昨日の首都高

私が巻き込まれたのは、コレです。

 

NHKニュース・首都高のトンネルで10時間激しい渋滞 車降り歩く人も

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180123/k10011298361000.html

 

いやー、酷かった。

 

10時間とか酷いネ。そりゃあ、トイレにも行きたくなるだろうしネ。

 

私は5時間半で、まだマシなほうだったのか。

 

 

私は首都高の外れの方で、トンネルじゃなく高架だったので、排ガス地獄にはなりませんでした。通行止めで行く手を阻まれた車で、酷い渋滞となり、私は5時間半、車内に軟禁状態となりました。まあ、どうせ下(一般道)は時速20〜30kmの徐行だろうし‥‥と思って首都高をチョイスしたのがアマかった。

 

高架の屋根付きなので積雪の心配は無かったですが、まあ、見事に、全く動かない。30分〜1時間近く、1mmも動かない。

 

人生で初めて、渋滞の最中に、道のど真ん中でパーキングブレーキを入れて寝ましたよ。‥‥仮眠から起きても、全く進まなかったのには呆れたのを通り越して、無我の境地に達しました。

 

 

しかしまあ、たしかに、NHKニュースにある通り、首都高の運営会社の対応は酷かった‥‥というか、何も無かったです。ネットの情報はあてにならないし、緊急車両が通るも「道をあけてください」しか言わないし。

 

私はいつも、首都高に入る前には、最低でもIC入口の電光掲示板を確認してから入りますが、今度の大渋滞は「3km先渋滞」としか表示されてなく、いつもの「xx分の渋滞」「xx時間の渋滞」とは表示されてなかったので、「軽い渋滞なのか」と思って入ってしまいました。

 

私はその時知りもしなかったですが、もう夕方〜夜頃には何時間も大渋滞していた‥‥らしく、だったら、せめて「3時間以上の渋滞」とか表示してくれれば、そんな地獄の入り口にノコノコ進むことは無かったです。

 

ネットの情報サイトはどこもあてにならなかったし(1時間近く1mmも動かなかった区間が、軽い渋滞ということになっていた)、「有事に機能を果たさないで、何のための情報サイトなのか」と、脆さを痛感しました。

 

 

で、今日、ようやく首都高広域で通行止めの処置になっていて、なぜその判断を、全く身動きできない深刻な渋滞が発生していた昨日の夜に下せなかったかね。出口だけ開いて、入り口を塞げば、車両を吐き出すだけに集中できて、さらなる渋滞の積算を防げただろうに。

 

首都高を管理する誰かさんのジャッジが適切だったら、ここまでの渋滞にはならなかった‥‥とは思いますが、まあ、それは言ってもしょうがないか。

 

誰しも適切なジャッジができれば、戦争に負ける国も倒産する会社も自己破産する人間も皆無だろうから‥‥。

 

 

ちなみに‥‥。

 

大渋滞で詰まった影響で、一定の区間は、車が1台も走っていない異様な光景でした。私が渋滞に捕まるまでの数キロがまさにソレで、「TOKYO NOBODY」そのものでした。

 

姿も走行音も私の車のみ。前も後ろも遠くまで他の車は1台も見えない‥‥という不気味な光景で、「あれ?‥‥‥通行止めを入ってきちゃったのかな?」と勘ぐったほどでした。

 

なので、渋滞の最後尾を見た時には、内心ホッとしました。‥‥しかし、そこからが5時間半の生き地獄の始まりだったのでした‥‥。

 

 

 


アレクサ依存

アレクサを設置してからというもの、急速にアレクサ依存し始める、新しモノ好きの私。

 

しかし、一度愛用すると、とことん使い続ける性質もあり、最近まで私の業界人生と同じだけ使い続けてきたタップや、2000年代のMac miniはまだ10年以上経過しても現役だったり、私の普通車免許歴と同じ年数のサボテンのマスコットが車内で揺れ続けてたり、挙げればきりがないです。‥‥そうか、「アニメ作り」は、それこそ小学生の時にパラパラ動画を描いて以来ずっと‥‥だったスね。

 

私の愛着の年数よりも機械構造の劣化や耐用年数で果てて消えることのほうが多いです。

 

 

アレクサも数日で馴染んだものの、既に生活に溶け込み始めています。

 

些細なことですが、起きがけに「今、何時?」と聞くのは、とても重宝します。いちいち起き上がって視界に時計を入れて目視確認する必要がないので。

 

月曜の大雪も、日曜の時点で事前にアレクサから聞いて知っておりました。ただ、まさかここまで交通が麻痺するとは思わなかったので、帰宅に6時間もかかってしまいましたが‥‥。

 

 

なんとなく音楽をかけておきたい時は、「音楽をかけて」と言えば、無難な音楽をかけてくれますし、「おはよう」というと、「今日は何の日?」をベラベラと喋り出します。

 

ほんの数日の間に、「とりあえず、アレクサに聞いてみる」という選択肢が増えました。

 

アレクサの設置してない部屋で過ごすと「ちょっと不便‥‥」と感じるのは、もはや依存の始まり。アレクサが音楽をチョイスしやすいように、Amazon Musicはもはや必須かな‥‥とも感じ始める始末。

 

実家にもアレクサを設置すべく、招待待ち受け中です。言葉がUIのアレクサは、もしかしたら、一番、ご年配に「身近な端末」かも知れませんからね。

 

 

