴァンジェリスト」なる人がいるのなら、ソフトウェアの使い方を指南する‥‥なんて近視眼的な部分に止まらず、デジタル作画にはどのような明るい未来が開けているのか、どのような苦難が待ち構えて乗り越えていくべきか、未来のロードマップをも伝道すべきではないでしょうか。

 

少なくとも私は、新しい技術を伝道する際は、技術的なことはもちろん、苦悩も歓喜も伝えて、どのような未来を作りたいか‥‥まで分かち合いたいと思うのです。

 

エヴァンジェリストは「人間マニュアル本」「生ける質問箱」じゃないでしょう。

 

新しい取り組みや技術ムーブメントが未来に何を成し得るのか、技術解説や普及を通して「未来の自分たちの世界」を説く役割が、まさにエヴァンジェリストです。

 

その過程において、「環境維持の希薄感」を丁寧に取り除いていくことも、必要になりましょう。

 

 

 

 


カメラ機材

撮影に備えて、SDカードなど、色々と追加購入しました。アニメの撮影監督はやらなくなったけど、レンズ越しのファインダーをのぞくカメラの撮影は、仕事でたまにあります。

 

今はClass10などの他に、UHS-Iとかもあって、色々迷います。私の一眼レフはUHSには対応していないので、UHSは気にせず、Class10のを2枚購入しました。今は大容量が安くてスゴいですネ。

 

 

合わせて、吸い取り用のHDDも購入。2.5インチの1TBと、外付けケースです。

 

後は、念のため、バッテリーを2個買い足し。‥‥非純正なので充電器込みで3500円でした。

 

 

RAVPOWERはiPadやiPhoneの充電器や充電池でお世話になってるので、非純正ですが、信頼しての購入です。バッテリーは純正品だとホント、高いですからネ。

 

本番の撮影前に、今度の花見でテストしてみよう。

 

 

カメラ本体は‥‥4K60pが撮影できるモデルが出たら買いますヨ。それまでは、今ので十分です。

 

Canonさん、次世代の一眼レフカメラ、期待してます。

 

 


金を忘れて

パソコンなりタブレットなり、コンピュータ機器を用いて絵を描く‥‥というのは、「金がかかる」行為であることを、なぜかネットではスポ〜ンと忘れ去られているかのように、思う今日この頃。

 

1990年代後半、まともに「コンピュータで絵を描く」には、60〜80万円前後かかったものです。

 

その後、高性能・低価格なPC/Macやモニタやペンタブの出現によって、20〜40万円くらいまでは下がりましたが、「紙と鉛筆と消しゴムと定規と絵の具と筆」=数千円前後より遥かにお金がかかるのは、今も変わりありません。

 

パソコンで絵を描くと、金がかかる

 

まあ、紙に絵を描くよりも、パソコン一式を買うほうがお金がかかるのは、誰でもわかりますよネ。プロに限らず、素人さんでも。

 

数年前、「デジタル作画」「ペーパーレス」を推進する文書を読んだ時に、このあまりにも基本的な部分に全く触れておらず、耳障りの良い部分だけが列記されていたことに、ものすごい不信感を抱いたことがあります。

 

そればかりか、自由意志で発言できるツイッターにおいても、「コンピュータで描くと金がかかるよね」的つぶやきは、ほとんど見かけません。

 

 

なぜ、なんだろう。


「紙とデジタル、どちらにするか迷う」「どちらかを問う」みたいな論調も目にしますけど、迷ったり是非を問う以前に、そもそも導入できる見込みはあるのでしょうか。

 

ランニングコストは実際に運用してからしみじみ痛感するものだとしても、イニシャルコスト=初期導入費用だけでも、結構な額になりますけど、それをどう工面するのでしょうか。

 

私は少なくとも、一大決心をして、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、コンピュータ関連機器一式を1997年に買いましたし、今でも、自腹で相当な出費をしています。関連機材を購入して環境を整えて、年次や何年かおきに環境をバージョンアップしていくのって、相当キツいですよ。何か、大きな目的でもなければ(=つまりハイリターン)、そう易々と支え続けられるほど、コンピュータは甘くないです。

 

いろんなことを全て後回しにして、コンピュータにお金を使える人って、少なくとも全員ではないですよネ。よほど、「これがあればイケる」と確信している人でしょう。

 

どうにも奇妙なんですよね‥‥。

 

なぜ、肝心の金の話はふわっと希薄になって、原画や動画の作業内容の話に進んじゃってるんでしょうね。作画机を購入したら30年は余裕で使える‥‥のとはわけが違うのです。コンピュータは最前線用途では10年もちません。

 

金がないから、そもそも導入は難しい‥‥という言葉はほとんど聞こえてこないですよネ。特にツイッターでは。

 

そんなにお金の話って、ふわっと扱えるんでしょうかね?

