空セル

After Effectsでアニメ撮影‥‥で思い出しましたが、初心の頃、大体つまずくのが、「空セル」の処理です。

ちまたを眺めてみると、

  • ブラインドエフェクトなどのエフェクト処理
  • 透明度0%
  • 全部透明の画像を用意する

‥‥が多いようです。今でも、そうなんだろうか?

一番簡単で融通が利くのは、プリコン&空フレームでしょう。初心者はなぜ、これに気付かんのか、不思議です。私も以前はそうでしたから。

画像シーケンス(もしくはQTでも)を読みこんで、すぐに使うのではなく、一旦プリコンします。‥‥で、プリコンした先でコンポのデュレーションを1フレーム分延ばし、何も絵がない1フレームをコンポジション上で作ってやるわけです。すげー簡単な、空セル製造法。

仮に先頭1フレーム目を空にして、2フレーム以降からイメージシーケンスをレイヤー配置すると、「0:00:00:00」フレームが空セルになりますネ。ちまたのWebでは、「timeRemapの値の調整だけでは難しい」とありますが、プリコンして空フレームを用意するだけで、「timeRemapの値の調整だけ完了」します。透明度やブラインドを併用するよりも、シンプルかつエレガントです。メンテも楽です。

スムージングのフィルタはプリコン前でも後でも。‥‥ただし、プリコン後にスムージングをする際は、レイヤー配置の座標は「0.5」が発生しないようにルーチンを組みましょう。じゃないと、画像補間法が邪魔して、スムージングがうまく適用されません。

プロジェクトのオートビルドのサブルーチンに、イメージシーケンス検証ルーチンと、この空セル処置を含めたプリコンのルーチンを組み込んでおくと、困った動画番号(歯抜けの番号とか、追加動画のA101,102とか)にも対応できます。空セルを作るだけでなく、歯抜けのセルを空セルで補うわけですネ。

イメージシーケンスファイル名を総チェックし、番号が全部繋がっていれば動画フッテージ、そうでなければ、静止画フッテージとして読み込みます。もちろん、スクリプトで、ですよ。歯抜けだったり、番号が一部飛んでいる場合は、静止画フッテージで読み込んだ連番をシーケンスレイヤー的に配置します。これももちろん、スクリプトで、です。‥‥シーケンスレイヤーなんて、手作業でやると地獄ですが、コンピュータでスクリプト処理すると一瞬ですからネ。

でもまあ、実は私、こうした「シートをつけて動きを云々」するタイプのアニメーションから、結構ご無沙汰しています。私が規約しているタイムシート「らしき」ものは、まず横書きですし、ABCDEセルなんていう概念はありません。3Dのリギングやオブジェクトのバインドに近い考え方で、シートの主目的は、演技シーケンスを記述するためのものです。1秒間を把握しやすくするために、都合、秒間をセル(=表の)で分割していますが、24コマの縛りはありません。概念としてはステップレスなので、60fpsでも120fpsでも、その場に合わせていかようにでも。‥‥もちろん、紙ではなく、データです。コンフィグ関連をいちいち紙にしているとロスが半端ないですからネ。

業界

「アニメ業界」って、制作会社各社から立ち上る「蜃気楼の集合」のようなもんだよね。実は「体」はなく「像」だけがある‥‥という。

いわば、幻ですよ。

周囲が「アニメ業界標準のコンポジットはレタス」とか言ってた時に、私は一切レタスを使わず、After Effectsだけでこなしてました。レタスとAfter Effectsを併用するより、効率的で生産性が高いと思ったからです。‥‥ですが、今や「After Effectsは業界標準」で、「After Effects以外は使っちゃいけない」ような雰囲気すらあります。誰が決めたんでしょうか?‥‥アホらし。

「アニメ業界」なんて、そんなもんです。誰がリーダー(決定権を持つ人)なのか、誰が窓口かも解らず、誰が責任をとるわけでなし。アニメ業界をさも実体があるように論ずる人は多いけど、実のところ、実体などなくて、何と無い雰囲気の集合のようなもんです。空気のように軽く流されやすく、尻馬にのるように、安易な方向に吸い寄せられていく。

言い草、話のとっかかりとして、「アニメ制作会社の平均的な傾向」として「アニメ業界」と言うのならともかく、組織体であるかのごとく「アニメ業界」と表現するのは、結局のところ的外れです。アニメ業界にはISOのような機構も一切無い訳ですから(‥‥考えてみれば、オドロキの事実ですネ)。