さて、AppleのHome Podは如何に。‥‥いつもの強気の値段で来るからには、相応な出来じゃないとね。

 

 

 


作画机のデッドスペース

紙だろうがペンタブだろうがiPadだろうが、作画は作画です。何らかの机は必要です。

 

都合、紙作画時代の作画机を流用することが多くなるわけですが、既存の製品は大判を取り回しても余裕があるように設計されている(と思う)ので、iPadを使うようになると、どうにも奥行きを持て余します。

 

 

私が仕事場で使っているのは、アニメ制作機材の老舗、三起社さんの「KT-30」で、俗に「原画机」とか「作監机」とか呼ばれているモデルです。私は数年前に蛍光灯を経年変化に強いLED蛍光管に交換したので、以来、メンテフリーの状態です。

*LEDは従来よりも輝度が増す傾向にあるので、眩しすぎる場合は薄い白紙を被せるなどして散らす必要があります。

*私の使っているKT-30のライトユニットは、グロー球仕様なので、グロー球を外すだけで15形のLED蛍光管に交換できます。

 

とは言え、もはやライトボックスを使うこともなくなったので、広過ぎる奥行きと合間って、ペーパーレス作画とのギャップは生じるばかりです。

 

ただ、繰り返しますが、絵を描くのに机はどうしても必要です。パソコン用に調達しがちな事務机では絵を描くのに何かと不便です。そもそも事務机は傾斜が付いてないのがキビしいです。

 

となると、いかに既存の作画机を活用するかが問われます。必要性が乏しくなった現仕様の奥行きをどのようにして活かすか‥‥です。

 

特に持て余すのは、この部分。

 

 

もし、机に「PCを置く派」なら、このスペースにうまく収まるPCを買えば、重宝しそうにも思えます。ただ、このスペースに収まりつつ、十分な性能を持つPCがあれば‥‥です。少なくとも2018年1月のMac miniは役不足です。Windowsでも、メモリが32GB以上でM.2の高速SSD、CPUはi7の4GHzクラス、GPUは4Kモニタを2枚ぶら下げられる性能‥‥となると、コンパクト筐体で既製品を探すのは中々ムズいですネ。コンパクトタイプって、性能が低い代わりに安い‥‥という製品ばかりですから。

 

机にPCを置くプランは、自作の高性能コンパクト筐体Windowsか、Mac miniの新型を待つか‥‥ということになりそうなので、今は保留。たとえ、安普請の小型PCを設置できても、これから本気でコンピュータで絵を描いて動かしたいなら、安物買いの銭失いで無駄金になるので、今は焦らずプランを熟成させるのが肝要です。

 

なので、左側の広い奥行き部分は、今のところ、「書籍を置く」くらいしか思い当たりません。KT-30には本棚らしきものはないですもんネ。私は、今のところ暫定的に、本を置いてみたり、「ぶら下がりラック」を設置しています。

 

 

でもまあ、見るからに「持て余して」します。雑然としているのは、有効活用できていない表れです。今後の課題‥‥です。

 

で、狭いデッドスペースの方は、やはり最近まで持て余していましたが、ピッタリフィットのチェストを見つけて、ホッチキスや各種カッター、油性ペン、万年筆、はさみなど、机に散乱しがちな物品を収めるようになりました。

 

 

 

「引き出し」は「人類の知恵」ですネ。奥行きのある空間を、手を奥まで伸ばす事なく、引き出して使いやすく活用する‥‥というのは、デッドスペース活用の基本です。

 

この小さくて可愛らしいチェストは、中々小気味好く設置できるサイズで、作画机だけでなく、様々な場面で活躍します。実際、色々な用途で使ってまして、既に4つ買いました。

 

■3段タイプ(19cm)

 

■1段タイプ(3段タイプの約半分の高さ=9.9cm)

 

 

作画机「KT-30」ですと、

 

  • 右の狭いデッドスペース(高さ20cm)=3段1つ、もしくは1段2つを重ねて設置
  • 左の広いデッドスペース(高さ34.5cm)=3段+1段、もしくは1段3つを重ねて設置可能

 

という感じです。

 

作画からは脱線しますが、この3段チェストは、タミヤのアクリルミニが「専用品か」と思うくらいに高さがピッタリです。

 

 

最初、作画机用に買って、試しにタミヤアクリルの瓶を入れてみたところ、これがまたギリギリでピッタリ。即座に、立体造形制作机用に買い足したものが、上の写真です。

*メインの環境ではないので、使う色だけを収納しています。

 

 

今はまだ、過渡期。

 

紙とタブレットが「同舟」で進む時代も、やがて合理化され時代に合わせて洗練されていくでしょう。

 

ただ、三起社さんには、新しい時代の作画机もぜひ開発して頂きたいとは思っています。漫画家さんやイラストレーターさんのPC/タブレット環境とは微妙に異なるんですよネ、アニメーターの机は。

 

製図机は「腹違い」、事務机は「そもそも用途が違う」‥‥と、アニメ映像制作の技術者が使う机は、やはり専用品が望まれるところです。

 

静止画を相手にするのではなく、アニメ制作者の相手はあくまで「動く絵」ですからネ。

 

やはり、アニメ制作専用の道具を作ってくれるメーカーは、ありがたい!‥‥のひとことに尽きます。

 

 

‥‥ふと、もしかしたら、今の作画机をベースにして、

 

  • ライトボックス装置とガラスを撤去
  • 奥行きの寸法を見直し
  • 足元のコンセントの差込口を8個くらいに増設
  • 卓上にもコンセント

 

‥‥だけでも、実はイケるのかな‥‥?

