Apple Pencilのチップ買い足し

Apple Pencilのチップが、作業場で残り1つになったので、買い足しました。‥‥4つ1パックで2300円くらいするので、こまめに買ってはいますが、どうせ消耗品だし、お金の余裕のある時に5〜6パックまとめ買いしても良さそうです。

 

 

同時にマウス「M187」も買い足し。ストック用です。意外に妙なタイミングでマウスって壊れますので、安い時に買い溜めておくのが一番。未開封新品のM187は現在2つ確保しております。

 

また、Apple Pencil充電用のケーブルも買い足し。現在、私の作画机にはUSB充電口が合計20個以上(!)あるので、Apple Pencil用に消費しても全然余裕があります。なので、現在Apple Pencilを2本常備して使っていることもあり、充電ケーブルを買い足しました。

 

 

現在、私は4本のApple Pencilを所有していますが、iPad1枚につき1本、かつ、場所にもそれぞれ‥‥なので、どうしても本数が多くなります。後生大事に1本のApple Pencilを使い続ける‥‥なんてことはないです。ちょうど、ギタリストのギターのように、数本を使い分けるのが、融通が利いてよろしいです。

 

ここまでiPadとApple Pencilへの依存度が高くなってくると、次期のiPad Proはどうしても期待してしまいます。マイナーチェンジでもない限り、即買いするでしょう。だって、iPad ProとApple Pencilでガチに金を稼いでるんですもんネ。性能が一新されて使い勝手が向上すれば、ダイレクトに仕事に反映されますから、新製品は期待して当然です。iMac Proならいざ知らず、iPad Proくらいの価格なら、仕事で使ってれば短期でペイしますしネ。


ドットバイドットでないにせよ、6Kくらいなら全然ストレスを感じずに作業に没頭できますから、4K仕事にも十分対応できます。iOSとmacOSの連携に慣れると、いちいちサーバ越しのやりとりが時間の浪費に思えます。

 

で、新バージョン登場でお役御免になったiPad Proは、依然として「普通のiPadとして」第2のお役目を割り当てられます。多少世代が古くなってもタブレットとしての性能は遜色ないですから、設定ビュワーなんかには贅沢とも言えるほどです。

 

iPad ProとApple Pencilって、高い買い物のように思いがちですが、実は対費用効果がとても大きいと実感します。他のタブレットに比べて多少高くても、iPad Proを使い続けているのは、実感に基づく大きな理由があるのです。

 

薄くて軽くて、取り回しが軽快で、作画机の棚にポンと置けるiPad Proは、少なくとも私にとっては「紙からタブレットへ」移行する最適の手段でした。我が物顔で机を占拠する巨大で底厚の液晶ペンタブレットは、どうしても使う気にはなれませんでした。

 

「紙に絵を描く姿勢」の延長線上にあったのは、まぎれもなく、薄型軽量のiPad Proでした。

 

 

一方、Wacomの薄型軽量の雄、Cintiq Proは、ちまたのSNSを垣間見るに色々と障害が発生しているようで、メーカーの誠実な対応が望まれます。

 

AppleとWacomのどちらが生き残るか‥‥‥なんて、ユーザにとっては不毛な戦いです。やっぱり、CintiqはCintiqでどんどん進化して欲しいもんネ。Appleは薄情なところがあって、5年後、10年後にiPad ProとApple Pencilを製造し続けている保証なんてないもんな。

 

 


アッポーペンシルの芯

さすがに、使用頻度が高くなってくると、みるみる、Apple Pencilの芯は擦り減りますネ。

 

ぶっちゃけ、芯先の消耗具合で、描き仕事の多さがわかる‥‥と言いますか。

 

 

でも、

 

「いや、描く時間が短くても、オレは筆圧が高いから」

 

‥‥と言うのは、マズい。

 

ペンタブで筆圧が強い描き方はご法度です。何よりも自分の体を痛めますからネ。

 

鉛筆は筆圧が強ければ芯が折れますが、ペンタブは全く折れないので、いくらでも力を込めて描いてしまい、やがて「肩」を痛めます。ペンダコも酷くなります。

 

 

通常の筆圧で、絵を描く頻度が高いと、1〜2ヶ月でApple Pencilのペン先は消耗します。金属が露出寸前になるまで、表面の樹脂がすり減るので、書き味がガリガリザラザラしてきたら、とっとと交換しましょう。

 