アニメ業界なんていう実体のないものに安堵感や危機感を感じるのはやめましょう。自分自身こそ、屋城ですよ。

まずは自分の手が届くプロジェクトに、今後のすべき事を、実施するのが良い‥‥と思います。アニメ業界なんて眼中から外してネ。

工数

すごく基本的な話ですが、作業の工程数が多ければ多いほど、作業費がかさんで、高いコストになるのは当然の事です。総予算を変えずに、工程数を多くした場合は、各工程の単価を下げざる得ません。簡単な算数の問題ですネ。

例えば、1つ3000円のショートケーキなんて、ギョッとしてしまいます。「品質の高いものを作るためには、数多くの行程と人員が必要であり、そのくらいの値段設定になってしまいます」と現場が訴えても、「しかし、その値段では買い手がつかない」で、話は平行線のままでしょう。

私も現場の人間ですから、作業内容の難易度が高くなり、手間も増えれば、作業費を高くしてほしいと思います。しかし、一方で、その論調の行き着いた先には、最低5〜6千万円の予算が無いと、30分枠のテレビ1話分が作れない‥‥なんていう事態が待ち受けているんじゃないかと考えます。アニメは恐ろしくお金のかかるコンテンツだ‥‥という事になります。

まあこれは、オーガスティンの法則のジョークを地でいく話ですから、実際にそうなる(=予算は膨れる一方となる)とは思いませんが、現場の意識としては決してジョークではないでしょう。

「いや、そのくらいお金をかけるべきだ」なんて言う人もいるかも知れませんが、私が思うに、大金がかかる買い物は極めて慎重になる=保守的なチョイスが支配的になる‥‥という図式に当てはまり、以前の成功例にすがるだけの企画しか生まれない‥‥なんて言う事になりかねないと感じます。

アニメはお金がかかるので、成功例のある保守的な内容の企画しかできない

‥‥どんどん、そんな風潮に傾いていくように思うのです。そして、現場が満足するようにタップリとお金をかけた「どこにでもありそうな似たような」作品群が、四方八方でコケまくったら、やがてアニメはあきれられて、作られなくなるようにも思います。あくまで、最悪の予測ですが。

アニメ業界って、予算云々の話はよく聞きますが、工数についての話題ってまるで聞きません。今ある所帯をどう保つかが、優先されるから‥‥なんでしょうかね?

10万円の仕事があった時、5人で手分けすると、ひとり2万円です。しかし、技能の高い2人で作業完結できるならば、ひとり5万円ずつ手にできます。しかし、「作業の慣習上」必ず工数は5と決まっているので、ひとりあたり2万円しか稼げない事に決められています。

‥‥う〜ん。絵に描いたような構造上の欠陥。ビンボーになる事を宿命づけられた、呪われたフロー。

この悪しき構造は、各個人の向上心さえ奪っていきます。「どんなに頑張って自分の能力を上げても、報酬はずっと同じで変わらないんだ」と、どんどん心を蝕んでいきます。そして、「だったら、テキトーにこなして、楽した方がイイじゃん」と、腰掛けスタッフをどんどん量産していきます。

結果的に、成果物のボルテージ低下へと繋がっていき‥‥、負のスパイラルの始まりです。

アカンね。

まあ、他はどうでも、自分がメインで関わるプロジェクトは、できるだけそのような悪しき構造から抜け出るように仕向けていく所存です。

まずは、現業界のフローにどっぷりと浸かってちゃダメですわな。技術レベルや作業スタイルがコンピュータの導入により変化しているのに、漫然と無視し続けていますからネ。‥‥まあ、無視する事で、昔のプロポーションを維持し続けているのだとは思いますけども。

工数とか、人員とかを見つめ直さないで、コストの話をしたって、白々しいを通り越して、マヌケですらあります。‥‥で、工数や人員に変動があるという事は、作り方も変わるはず‥‥ですよネ。

*オーガスティンの法則
航空機のコストは10年毎に4倍になっている。という事は、2054年には、戦闘機1機の値段が、アメリカ全国防予算と等しくなる。‥‥という皮肉をこめたジョーク。実際にF-15の頃まではそのように推移していましたが、‥‥F-22やF-35の現在はどうなんでしょうかネ。
‥‥ちなみにオーガスティンの法則について、ネットで調べたら、1984年にロッキードのノーマン・オーガスティン氏が‥‥とか書いてありましたが、昭和56年(1981年)の航空雑誌に既に記載されています。ネットの情報って、「それなり」レベルで受け取っておかないとダメっすネ。