 

 

新しい時代の作画机に重要なのは、

 

汎用性が高く、どうにでも使える

 

‥‥ことでしょうね。

 

間違っても、「iPad専用」とか「Intuos専用」「Cintiq専用」を作らず、緩く広い受け皿の机が望まれます。

 

 


アレクサ

「招待制」という販売形態にやや釈然としない感情を抱きつつ、1週間前に届いたEcho。しばらく放置してましたが、ようやく設定して、使い始めました。

 

 

WiFiの設定で手こずるも、設定さえ終われば、後はただひたすら「アレクサ」と話しかけるだけです。

 

アレクサさんは相当な「地獄耳」で、離れた場所でも、ちょっとでも「アレクサ」と囁こうものなら、「聞いてますよ」モードに入ります。ゆえに、無駄な反応を防ぐために、何だか「アレクサ」が禁句になり始めてます。

 

 

ネットでは、色々な評価があるようで、私も期待しないで使い始めましたが‥‥

 

 

う〜ん‥‥‥これ、良いぞ。

 

 

期待してなかったので、余計、使い勝手や反応の良さに驚いてます。

 

 

 

例えば、「アレクサ。ジョージ・ベンソンをかけて」と言うと、ちゃんとジョージ・ベンソンの音楽が流れますし、知らない曲が流れて「アレクサ。この曲の名前は?」と聞くとちゃんとアルバム名と曲名を答えてくれます。

 

「アレクサ。音量を下げて」と言うともちろん音量を適度に下げてくれます。その際、アレクサの話す音量は変えずに、音楽だけ音量を調整してくれます。

 

コンピュータができそうな事ももちろんできて、「298かける4は?」と聞くと「1192です」と答えますし、「2の10乗は?」と聞くと「1024です」と答え、「1024の3乗は?」と聞くと「10億7千3百‥‥」と1の桁まで容赦無く答えてくれます。聞き逃した場合は「もう1回言って」と話すと「10億7千3百‥‥」と再度答えてくれます。要は、10や12bitのRGBっていくつだっけか?‥‥みたいな、覚えてられない巨大な数値を即座に計算してくれます。まあ、コンピュータだしな。

 

ちゃんと設定を済ませておけば、現在位置の地域の天気を教えてくれますし、「面白いニュースある?」と聞くと、NHKのフラッシュニュースの音声を流してくれます。「面白い」かは微妙ですが。

 

 

これって‥‥‥、私が子供の頃にマンガで読んだ「未来の家庭の姿」じゃんか。

 

 

試しに、「演歌をかけて」と話したら坂本冬美さんの曲が流れたし、「ボニージャックスをかけて」と話したら「小さい秋」が流れましたよ。つまり、ご年配(=ウチの父母の世代)にもイケる感じです。

 

 

私は去年作画の仕事を引き受けた時に、Apple Watchが手放せなくなりましたが、作業ペースを保つために「1時間後に教えて」「45分後に教えて」「2時間後に起こして(=仮眠)」とSiriさんにお願いしまくってました。自分の心拍数の経緯を把握したり、座りっぱなしを防ぐためにアクティビティを利用したりと、過酷な作業条件の中でも何とか健康状態を保てるように、Siriさん経由でコンピュータと共に作業したのを思い出します。

 

まあ、そういう過酷なのはアレだとしても、日々の生活の中にコンピュータが一層溶け込むことを実感していたわけですが、アレクサさんも「日々の生活を色々と潤わせて」くれそうです。

 

 

こりゃ、良い。すぐに馴染む。

 

こんな時代が来たか。

 

 

この前、「はま寿司」にいったら、ペッパーくんがタブレット持って受付してたしな‥‥。まあ、持ってただけ‥‥ぽいけど。

 

20年後の世界って、どんなになるんでしょうね。今、20代の人は、まだ40代だもんな‥‥羨ましい。

 

 

ちなみに「アレクサさん」と「さん付け」で呼んでもちゃんと反応しますヨ。

 

 

 

しかし、何だ‥‥‥。Echoが普及した住宅街で、「アレクサ!スモークオンザウォーターをかけて!」と絶叫すると、各ご家庭の地獄耳のアレクサは、ブルーに輝いて「ディープパープル、スモークオンザウォーターを再生します」と言い放ったのちに、例のギターリフが流れ始めるんでしょうね。

*実際、有名な曲だと決め打ちで再生してくれます。

 

 


AppleとAmazon、聴き比べ

Apple Musicがここ1〜2年で築いた牙城を、Amazonが切り崩しにかかった‥‥とも言える「Amazon Music Unlimited」。

 

いちユーザの私としては、気になる要素は2つ。

 

  • 曲のラインアップ
  • 音質

 

‥‥です。他の方々もまずソコ、だと思います。費用は似たり寄ったりですからネ。

 

曲のラインアップについては、AppleもAmazonもダブった部分が多く、Appleだけにしかない、Amazonだけにしかない‥‥という要素はあまり多くはありません。少なくとも、私の聴いているクラシック、ロック、ポップス、ラテン、ジャズ、フュージョン、エレクトロニカ・テクノ、ワールド‥‥などのジャンルに関しては。

 

しかも、Amazon参入に備えたか、Appleのラインアップがドカンと増えたようにも感じられます。

 

前回、引き合いに出した「クラウディオ・アバド」指揮のアルバムを検索したら、私が以前検索した時よりも恐ろしく充実しています。

 