Apple Pencilの「チップ」は4つ1パックで2300円くらい。私が愛用していた鉛筆「トンボ8900 HB」は1ダースで350円くらい。

 

 

 

 

 

たしか、私の「鉛筆最盛期」でも1ヶ月に1ダースくらいだった‥‥はずです。記憶が曖昧ですが、たしか、2〜3日で1本使ってたので、まあ、だいたい1ヶ月12本で1ダースですかネ。

*今じゃ、1年に1本も使い切りません。変われば変わるもんです。人の日常って。

 

なので、コスト的には鉛筆のほうが(まあ、私は一番安い8900愛用者でもあり)安いですネ。高めなハイユニとか使っていると、話は変わってきますけどネ。

 

 

道具を使い込む‥‥で思い出しまたが。

 

以前に書いた「練習量」の話ですが、Apple Pencilのチップを見れば、「書いてる量」が判ります。‥‥交換してすぐ‥‥でもなければ。

 

ギターでもフレットの減り具合や指板の汚れでどのくらい弾いてるかがわかりますし、ブリッジやピックガードのネジのサビでも、どれだけ弾き込んでいるかが判ります。

 

例えば、ストラトのピックガードのリアPUあたりの上のネジ2つは、右手があたるので汗がついてサビやすく、逆に、ここがサビていないと、手をボディにつけずに弾くタイプかな?‥‥とか、他の部分のヘタリ具合を見て、フレットは減っててもネジなど金属はピカピカだと、楽器の手入れがマメな人なんかな?‥‥とか、ギターを見ただけで「ひととなり」が伺い知れます。

 

 

今も昔も、画具や楽器が新品同然なのって、「やってない証拠」だったりします。「真剣にやってれば」道具はみるみる間に使い古されていきますからネ。

 

なので、絵とかでも、新品の道具だけが並んだ机って、なんていうか、かっこ悪い。‥‥御託だけで実が伴わない感・格好だけ感が、机から匂い立つのです。‥‥ああ、この人は絵描きではなく、画具コレクターなんだね‥‥と。

 

iPadとApple Pencilは、そんなに「使い込んだ感」は表面にでませんが、些細なキズとか汚れ、保護フィルムの光沢などで、「歴戦」の様子は同業者なら見て取れるんですよネ。

 

まあ、フランケンやダックみたいまで、ヘタることはないにしても。

 

*コンピュータ関連機器って、歴戦のビジュアルになるまで「マシン性能が時代遅れになってしまって、使いたくても使い続けられない」が悲しいですネ。

 

 


ペアリング

現在、私は2枚のiPad Pro 12.9インチを使用しており、Apple Pencilもそれぞれ1本ずつペアリングしています。

 

以前はiPadを作業の節目で替えるたびに、1本のApple Pencilをペアリングし直していたのですが、1日に何度も交換すると‥‥

 

面倒。

 

‥‥なので、1枚につき1本ということにしました。

 

しかし、Apple Pencilは見た目が(当然ながら)同じなので、どのApple Pencilが、どのiPadにペアリングされているかが、すぐには判別できません。

 

一旦描いてみて、反応しなければ、別の‥‥みたいなのは、何度も繰り返しているとアホ過ぎます。

 

なので、どのペンシルがどのパッドとペアなのか、印をつけました。

 

コレ。

 

 

 

「くまさんペア」と「パンダさんペア」です。

 

これで間違うことはもうないです。Appleの美的センスに沿うかはナゾですが。

 

 


Apple Pencil、もう一本

‥‥欲しいです。いちいち、ペアリングを切り替えるのが面倒になってきました。

 

現在、仕事の性質に合わせて、2枚のiPad Pro 12.9を使っているのですが、iPadを切り替える時に、いちいち1本のApple Pencilをペアリングしなおして切り替えるのが面倒です。Bluetoothはうまく認識しないこともあるから‥‥。

 

iPad Pro1枚につき、Apple Pencil1本‥‥というのが面倒無くて良いです‥‥が、そうすると、充電ケーブル&コネクタも2本になるのか。う〜ん‥‥‥。

 

 

ちなみに、ペンタブと言えば、WacomのCintiq Pro 16。USBケーブル一本で電源もビデオ信号もイケるので、Cintiq自体は軽快そうですネ。

 

ただ私の場合、まず何よりも、USB-C(Thunderbolt3)で4K出力できるマシンがないので、せっかくの4K性能が私の環境では発揮できません。

 