小さい頃からの夢

子供の頃に思い描いた夢、例えば、アニメーター・アニメ作家になる‥‥という夢は、多くの人が何らかの理由により、「あきらめた夢」の代表格かも知れません。しかし実は、夢を実現する以上に辛辣なのは、「夢を実現した後の事」です。

自分で描いた絵を思いのまま動かしたい
自分の空想世界を映像化したい

アニメーション個人作家にしろ、アニメ業界のアニメーターにしろ、「絵を動かせて100%ハッピー」なんていう期間は1〜2年で過ぎ、「自分の夢の限界」を思い知るようになります。商業アニメーターはもちろん、個人作家だって、「アニメだけで喰う」のならば、自分の好きな仕事ばかりをチョイスするわけにはいきません。「金額の交渉」とか「請求のタイミング」など、「夢の中には出てこなかった要素」をちゃんとさばいていかないと、あっというまに息切れして自沈します。

私は小学生の頃からアニメを作りたいと思っていましたし、実際にその意思を実現した訳ですが、「小さい頃からの夢をかなえた」なんていう甘い味覚のディテールとは真逆の、辛辣な道のりでした。アニメーターになってから、叶えたはずの小さい頃の夢は、一度「完全に朽壊」していますしネ。

夢を叶える‥‥なんていう、「夢」を「点」で見定める視点は、それこそ「夢を叶えた事が死刑宣告だった」なんていう状況に自分を追い込みかねないです。自分の崇拝する絶対神が自分を滅ぼすハルマゲドンだった‥‥なんてネ。

叶える‥‥という考え方・思い込みが、そもそもの、破綻の原因だと思います。

夢だとか希望だとかを考えるならば、それらを静止した点で捉えるのはマズいやりかたです。「偶像崇拝」も、いかにも限界点が低く、安易に破綻するケースですネ。

小さい頃、はたして「明確な理路整然とした夢」が存在してたのか。

絶えず、揺らいで、動いていたような気がします。

それをいつしか、「俺の夢」「私の夢」とか言って、解りやすいように「型枠」で固着させて、そして20代くらいになって「型枠」から逃れるために自爆スイッチを押す‥‥訳です。滑稽な自作自演。

夢って、理解して制御しようとしたらアウトだよネ。ある程度は泳がせないと。‥‥でも、まるっきり自由にしちゃうと、人生80年のスパンでは何も手にできないので、「整流」するくらいがちょうど良いのかも‥‥と、ふと45年の人生を振り返って思います。

風邪ひく

38.4度の熱が出て、病院にいきました。案の定、インフルエンザを疑われて、検査をしたら、AもBも陰性で、とりあえず安心。

抗生物質やら何やらいっぱい処方してもらって、さすがに市販薬とは段違いの効き目で、随分楽になりました。

最近、根を詰めて作業してたのが、マズかったか。‥‥まあ、1日24時間しかないのがもどかしいくらい、あれこれやってましたからネ。

ただ、無理して進めても、結局クラッシュするのでは意味が無いです。もっと、やり方を考えねば。。。

タミヤのウォーバード、あれこれ

タミヤのウォーバードコレクションという航空機のプラモデルシリーズがあります。私はそのシリーズで結構な数を作っており、今後の展開も楽しみにしています。

ただ、私が重要視する「ボックスアート」〜すなわちパッケージデザインは、完成プラモの写真だったり、イラストだったり、‥‥唐突に方針が変わるなど、少々迷走気味なところがあります。‥‥で、イラストは良いのですが、プラモの完成写真の場合は、「‥‥これって、逆効果な気がする‥‥」と感じる事が結構あります。パッケージを見て、購買意欲が失せるというか。

合わせが甘かったり、造形が荒かったり、デカールはシルバリング(転写マークのところだけテカる)してたり‥‥。個人で作った結果がそうならまだしも、パッケージの写真としては、少々‥‥いや、かなりキツいと思うのは私だけか? 特に、イタレリのOEMキットは、パンチが効いてます。

でもまあ、とことん作り込んで「別物のプラモ」にしたものをパッケージ写真にする訳にもいかんのでしょうネ。そんな「進退窮まった」パッケージになるくらいなら、箱絵をイラストレーターに発注してくれぇ‥‥と思うのですが、コスト削減なのでしょうか、ウォーバードコレクションはプラモの写真が主流です。