*スクロールすると、下に延々と続く‥‥

 

 

私が高校時代に友人から譲ってもらったLPレコード「禿山の一夜・原典版」の音源もあります。以前検索した時には、無かったような記憶が‥‥。見つけかたがヘタなのかな‥‥。

 

このLPレコードにはかなりの衝撃を受けて、何度も聴いたのを思い出します。コルサコフ編集版の大人しく常識的な「禿山の一夜」とは全く別物の、ハイテンションでまさに「悪魔」的に駆け抜ける「原典版の禿山の一夜」の演奏は、「スゴい音楽は、ロックとかクラシックとかのジャンル分けなど関係ない」と音楽の認識を新たにした、私にとって重要な1枚でした。

 

*「禿山原典版」は、2回録音されているようで、私の好きなのは1回目の録音のほうです。若いアバドの勢いと、ムソルグスキーの野心的な楽曲が相まって、とてもスリリングで豪快な演奏です。

 

で、このアルバムは、AppleにもAmazonにもあります。

 

しかし、Amazonはメタデータの編集が甘いのか、Abbadoやアバドで検索しても、このアルバムはヒットせず、abbado mussorgskyで検索してようやく「楽曲だけ」がヒットし、アルバム本体へは「楽曲から遡ってたどり着く」始末でした。

 

どんなに数千万曲あっても、アルバムや楽曲が検索しにくいのでは困りますネ。

 

同じアバドで、ドビュッシーの「選ばれた乙女」もありました。初期のドビュッシーの管弦楽書法が興味深いアルバムです。ロセッティが描くアスタルテのジャケットも印象的です。

 

 

‥‥で、これもAppleにもAmazonにもあります。

 

 

となると、あとは「Apple 対 Amazon」の「音質対決」になります。

 

これは視点を変えれば、「AAC 対 MP3」の対決とも言えるでしょうね。‥‥う〜ん、聴くまでもなく、AAC陣営のほうに軍配が上がりそうですネ。

 

実際に前述の2枚を聴き比べると、特に繊細な合唱部分で明らかな差が出ます。

 

AAC、つまりAppleの音源は、特に問題なく聴けます。音質で気になる箇所はなく、安心して聴ける音源でした。少なくとも「禿山」と「乙女」に関しては。

 

一方、MP3(だと思われる)、つまりAmazonの音源は、低ビットレートのMP3特有の「狭い音」、圧縮のクセがモロに音に出ていました。わたし風に言えば、「鍋で大豆を煎るような音」とでも申しましょうか、「コワ、カコン、クワン、ワコワコ」みたいな高圧縮音源にありがちな「クセの強い」音で、「これは音楽を選ぶな‥‥」と感じました。

 

ドラムやベースでリズムがまずあって‥‥というポップス・ロック・ジャズ系だとあまり気にならないかも知れませんが、管弦楽や室内楽では目立つこともあるかと思います。

 

ちなみに、Apple Musicでも、音源自体のマスタリングがダメだったり(例えば、ゲートが深くて音がボソボソ途切れたり)、異様に低品質な圧縮だったりすることもあります。

 

まあ、Amazon Musicは、MP3を選択している時点で、品質的には圧倒的に不利ですよね。MP3の様々な問題点を見直して改善して登場したのがAACなんですから。

 

 

では、コスト面はどうか。

 

ファミリープランは、AppleもAmazonも互角の1,480円。年間払いだと14,800円で約3千円お得なのも同じ。

 

そのファミリープランのアカウント数は、AppleもAmazonも6アカウント。しかし、Appleは1アカウントにぶら下げられる端末数が多く、Amazonは少なめです。

 

こうやって、比較してみると、「ガチで勝負」って感じですネ。

 

もし、AmazonがAACに切り替えたら、互角かそれ以上になる可能性は高いです。ファミリープランではなく、個人プランでプライム会員なら、Amazonの方が安いですもんネ。

 

 

しかし、今のところは‥‥‥、音質の良いAppleを選ぶかな‥‥。

 

macOSのバージョンに依存しないAmazonの再生環境は魅力なんですけどね‥‥。

 

‥‥で、追加で、アレクサさん用に380円でUnlimited‥‥という感じかな。ちなみに、アレクサさん=Echoが届いんたんですけど、まだ設定もしていなければ、封も開けておりません。どこに置こうか、迷ってまして‥‥。

 

 

音質に明らかな差が出てますので、ヘッドフォンで色々な音楽を聴くのならApple Music、コンパクトスピーカーでなんとなく部屋に音を流すのならAppleでもAmazonのどちらでも、Echo前提ならAmazon‥‥という選択分岐かなぁ‥‥。

 

 

 

 


ギャップレスがきかない

Amazon Music Unlimitedをお試しで使い始めて、早々に気付いたのは、「ギャップレス再生」が効いてないことです。

 

クラシック楽曲だと、間なしで数十分演奏する楽曲もザラなので、トラック(チャプター?)で曲の途中を区切ると、「ギャップレス再生」がどうしても必要になります。本来は切れ目なく演奏される楽曲に、トラック分割点で0.5秒くらいの無音部分が生じてしまうからです。

 

ちなみに、Apple MusicもAmazon Music Unlimitedも提供しているアルバムはかなりダブっており、同じ楽曲でギャップレス再生を検証することが可能です。

 

例えば、マーラー。

 