 

 

私は、コンピュータにお金がかかることは大前提で、隠しもしませんけどネ(このブログの通りに)。むしろ、その「金食いの悪魔」と、どのように「契約」して、「未来に何を得て凌駕するか」を考えます。

 

 

コンピュータで絵を描くのは金がかかるぞー。

 

イニシャルコストとランニングコストは、紙なんて比較にならないほど金がかかるぞー。

 

だからこそ、今までの作画工程のままリプレースする程度じゃ、対費用効果が少なすぎるぞー。

 

全く新しい技術体系が問われるぞー。

 

 

‥‥と次元大介曰く「独り言の悪い癖」を、またここで世界に向かって叫ぶ。

 

 


ジンバル

ジンバルを導入しようと思ってたのです。

 

趣味だけでなく、むしろ仕事で少なからず使うようになる‥‥と考えて、DJIのOSMO Mobile 2を。

 

 

 

そしたら、どこのショップも欠品。

 

製造元から供給されずに、品薄状態なのでしょう。

 

 

まあ確かに、注目の製品ではあります。ジンバルを使った「ぬめー」っとした撮影を可能とする定番商品の2型が、1万6千円まで価格を下げての登場ですもんネ。

 

せっかく4K60pのiPhone8をもっているので、有効活用しようとは思いつつ、手ブレは如何ともしがたく、オズモは近いうちに装備に加えようと思っていました。

 

 

もうちょっと早めに手を打っておけば良かったのかな。在庫が切れるとは考えておりませんでした。やや不覚。

 

くわー。直近の撮影には間に合わんすな。まあ、もともとiPhoneはオマケのつもりだったし、2つのカメラを同時に使うことはできないので、なくても良いと言えば良いのですが‥‥。

 

でもまあ、次の作品のロケハンに間に合えば、まあいいか。ロケハンの用途で考えると、iPhone8&オズモって、今のところ最強な気がするし。

 

 

 


雑感

アニメ業界内部のクオリティの落差は激しいです。どこか1社の事例を引き合いに出しても、それがアニメ業界全体を言い表すとは全く言えません。1社どころか、1社の内部においても、供する用途やオーダーによって、求められるクオリティや実際の事例はまちまちです。

 

いつの頃だかに確立した旧式な作業規格を今でも使い続けている事例は、アニメ業界では決して珍しくありません。フロッピーを使い続けている西陣織の事例を笑っていられないのです。

 

例えば、1.3〜1.6Kのビデオ解像度で、QuickTimeのアニメーション圧縮=8bitの色深度‥‥のような運用を今でも続ける事例は存在します。2008年ではなく、2018年現在においても。

 

「なぜ、苦労して作ってきた映像を、最後の最後で、ショボくて古いフォーマットで出力しちゃうわけ????」と思う人は思うわけですが、「それしか知らない」「それが普通」な現場にとっては、「何をそんなに驚かれているか」も解らないのです。

 

2011年前後に、私らの作業グループは、ProResコーデックへと主軸を移しましたが、それは単にコーデックとしての品質が高く使いやすかったからです。ProRes422(HQ)とProRes4444が出た頃で、特に4444はDPXの連番と比較しても全く同じと言っても言い過ぎではないクオリティを誇るにも関わらず、そのデータ容量のコンパクトさは突出していました。もちろん、あくまでプロ用途での話で、コンシューマ向けのコーデックよりは遥かに大きいですヨ。

 

ここ数年で出てきたAvidのDNxHRもかなり綺麗な画質です。DNxHDは色々と問題がありましたが、DNxHRの444は相当綺麗‥‥というか、面白い仕掛けがコーデックにしてあるのでトーンジャンプの抑制力が優れており、Avidを使うのなら今後はDNxHR推しです。

 

ProResでは4444の「XQ」も加わり、12bitへの本格的な対応が可能になっています。Dolby Visionなどの12bit方式に対応するには、XQやHRなどの12bit対応コーデックによるコンポジット&編集周りの更新は必須でしょう。