キットそのものは、良心的な価格設定で、パーツ点数も少なく、手軽に組み立てられて、私は好きです。特にすぐに欲しい時は、簡単に組み立てられる事が、有利に働きます。また、イタレリのOEMに関しては、本家より安価に手に入るので、重宝します。

私はエアフィックス(イギリスのメーカー)も好きでよく買うのですが、イタレリといい、エアフィックスといい、何でまた、パーツ分割とか、金型の構成とかが、「大味」なんだろうか。一番、目立つところに、ピンの痕があったり、パーティングラインがあったり‥‥。最新のキットでも、です。これはもう、国民性としか言いようがないかも。

タミヤとかの良キットに慣れてると、ドキッとします。国内の有名メーカーは、さすがに現在は、製造過程の都合がドカンと製品に表れる事は無いですからネ。

ジオログの頃にも書きましたが、最近出たタミヤの1/72の零戦は、ここまで(作り手にとって)快適で良いのかと思うくらい、極楽なキットです。メカ好きなら、必ずおさえておきたい必須アイテムです。零戦が特に好きじゃなくても、です。精緻を極めたキットにより、メカの構造を見て学べますからネ。同じタミヤの1/32の零戦に至っては、超弩級のキットで、実売6,000円でも何の文句も出ませんし、むしろそのくらい対価を支払うべきだとすら感じます。

でも、イタレリもエアフィックスも「多少のキットの不都合」があっても、愛すべき資質をもっております。エアフィックスは、パーツがバラバラに入っているのは旧製品の再販で、その場合は腕試し&ノスタルジー気分で作ります。近年の海外キットは製品のチョイスが国内メーカーとは一線を画すので、やっぱり気になる存在です。

○タミヤ・ハセガワ〜近年のキットはいたれりつくせり。短い製作時間で精緻なモデルが完成する。しかし、機種選択のバラエティが乏しい。同機種のバリエーションで商品点数を増やす傾向が強い。

○トランペッター・ドラゴン〜ユニークな機種選択で楽しい。作り手の技量ありきな複雑なキット。完成するまで時間がかかる。ゲインフルとかアカーツィアとか、日本ではありえないチョイス。

○イタレリ・レベル・エアフィックス〜日本人にはない機種選択のセンスがイイ。安価な製品も多く、旧製品も魅力的な機種が満載。組みやすいが、良い出来にしようとすると、いきなり時間を消費する。

○ズベズダ〜製品の精密度も高く、機種選択のバラエティも豊かで、楽しいキットが多い。しかし販売網の関連か値段は高めで、不安定な供給状況。時に、販売店にて妙なプレミア価格になるので、注意。通常価格で見かけた時に買っておくのが必定(350円だったのが数日後に2万円になるのなんて、ありえない‥‥)。ロシアの会社なのに足軽とか陣幕とか、チョイスもすごい。

‥‥まあ、ぶっちゃけ、どのメーカーも楽しいわけですネ。

今は、何か資料が必要になった時、ネットで調べて、YouTubeで検索して‥‥とか、安易なスタンスが多いですが、ゆえに作品ストーリー上での「メカや道具の使い方・見せ方」も相応に安易。結構簡単に、そういうのって(=特に興味がある訳でもない、作り手のスタンス)バレますよネ。

例えば、飛行機が作品に登場する時、ウォーバードコレクションなんて、600〜1500円で買えるんだし、素組みでも良いから手元に置いて眺めれば、どんどんイマジネーションが湧くんですけどネ。

EFマウントのパンケーキ型単焦点40mm

前回の記事同様、やはり、Amazonでレンズフードを物色していて見つけたのが、EFマウントのパンケーキ型レンズです。最初、小さな画像をパッと見たとき、エクステンダーかと思いました。

Canon EF40mm F2.8 STM [EF4028STM]

EFマウント‥‥。これを一眼レフに付けるか? ‥‥遠くから見ると、ボディだけ持ち歩いているように見えるんだろうな。

STMってよく知らないのですが、USM(超音波モーター)ではなくても、静音で高速駆動のAF動作になるようです。

40mmだから、APS-C(普及価格のデジタル一眼レフ)だと65mmくらいになる換算です。家族のスナップショット、ポートレイトによく合う画角ですね。F2.8なので、ボケ背もいい感じに写るでしょう。

価格.comで見たら、すごいレビュー数。人気あるなあ。

しかも交換レンズ部門で「売れ筋」「注目」で第1位。‥‥話題のレンズだったんですネ。全然知らなかった。。。クチコミのユーザーさんのサンプル写真を見る限り、低価格なのに性能は高そうですネ。