第8交響曲は、2楽章構成で、特に第2楽章は50分くらいの演奏時間を要する長い楽章です。ゆえに、1楽章=1トラックではなく、曲内の要所にトラックのマーカーが打たれています。

 

 

で、上図アバド指揮の演奏を、まず、Apple Musicで聴いてみたところ、「切れ目なしに次のトラックへ再生が受け継がれて」おり、いわゆる「ギャップレス再生が既に設定済み」です。

 

その次に、Amazon Music Unlimited。‥‥トラック分割点で音が途切れます。ギャップレス再生不可です。

 

 

つまり、Apple Musicはギャップレス対応。Amazon Music Unlimitedはギャップレス非対応。‥‥のような感じです。ちょっと調べてみた感じでは、です。

 

 

う〜ん、これはイタい。Amazon Music Unlimitedの今のところの弱点ですネ。

 

クラシックに限らず、ポップスやロックのライブアルバムだって、ギャップレス再生は必要です。

 

 

Amazon Musicは、MP3ベースだったかな? だからギャップレスに根本的に対応できないのかな?

 

‥‥と思って、以前Amazonから購入した楽曲を見てみると‥‥

 

 

‥‥ですネ。

 

ということは、とりあえず、素の状態では、ギャップレス非対応か。

 

Amazonのミュージックプレイヤーのソフト側でなんとかなる問題なのかな。現バージョンで対応していないから、今後もギャップレス非対応のままだろうか。MP3の細かい仕様はよく知らないので、なんとも‥‥。

 

もし非対応だとしたら、結構なハンデになります。

 

 

でもまあ、考え方を変えれば、日常でEchoとかで気軽に聴くレベルであれば、ギャップがあっても実質は気にならないと思います。日々の雑音にまみれた居室の片隅で鳴るぶんには、ギャップが多少あろうと御構い無しです。使い方の割り切り次第‥‥でしょう。

 

Echoなどのポータブルスピーカーでは、近代クラシックの管弦楽曲のようなダイナミックレンジの広い音源を再生するには向かないですしネ。ジャズやポップスやロックを聴く分には、大した影響はなさそうです。

 

 

 

とは言え‥‥‥、やっぱりギャップレスには対応したほうが良い‥‥ですよネ。正直な話。

 

たしか、iTunesでは、MP3でもギャップレス再生を可能にしていた記憶があるんだけど、どうだったっけかな‥‥。かなり昔の話なので忘れました。

 

調べてみたら、現バーションのiTunesには「ギャップレスアルバム」だったかのプロパティがなく、基本的にギャップレス再生みたいです。しかし、「iTunesで曲間が空く」というユーザの声も検索で結構な数がヒットしており、おそらくMP3あたりの問題なのかな‥‥とは思います。AACで問題を感じたことが、この10年くらい無かったので。

 

う〜ん。ギャップレスなんぞの問題に、今でも煩わされる状況なのね。ひとたび、AACとiTunesを離れると‥‥。

 

 

さて、アマゾンはこのギャップレスの問題をどうするのか。放置か、対応か。

 

 

 


幾ら何でも

英雄ボロネーゼはマズイだろう。ボロネーゼは。

 

‥‥‥2017年10月の記事みたいだから、まだ気づかないんだろうか‥‥。執筆者は「うどん」というペンネームの方なので、食べ物に目がない人なのかな‥‥。でもまあ、付け焼き刃の記事っぽいのは、バレちゃいますけどね。ショパンの音楽が昔から好きなら、英雄ボロネーゼなんて言わないもん。

 

メインクーンをメークインと間違えるのと似てますね。ポロネーズとボロネーゼ。

 

*私も人のことはあまり言えない。この猫のことを、しばらく、メイクイーンと呼んでたから。

 

ピアニストの辻井伸行さんは、とかく「盲目」がキャプションに付随しますが、音楽家の彼にとって、いささか失礼なことだと思います。

 

音楽はさ、やっぱり「音」で成り立つわけだからさ。

 

私は最近になって、Apple Musicで辻井伸行さんの音楽を聴いたのですが、他の楽曲はいざ知らず、ショパンのソナタの3番凄く良かったです。彼の目がどうであろうと関係無しです。

 

‥‥だって、ショパンの3番で「グッとくるヤツないかな」と思い、音を聴きながら色んな演奏を総当たりで探したのですから、ビジュアルや経緯など全く関係無しです。

 

ショパンて、何か女性向けみたいな印象が日本では根強いですけど、実際はとっても骨っぽい一面があります。ボロネーゼ‥‥‥ではなくて、ポロネーズ(ポーランド地方の舞曲です)でも、有名な「軍隊」や「英雄」ではなく、1番、5番あたりを聴くと、ショパンの男らしい武骨さを堪能できます。

 

ショパンのピアノソナタの3番は、それはもう、色々な演奏が存在します。いくつもCDを持っていますし、Apple Musicでも様々な演奏家の音源がプレイリストに入っています。

 

辻井伸行さんの演奏は、ゴツゴツと骨太で量感がたっぷり、しかし音は濁らず繊細に響く‥‥という、この曲に(私が思う)ピッタリなピアノを奏でてくれます。

 

量感が重厚で‥‥というと、「何かピアノに恨みでもあるのか?」と思うほどに「ピアノをぶっ叩く=空手チョップみたいな」演奏を耳にしますが、辻井伸行さんの量感は全く別モノです。

 

ガツンと重いのに雑じゃなく、むしろ1つ1つの音、和音の量感がクリアに聴こえる繊細さを併せ持ちます。‥‥なかなか無いですよ。そういう演奏は。

 