 

‥‥という話を書いても、アニメ業界の内情はホントにまちまちです。ようやく、Adobe CCに切り替えた会社も増えてきた‥‥と思えば、「ウチはCC 2014だよー!」という話も聞こえて、「なんで、2014??? もうCC 2018はずいぶん前にリリースされてるよ? どうして最新版で統一してないの??? CCを使う意義は、どんなにバージョンが増えても、最新版で統一できることだろーー!! この〇〇ーーーー!!!」と、まゆこタンばりに叫びたくなるのは、私だけではないはず‥‥。

 

CCになってもこのありさま。

 

ホントにナゾです。今でもCC 2014を使っているとか。‥‥CCを導入する意味、ないじゃん。2013年製のiMacやMac ProでもCC 2018は動作しますヨ。TrapcodeもOKです。

 

ホントにアニメ業界ってのは‥‥‥‥とは、他の映像ジャンルのスタッフに冗談交じりで皮肉られることですが、実際、反論はできない実情を目の当たりにすることも多いです。

 

古くても、誇れることなら全然良いのです。単にズボラで無気力・無関心が理由で古いままなのは、誇れることでは全くないです。

 

 

今、業界での「新旧」のホットな話題は、コンポジット周り云々ではなく、やっぱり「作画」ですよネ。

 

紙作画だ、デジタル作画だ、‥‥の議論はとことんすべきだとは思います。

 

各社各グループの特質やアドバンテージを鑑み、作画を紙のままでいくか、タブレットに変えるかは、当事者たちが決めていけば良いことです。

 

しかし、古い意識のまま映像制作をフローしてフィニッシュしている限り、どんなに作画にこだわっても、出力される絵は古い品質から逃れられません。

 

実は、作画の今後を問うのと同じ重要度で、コンピュータで扱う作業部分〜ペイント、背景、撮影の「近代化」も問われると思います。もちろん、制作管理をいつまでも手作業で入力しているのも限界アリアリですしネ。

 

作画の近代化を問う‥‥ということは、イモズル式に、そのあとの工程も少なからず近代化を問うことになります。

 

つまり、「近代化に聖域なし」です。

 

 

私は、紙のままで作画をしたい人々は、紙のままでもいっても良いのではないか‥‥とは思っているのです。私も「紙」出身者なので。

 

ただ、それには「紙を使う決定的なビジネス視点での理由」は必要でしょう。アニメで作画をしている人間は、決してボランティアでも学生さんの自主制作でもないのですから、「紙を使い続ける、商業的な理由」は求められて然り‥‥です。

 

昔からそうだったから‥‥なんていう情けない理由ではなく、「精査した結果、デジタル作画より機材運用コストを格段に低く抑えることが判った」とか「鉛筆の描線を活かしたハイクオリティな制作方法を確立した」などの明確な理由が必要です。紙のフローを「再定義」することだって、近代化足り得るんじゃないでしょうか。

 

一方、「デジタル作画」はそれを推進する人々が未来の「商業的意義」を確立していくべきでしょう。ランニングコスト、環境維持費と更新費は紙作画の比ではなく、次の環境リプレース時期にそれ相応の額面を叩きつけられるでしょうが、それも含めて「ビジネスモデル」ですから、推進する人が活路を見出すほかないです。

 

‥‥まあ別に、「デジタル作画」に限ったことではなく、何かを主導する人は、活路を見出す立場を引き受けざるえませんよネ。

 

私らは紙作画でもデジタル作画でもない路線で、ぶっちゃけ、「紙の作画か、デジタル作画か」の議題は対岸の騒ぎ、蚊帳の外です。私らの進めている技術は、社会が4K8Kの時代に移行すればするほど、有利な要素が増えてきますが、ゆえに、浮き足立って足をすくわれないように、確実に1歩ずつ、橋頭堡を築きながら進むのみです。時代の風が吹いてきたと、早々に浮かれるのは実は一番危ういのです。時を読み、粛々と‥‥が、ここ1〜2年の重要なテーマでもあります。

 

 

でもまあ、いろいろ考えると、結局はバブルソートのごとく、いろいろな会社や部署が持ち得ているポテンシャルによって、昇順と降順がソートされるように思います。これから未来へ10年間くらいの間にネ。

 

だからこそ、せっかくのポテンシャルを1.5Kや8bitでわざわざ性能ダウンさせることはないでしょうよ‥‥ということです。

 

 



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