今はあまり写真を撮りに出れる時間を持てないので、買うまでには至らないですが、欲しいレンズ‥‥ですネぇ。


シグマ・タムロンのレンズ、大幅値引き

レンズフードを物色していて、たまたま見つけたのですが、シグマのマクロ望遠ズームやタムロンの10倍ズームレンズが、かなりの値引きをしています。

TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD ASPHERICAL [IF] MACRO デジタル専用 キャノン用 A14E

上記のズームレンズは、ライカ判換算で28mm-300mmくらいの高倍率レンズで、ぶっちゃけ、これ1本でも撮影が可能な倍率です。画質など細かい事は解りませんが、この値段(1万円前半)で買える事がかなりスゴい事なので、カメラバッグに入れておいて損は無いでしょうネ。

もしかしたら、APS-Cという仕様が、安売りの原因なのかな? それとも、新機種が出る?? ‥‥安売りの理由は、よく解りません。しかし、安過ぎでしょ。発売から年数が経っているとはいえ、ズームレンズがこの値段で買えるのって、私の世代からすれば異常です。

まあ、昔気質の人からすれば、「10倍ズームなんてイロモノ過ぎる」と思うでしょう。私も心の底では、そう思います。

‥‥でもまあ、機動性が飛躍的に向上するのは事実です。ゆえに、私は10倍ズームが前から欲しかったので、これを機に、早速買いました。そりゃあ、Lレンズとか、フルサイズのデジタル一眼レフとかも欲しいですが、今はこれで充分。ようやく、デジタルでの一眼レフ環境が整います。

ちなみにレンズフードは付いているようなので、とりあえず、プロテクタだけ買い足せば良いですネ。フィルター径は62mmで、500円ちょいの安いフィルターも売ってます。



長所が弱点、弱点が長所

常日頃、ふと思うのは、長所は得てして、弱点になると言う事です。そして、ややこしい話ですが、「長所は弱点」だと言う事をしっかりと認識すると、「弱点が、強力な武器となる」という事です。トンチみたいな話ですネ。

手描き絵も3Dも、おしなべてそうです。近年、3Dが台頭して、従来の手描きの絵のテリトリーまで進出してきました。3Dの持つ「手描きでは難しい様々な要素」に対して、「手描き陣営」が少なからずコンプレックスを抱くのだとしたら、それはとても滑稽な事です。「完璧なパース」「正確な立体」「計算による精緻な質感表現」‥‥これって時と場合によっては、アドバンテージなんかではなくて、すごいハンデじゃない? 特に、メインの被写体においては。

「立体造形の理屈なんてどうでもいい。このショットで最高の表情が欲しい」

「ツジツマよりも、フレーミング、絵のレイアウトを優先したい」

「計算ではこのようなライティングになるんだろうけど、それはかえって不都合。瞳は輝いて見えてほしいけど、肌がテカり過ぎるのはNG。ソフトウェアの都合なんかより、絵の美しさを優先してくれ」

このようなオーダーの時、3Dの長所だと思っていた各要素が、いきなりハンデへと転じ、3D構造による制御は「狼狽」の連続となります。リカバーは可能でしょうが、2Dソフトウェアで「強引なリカバー」をするのは、本末転倒とも言えます。

じゃあ、手描きだと何でも出来るのかというと、そんな事は無いですよネ。

「ディテールたっぷりの、泥だらけの戦車が、走り回る」

「巨大戦艦の、尺たっぷりのゆっくりとした、船体の角度変化」

「300人の群衆と、無数の紙吹雪。道の中央で凱旋パレードする車両」

‥‥まあ、無理です。チャレンジしても散々な結果で終わるでしょう。無茶して「伝説の1カット」を作ったとしても、それは常用できません。もちろん、3Dでも大変な内容ではありますが、作画だとよほどの省略をしない限り、絶望的です。

また、手描きの絵は、自由に描けるのと同時に、形崩れと隣り合わせです。形崩れがあるからこそ、表情やニュアンスが出るのですが、まさに絵に描いたような諸刃の状況です。

3Dは、3Dである事が弱みとなる。同じく、手描きは、手描きである事が弱みとなる。‥‥なんと言う皮肉。

しかし、自身の長所が弱点にもなりえると強く実感した時、逆にその「賢い活用法」も見えてきます。すなわち、「表現技術に基づいた、新たな演出法」が、「弱点に転じた長所を、再び長所へと戻す」役割を担うわけです。