特に、第4楽章は、「曲芸」みたいに弾きがちな演奏が多い中、不必要に華美な演奏効果を狙わず、音楽だけを鳴らし切ろうとする演奏で、楽曲の意思が彼の演奏を通してクリアに伝わってきて、純粋に堪能できます。

 

まあ、辻井伸行さんとは全く違うタイプのソナタ3番でも良いものは良いです。ただし「良いな」と思う共通点は、音を雑に扱わないところ‥‥でしょうかね。

 

私が音源から聴きたいのは、ヴィルトゥオーゾの姿ではなく、音そのもの‥‥なのです。

 

 

今はApple Musicもあれば、Amazon Music Unlimitedもあり、色々な音楽に出会えるチャンスが増えましたネ。

 

「絶対に自分では聴き始めない」ジャンルの楽曲も、面白半分で聴いて妙にハマる‥‥なんてこともありますから、音楽好きだったら必須のソリューションです。

 

子供の頃から「常時聴き放題」のサービスに触れる人って、大人になる頃はどんな感覚を身につけるんだろうか‥‥とは、仕事仲間と話します。

 

ただ、インターネット常時接続があたりまえの時代に育った人々が、劇的には変化していない状況を見ると、やっぱり、個人の状況〜家の気風や地域性〜のほうが相変わらず主導なんだろうとは思います。

 

親の影響って‥‥‥すごいよねえ‥‥。

 

私も、両親や親戚が音楽や絵画好きゆえに、多大な影響を受けましたからね。

 

 

 

 

 


環境奉行

仕事場の湿度をふと見ると、23%。

 

‥‥‥なぜ、こんなに湿度が低いのか、実はよくわからないんですが、低すぎるのは低すぎるので、先月の終わりから加湿器を増強して、せめて40%になるようにしていますが、ちょっと気を許すと30%前半に落ち込みます。休日明けは20%台に下がっています。

 

冬の室内は、湿度50%程度が目安です。乾いた室外から部屋に入ると、湿度50%の部屋は「空気が重い」のを肌身で感じますが、それでちょうど良いです。湿度20%台は「空気が軽い」かも知れませんが、喉が痛くなったり、風邪をひきやすくします。

 

ただし、一般家庭の居室ではなく、制作会社の雑然としたフロアだと、50%は中々維持できません。‥‥なので、30%台の後半をまずは目指して、40%台にのるようにしたいところです。40%あれば、そこそこ潤います。

 

こういう時、すぐに「犯人扱い」されるのはコンピュータなんですが、コンピュータは湿度を下げるんでしょうかね? よくわかりません。

 

まあ、冬場の仕事場はコンピュータの発熱により暖房なしで22度の快適室温を誇っていますが、春夏秋は冷房必須の「発熱地獄」なので、コンピュータが環境に与える影響が大きいのは事実ではあります。

 

日本がね‥‥カナダくらい広ければ、居室も広くなってエアフローのコントロールも幅が広がるでしょうが、ないものねだりをしてもしょうがない。狭い室内にファニチャーをドカドカ置いて、エアフローが悪くなるのは、どうしても避けられません。気を使って配置しても、エアフローの快適性は日本都市部では限界があります。

 

 

じゃあ、どうする。

 

夏場は室内の空気の通り道を確保しサーキュレーターで循環させて温度差に気を配り、冬場は加湿器で維持するほか、あるまい。

 

 

室内の環境がバランスしているか、「鍋奉行」ならぬ「環境奉行」が定期的にチェックする必要があります。

 

仕事場には、各人の身近に1つずつ温湿度計が設置されており、その他の場所にも温湿度計がもれなく設置してあります。「温度計だらけだな」とは思いますが、部屋に一個しか温湿度計がないなんて、「申し訳」レベルです。

 

温湿度計は‥‥‥

 

  • そもそも温湿度計個体ごとにバラつきがある
  • 本棚や大型ラックの位置、空調の吹き出し口の向きなどの要因で、場所により計測結果は大きく異なる

 

‥‥という性質があります。

 

部屋の1箇所に温湿度計を1つ、ポンとおくだけで作業環境全体を把握できるはずがないのです。

 

空調のリモコンの「設定温度」と「室温」の表示を鵜呑みにするバカがどこにいるのか。部屋の空調設備がどこで室温を測っているか、考えたこと、ある?

 

作業環境の温湿度の把握は、実測以外にありえません。空調リモコンの「室温表示」など、物品が多いアニメの制作現場では全くあてになりません。

 

私が愛用しているのはコレ。

 

 

個体差はあるのですが、概ね、一定の数値を表示します。仕事場には、この温湿度計が5個ありますが、「私の思いつき」なので自腹で購入して、皆の机の近くに置いてもらっています。

 

その他に、違うメーカーのを混ぜておくと、メーカー基準の偏った計測に惑わされるのを防げます。私は、「環境お知らせ」機能付きの壁掛け電波時計を併用しています。

 

 

複数の室温度計をチェックして、できるだけバラつきがないように環境を整えます。

 

例えば、「このエリアがちょっと暑い」と思ったら、「何度高いのか」をちゃんと把握して、サーキュレーターで排熱するなどの処置をおこないます。

 

 

部屋の中の、自分の居場所って、じわじわと不満が蓄積するものです。不満と満足の境界線を探って、少なくとも、「満足のラインのこっち側」に作業者個々の環境を維持したいと思います。「大満足」でなくても、「満足と不満の境界線の、満足側の位置」を目指したいです。