あと、「また、パソコンの前に縛り付けられるのか‥‥」と思うと、憂鬱になってしまって、今のところ、買う気が湧きません。Cintiq自体が良さそうなのは、重々承知してるんですけど、パソコンに縛られない軽快なiPad Proの取り回しに慣れちゃうとね‥‥。

 

でも、新しいiMac 5Kにリプレースしたら、Cintiq Proもありだな‥‥と思ってます。iPad Proで大方描いて、After EffectsやPhotoshopなどのiMac移行後の作業時に必要になったら、Cintiqがあると便利ですもんネ。「ドロー」と「レタッチ」の環境を分けて運用するのは、十分アリでしょう。

 

iPad Proの最大の武器は、わたし的にはもはや「ジェスチャーによる高速作業」なので、ジェスチャーでサクサク描く段階はiPad Pro、細部を修正して仕上げる段階はiMac 5K‥‥というのは、実はもう運用中で効率をしみじみ実感してます。

 

ただね‥‥Wacomのドライバは、マルチモニタで結構トラブルを引き起こすから、「絵も描いて、コンポジットもして‥‥」みたいな「絵と映像のオールインワンマシン」には、ちょっと怖いのよネ。ムービーの仕事はマルチモニタが必須ですし、以前、Wacomのドライバ周りで散々苦労したし。‥‥マルチモニタって、デュアルだけでなくトリプルだってありますからね‥‥。

 

となると、相変わらずの机3台か‥‥。なかなか、環境はコンパクトにできないな‥‥‥。

 

 

 


芯から金属

Apple Pencilの芯を、あまり交換しないままにすると‥‥

 

 

‥‥のような感じになります。合成樹脂の先端が消耗し過ぎて、金属の円柱のようなものが露出しております。

 

休憩の後、作業を再開しようとして、気がつきました。いつから、めくれていたんだろ?

 

iPad Proの表面に貼ってある保護フィルムは無傷でした。‥‥なので、もちろん、本体のガラスも無傷。

 

多少は金属が触れようと、簡単には保護フィルムは削れないんでしょうかね。ともあれ、すぐに気づいてよかったです。

 

 

仕事で四六時中使っていると、芯の寿命は1ヶ月くらいなこともあります。書き味向上のシートを貼ってあるので、摩擦が多くて、消耗もはやいのかも知れません。

 

しかし、そうしたコストも作業環境全般の運用プランにあらかじめ組み込めば、特に問題はないです。

 

問題は、書き味向上の「保護シートの安定した供給」‥‥ですかね。価格や貼り替えの手間ではなく、結構、頻繁に品切れや生産完了してしまうので、いつでも入手できるわけではないのが、頭の痛いところです。

 

でもまあ、保護シートに限った話ではなく、PC関連製品は、昔から「安定した供給がおぼつかない」性質をもっていました。パっと現れるかわりに、いつのまにか消えてもいる‥‥という。

 

コンピュータの作業環境は昔から「なまもの」なのです。紙や鉛筆に比べて、はるかに流動的です。なまものなので、腐るのもはやい。

 

ぶっちゃけ、紙の作業環境の方が、先読みの計算がしやすいです。コンピュータが「なまもので、計算しにくい」というのも、何だか皮肉な話ですネ。

 

私の場合、保護シートの消耗による貼り換えタイミングは、年に2〜3回なので、耐用年数と実用年数を兼ね合いして、4年分くらい買いためておけば良い計算になります。‥‥となると、10枚か。

 

まあ、今度、保護シートを購入するときは、10枚はともかくとして、半分の5枚くらいはまとめ買いしておきましょうかね。「業務用」だもんね‥‥。

 

 

 

 

 


iPad Pro、120Hz。

新型のiPad Pro 12.9インチ。

 

発売開始から1週間くらいで到着していたのですが、本職の作業に追われて、使い心地などの感想をブログには書けずじまいでした。旧型からの作画環境の移植はほぼ完了しており、既に作画やボード描きで使用しています。

 

私が購入したのは、WiFiオンリー、512GBストレージのモデルです。

 

色々と性能向上がネットで紹介されていますが、作画作業で格段に有用なのは、やっぱりといえばやっぱり、「120Hz」です。ディスプレイ上で直に絵を描く場合、120Hzのリフレッシュレートは、何よりも魅力的な性能向上です。