ご存知とは思いますが、アニメの演出法は実写とは異なります。尺も、フレーミングも。‥‥これは、先人たちが、アニメ絵のなんたるかを、演出の技法へと取り入れた成果であり、いわゆる「アニメの雰囲気」は演出法に因る事がとても大きいのです。仮に実写で、同じ尺感覚、同じフレーミングにしてみれば、どれだけ違和感があるか、よく解ります。

例えば、出崎統さんの演出法は、アニメ絵の「限界」を、アニメ絵の「大きな魅力」へと180度転じた、すごい発明と言っても言い過ぎではありません。アニメ絵ってかっこいい、でもいざ扱ってみると限界も色々ある、しかしそこであきらめず、限界を逆手に取って演出法にしてしまう‥‥というような案配ですネ。

3Dを何かの代用にしようとした時点で、新しい演出法など築けないし、アニメをアニメとしか感じないセンスで接していたら、やっぱり新しい演出法など考えもつかないでしょう。

「Think Different」‥‥懐かしいフレーズですネ。

慣習に囚われず、色々な角度からモノを見る事が出来る人だけが、1次元的な「長所・短所」を結んだ視点から脱し得て、新しい何かを手に入れられる‥‥のかも知れませんネ。

時には自分の土台すら「Think Different」が必要かも知れませんが、大きな集合体だったり、または守るべきものが存在すると、中々、実行できないのも事実ではあります。

PANAのRP-HT560

 
私にとって、音楽はことさら重要です。一見、ジャンルが違うように思える絵や映像の制作において、まさに「MUSE」となってインスピレーションを与えてくれます。私が何度もヘッドフォンの話題を取り上げるのは、ズバリ、音楽を聴く手段で一番現実的なのがヘッドフォンだからです。

どんなに良いスピーカーを購入しても、首都圏においては事実上、一番金がかかって実現不可能なのが、「聴く環境」です。何千万円クラスのお金がかかりますもんネ。

という事は、どうしても、良いヘッドフォンが必要になります。本当に、ヘッドフォンってお金の話ではなく性能面で、ピンキリです。そのヘッドフォンで、音楽は創作の強い女神にもなれば、貧乏神にもなります。

私が今まで紹介してきたヘッドフォンは、手頃とは言っても、1万円前後のものばかりでした。しかし、5千円未満で買えるヘッドフォンでも良いものはあります。私のお気に入りは、パナソニックのRP-HT560というモデルです。



低音を強調したインナーイヤー型のイヤフォンに慣れていると、「なんか特徴の無い音だな」と感じるかも知れませんが、それがRP-HT560の最大の長所です。フラットな特性なので、モニター用途にもイケます。オールマイティになんでも再生します。ポップ&ロックよし、クラシックよし、テクノよし、ジャズ&フュージョンよし、小編成の生楽器よし、イコライザをスルーしてもよし、スルーしなくてもよし。

ぶっちゃけ、3千円台のヘッドフォンて、かなり冒険の要素が強いです。定番のKOSSのPorta(=かなりの個性派)は別として、どう転ぶか全く読めないです。まあ、大体は「買わなきゃよかった」と後悔するのですが、このRP-HT560は別ですネ。初めて聴いた時は、そつのないウマさに、ちょっと驚きました。

ラカトシュのヴァイオリンも雰囲気良く響きますし、リー・リトナーのバンド演奏も「美味しいコンプの音」がよく伝わります。特にフュージョンのバスドラの音は、何ともイイ味で響きます。kittieのゴリゴリな音も、全然大丈夫です。ですから、かなりの守備範囲の広さですよネ。

ただ、オーケストラに関しては、どうしてもヘッドフォンのコストがまんま音に出やすいので、あとひと息な印象は拭えないです。管弦楽曲を聴くと、「このヘッドフォン、5千円くらいでしょ?」と言い当てられてしまう価格ゆえの限界はあります。倍以上の売値のAKG K240と聴き比べれば、一目(?)瞭然です。
*でも、聴いて当てられる人なら、同時に、価格を超えたバランスの良さも解るでしょう。管弦楽曲だって、決して悪い音では無いですしネ。他の楽曲が良い分、力量の不足が垣間見えるというだけの話で。

バンド形式のポップスやロック、フュージョン、小編成の生だったら、むしろ、V6CD900STよりこっちのほうが聴いてて楽しいです。音楽を楽しく感じる事は、重要な要素ですネ。


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