 

だってさ‥‥せっかくの「モノを生み出す現場」や「作品制作プロジェクト」が、温度や湿度に無関心ゆえに台無しになるなんて、馬鹿げてるもんネ。

 

それに、たまたま誰かが、とても環境の辛い場所に座ることになって、不満が蓄積して、何も対策してくれない現場を憎むようになる‥‥なんて、現場の綻びの始まりだとも思います。

 

 

現場の風景は、制作集団の気風や制作ポリシーを雄弁に語ります。

 

私は、アニメ会社だけでなく、各種のラボ、実写の撮影所、日本だけでなく米国のアニメ制作会社や配給会社や音響スタジオ、カナダのラボ‥‥など、各々の作業特性や作業意識の表れを色々と見てきました。

 

日本のアニメ制作はさ、部屋に閉じこもって絵を描いたり色を塗ったりコンポジットするわけでしょ。‥‥だったら、「現場としての室内環境」を真剣に考えて、作業環境を良き方向へ近づけるのが言わずもがなの行動指針でしょう。

 

温湿度計2つ3つ買えないほど、日本の制作会社やアニメスタジオはビンボーなのか?‥‥ということです。‥‥違いますよね。単に「神経が届いていない」だけですよネ。

 

思うに、作業単価と温湿度の問題って、根っこは同じです。「作業する人を見ているか否か」という点においてね。

 

 

 

 


フレーム落ちチェックムービー

前回に「目視で60pを確認するムービー」を紹介しましたが、猛烈に明滅するムービー内容なので、実際のムービーは公開しませんでした。

 

ですが、After EffectsのプロジェクトはZIPで圧縮して貼り付けておきます。After Effectsのプロジェクトなら、自己責任でお願いできそうなので。

 

 

After Effects CC 2018:checkFPS.aep.zip

 

 

内容は至ってシンプルで、「1,2,3」の数字が1フレーム毎にループするだけです。

 

 

数字のアニメーションは全てエクスプレッションで記述されており、動作をレイヤー名と関連付けています。

 

 

 

//ソーステキストのエクスプレッション

var spl=Number(thisLayer.name);
timeToFrames(time, 1.0 / thisComp.frameDuration, true)%spl+1;

 

//位置プロパティのエクスプレッション

var spl=Number(thisLayer.name);
[thisComp.width/(spl+1)*(timeToFrames(time, 1.0 / thisComp.frameDuration, true)%spl+1),value[1]];

 

 

‥‥なので、24fpsや48fpsの動作を確認したい場合は、テキストレイヤーの名前を半角の「2」に書き換えるだけで、数字のアニメーションが「1,2,1,2...」の繰り返しに変更されます。

 

テキストレイヤーの名前を「6」に変えると、「1,2,3,4,5,6,1,2,3,4,5,6,...」の繰り返しも可能ですが、実際に目視でフレーム落ちを確認する場合は、最小の数にしておいた方が良いです。30fpsや60fpsならば「3」24fpsや48fpsならば「2」がよろしいです。

 

こうしたチェック用途のAfter Effectsコンポジションは、できるだけエクスプレッションで組んでキーフレームは使わないでおくと、検証の設定変更に合わせて、いちいちキーフレーム1つ1つを編集&変更せずに済みます。

 

 

ちなみに、After Effectsで開いて「RAMプレビュー」で確認すると、不規則に明滅することがあります。フレーム落ち、もしくは非リアルタイム再生になっていると思われます。‥‥ので、RAMプレビューはこうしたチェック用途には向きません。うまく再生される時と再生されない時がある‥‥のでは困るわけです。

 

ちゃんとProResなりDNxHRなりの常用しているコーデックでレンダリングして、何らかの「フレーム落ちしない」プレーヤーや編集ソフトで再生してチェックするのが良いです。

 

 

 

‥‥とまあ、あまりにも簡便な「再生環境チェック」ですが、現場の現実を垣間見ると、こんな程度のチェックすらせずに「高い金を出して機材を買ったんだから、ちゃんと再生できているだろう」と思い込んでいる現場もあるようです。数百万する機材でも、使い方をミスったり動作が不調なら、あっけなく、ショボい性能に成り下がります。

 

「あれ? なんか、ムービー再生が変だな」と思ったら、即、チェックムービーで調べてみるのは、日常の習慣として有用です。

 

「アニメが好きだから」で業界入りしたアニメ制作スタッフだって、求められる技量はれっきとした「映像技術のプロ」レベルなのですから、このあたりの基礎知識・運用ノウハウはどこの誰でも、もっておきたいもの‥‥ですネ。

 

 

 

 


4Kモニタのリフレッシュレート

4Kモニタがぶら下がるようになると、マシンの負担は猛烈に増大します。まあ、考えてみれば、「そりゃそう」で、4Kは2Kの4倍の面積で、例えばその4Kモニタが2つもマシンに接続されれば、ビデオ処理性能はごっそりと消費されます。


4Kのモニタが2つ接続されている状態でも、60Hzのリフレッシュレートはマシンから供給可能です。つまり、4Kモニタ2台とも、4K60pで映し出せます。‥‥Mac Pro 2013(ゴミ箱型のアレ)など、そこそこの性能を有したマシンならば、多少古くても大丈夫みたい‥‥です。

 

