プログラ

何かしらの効率化を求めて、スクリプトを書く時に、必ずと言って良いほど使うのは「繰り返し文」です。

 

「for」で始まる構文は、フッテージアイテムやレイヤーがひしめくAfter Effectsにおいては、必需です。私がプログラムの習得を開始した頃(ちょうど20年前くらいです)、繰り返し文とサブルーチン(ファンクション)の再帰処理を理解するのは、初心者の第1関門のようなものでしたが、初めて繰り返し文で大量処理した時の驚きは、まさにコンピュータを使う驚きそのものでした。

 

例えば、コンポジションの尺を変更する際、内包されているコンポジションの尺も伸ばさなければならない場合がありますが、After Effectsのスクリプトで、for文とfunction()を使えば、再帰的にコンポジションを探し出して、孫の孫の孫...のコンポジションでも行き着くところまで掘り進んで尺を伸ばす事が可能です。最上位のコンポジションの各レイヤーインアウトポイントを考慮して、尺伸ばしの不必要なコンポジションは対象から除外する‥‥なんていうことも、if文で可能です。

 

「総当たり」のような繰り返し文は、「for( var i=1; i<=app.project.numItems; i++){ ... 」みたいな感じで何かしらのアイテムのアイテム数をきっかけにループすれば良いですし、再帰処理をしたいのなら、「function setCompDuration(myItem) { ... 」みたいにテキトーなファンクション名を与えて、内部で「if (myItem instanceof CompItem){ setCompDuration(myItem); } else...」のように「自分自身(ファンクションから見て)を呼び出す」分岐を作れば、延々とコンポジションの階層を掘っていくスクリプトが出来上がります。

 

オブジェクト指向なんて最初から気負わなくても、リピート文やIF文、サブルーチンを使いこなすだけで、かなりの身の回りの効率化が計れますし、自分らの小規模作業グループの定番ツールも作れます。

 

 

 

今どきの人々は、iPhoneなどで気軽にアプリをダウンロードして機能を増やすことに慣れているかもしれません。しかし、自分たちの作業場で必要な作業補助アプリは、iPhoneのAppStoreでは入手できません。

 

最近の傾向を思うに、人々はスマホやネットで何でも便利な機能を手にできたように見えて、実は「プログラム能力の貧富の差」は格段に開いていると思います。

 

もし、コンピュータがアニメの制作現場を徐々に包囲して覆い尽くしていくのなら、プログラムやスクリプトの能力を持っている人間は、まさに「勇者の剣」を手にいれたようなものです。

 

TVPやクリスタの使い方講座も当座必要かも知れませんが、長い目で見れば、アニメ制作者のためのプログラム講座も必要だと感じます。


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