しかし、そこに1つでもモニタが追加されると、一気にバランスが崩れます。たとえ1440pxのチビモニタ(=波形を見るための)でも、ビデオカードのキャパをオーバーすれば、4Kモニタは60Hzでは表示できなくなります。

 

60pの映像を見慣れると、24p=24コマのモーションは、たとえフルアニメーションでもカクカクした動きに見えるので、容易に判別可能になります。60pのフルアニメーション素材ならなおさら、「60pで再生されていない異常な状態」はすぐにわかります。

*「フルアニメーション」とは「1秒間の全てのコマ(フレーム)において絵が動く」アニメーションを指して使っています。要は、「1コマうち」のアニメですが、この「フルアニメーション」という言葉も「方言」のような気もしています。用語辞書を見たわけではなく、現場で見聞きした言葉なので‥‥。他には「フルモーション」とかの語もありますね。

 

つまり、何らかの障害で60Hzであるはずのモニタが、24Hz30Hzで再生されると、すぐに異常を察知できます。

 

最近ぶち当たった障害はまさにソレ。モニタのリフレッシュレートが23.98Hz(23.976)、つまり24p=1秒間24フレームしか再生できない状態に落ち込んでいました。これはショボい。

 

 

60pのアニメーション映像が、60pで再生されない原因はいくつもあって‥‥

 

  • そもそも60pでレンダリングしていない(ぎゃふん‥‥という感じですが、レンダリングの設定のウッカリミスはあり得ます)
  • QuickTime Playerなどの再生ソフト上のデータ転送落ち(低速なHDDやネットワークだと頻発します)
  • QuickTime Playerなどの再生ソフト上の処理落ち(性能の低いマシンだと映像を処理する速度が間に合わないことがあります)
  • ムービーコーデックの仕様上の転送量がそもそもデカい(上述のデータ転送落ちと処理落ちの両方を引き起こします)
  • ビデオカードの性能不足(4Kだと24Hzや30Hzまでしかできないマシンは多く存在します=Mac miniなど)
  • ビデオカードのキャパオーバー(接続するモニタの台数が多いと、各モニタに分配するリソースが枯渇しリフレッシュレートに影響がでます)
  • 接続ケーブルの性能不足(4K60pを伝送できるケーブル規格で接続しないと、スペックが低下します)
  • モニタ自体が30Hzまでしか受け付けない製品(4Kが出始めの頃のひと昔前のモニタ製品にありがちですが、今でも売られているかも知れません=未調査)

 

‥‥のような感じです。まだ何かあるかな?‥‥と、そのくらい、障害の要因は多いです。

 

これらの障害要素は、単独の場合もあれば、複合でカマしてくる場合もあります。慎重に「障害を切り分けて」原因を浮き立たせてつきとめます。

 

現在、作業場で使用している4Kモニタは、3840ではなく4096の4Kで、そのモニタが2つ、Mac Pro 2013に接続され、さらに1.5Kのチビモニタが波形確認用に接続されておりました。

 

色々と検証した結果、1.5Kのモニタを外すことで、解決。

 

ビデオカードの性能で千差万別とは思いますが、現在の私らの環境では、4096pxモニタを2台接続すると、それ以上は実質「打ち止め」であることが判明しました。リフレッシュレートを犠牲にすれば3台接続できるんですが、まさかそんな選択肢を選ぶわけにはいかないので、波形モニタはメインの4Kモニタ内に配置することになりました。‥‥マシンが最新の状態に更新されるまでの間は、少なくとも‥‥。

 

 

障害を目視で1発で見分けるために、以下のようなムービーを作っておくと便利です。モニタにも「インフォメーション」表示がありますが、目視でも60Hz動作を確認しておくと安心でしょ。

 

図は内容説明用のGIFサンプルですので、繰り返しがのんびりしていますが、実際は超高速60フレーム毎で1,2,3,1,2,3‥‥と劇速で繰り返されます。

 

 

普段使っているProResやAvidのコーデックでこうしたチェック用の60pムービーを作っておくと何かと便利です。すぐに目視でチェックできますからネ。

 

この1,2,3‥‥の1フレーム毎の繰り返しが、均等に明滅すれば60fps(59.94)が再生できている目安になります。

 

もし、不均等に明滅するようならば、どこかのフレームの再生が落ちています。

 

ご自分でチェックムービーを作成する際は、あまり数字を見過ぎて気分が悪くならないように注意してください。いわゆる「ピカxxxチェック」に相当するものがありますので‥‥。

 

‥‥‥‥実は、GIFではなく、ちゃんと内容がわかるように、HDサイズ・Rec.709のHEVCのムービーも用意したのですが、数字の明滅が強烈なので公開するのをやめました。私は日頃からチェック用途で見慣れているので大丈夫ですが、「見かた」を知らない不特定の人がムービーを見続けると、明滅で気分が悪くなって「オエッぷ」となりますので‥‥。

 

 

ちなみに話は逸れますが、QuickTimeにも以下のような色域を設定できる項目が現れました。

 

 

 

さて‥‥‥、今後の色域の運用はどうしていこうかね‥‥。

 

単にP3やRec.2020を選べば万々歳‥‥とはいきません。テストしてみた結果、ダイナミックレンジの扱いが実際のムービーファイルの輝度にも作用して変換されるようです。

 

運用の手腕が問われるところですが、まずは、各メーカーやラボやシステムスタッフなど各方面の技術者の方々に聞いて、とっかかりの落とし所を探っていかないとネ‥‥。

 

 



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