 

到着早々にProcreateの「6B」(鉛筆)プリセットで描いてみましたが、現実の生の筆記具で描いている感じに一層近づきました。Apple Pencilのペン先の丸さは未だに「ウソっぽい」感触ですが、筆跡だけに関して言えば、かなり「現実」に近づいています。

 

もしかしたら、性能が向上したA10Xチップも関係して、レイテンシーが劇的に改善されているのかも知れませんが、理由はともかく、Procreateの描き味が極めて向上した事実は確かです。紙に描いているように錯覚します。

 

ちなみに、Apple Pencilはもともと240Hzで動作しており、手持ちのApple Pencilで十分、120Hzの描き味の世界を堪能できます。Apple Pencil単体は新しく買い直す必要はありません。

 

ただ、やっぱりガラスのままでは、グリップ力が弱く、正確なトレースが難しくなるので、「描き味向上」のフィルムは必需品です。商品到着直後に、久々にガラスのままで描いてみましたが、全くお話にならん‥‥と思いました。ガラス表面に合わせて自分の描きかたをいちいちコントロールする時間と労力を割くくらいなら、とっととフィルムを貼ったほうが良いです。‥‥しみじみ再認識しました。

 

ガラスの表面にペンで絵を描く際の感触は、どんなに「オレは慣れた」と強がってみても、かなり「異常な描き味」と言わざる得ません。滑らないように無意識でも気をつけていたり、ガラスからペンが離れるときに慎重になったりと、「ガラス面に対する配慮」が面倒で、作業効率が下がる上に、ストレスも「チリツモ」で蓄積されていきます。

 

新しいiPad Proでも、「ガラスはガラスのまま」ですので、仕事で絵を描く人は何らかの対応をすることになると思います。特にアニメーターは、「自分の好きな絵だけを描いているわけにはいかず、自分の価値基準だけでは完結できない」、「趣味の絵とは全く異なる」作業をするので、ペンを自在に操る「ツールのカスタム」は必須となるでしょう。

 

今回貼ったのは、コレ。2500円前後で少々お高めですが、今までとは違ったものを試してみたくて、買ってみました。旧型と新型のiPad Pro 12.9インチは、ボタンの位置も正面カメラの位置も同じらしく、旧型12.9インチのフィルムでピッタリ適合します。

 

 

保護フィルムを貼ってしまうと、iPad Pro自慢の新型ディスプレイの性能はやや落ちるかも知れませんが、絵を描くのが商売なら、描き味を優先します。‥‥少なくとも私は‥‥です。

 

実際に使っていますが、描き味は良好です。適度なサラサラ感がペン先をグリップしてくれます。

 

以前使っていたフィルムは、指先の操作(ジェスチャ)に対する反応がちょっと鈍くなってしまう欠点もありましたが、今回貼ったフィルムは動作が鈍くなる感触はありません。少々高いフィルムですが、性能バランスは良好のように感じます。まあ、あとはフィルムの耐久性、寿命がどんな感じか‥‥ですネ。

 

 

* * *

 

しかしまあ、コンピュータ関連機器って、「こういうこと」があるから怖いんですよネ。

 

去年末から今年の春にMobile Studio ProやCintiq Proが出て「ペンタブ新時代だ」と言ってたのもつかの間、6月には120HzのiPad Proですもん。30万越えのMobile Studio Proを買っていたら、結構ショックですよネ。120Hzを手に入れるためには、ハードを買い換えるしかないですからネ。

 

私も昔、買った数ヶ月後に「絶対、新しいヤツのほうがいいじゃん」という新製品が出て、自分の「ポチった」タイミングの悲運を呪ったことが何度もあります。‥‥なので、技術進化のムーブメントに気を向けるようになったり、新製品発売のタイミングなどに気を配るようになったのです。

 

ちなみに、新型iPad Proは、上述したように120Hzの画面表示の動作になったので、ペンのストロークに限らず、色んな動きが滑らかです。ページめくりとかアイコンの散ったり集まったりの動きとか、ジェスチャに反応する様々な動きが確実に滑らかになって、現実世界のモーションに雰囲気が近づいています。

 

4K60pHDRの有機ELのテレビにしろ、iPadのような身近なアイテムにしろ、技術は容赦なく、先に進んでいきますネ。

 

 

* * *

 

‥‥で、新型のiPad Pro 12.9インチは、買い替えするほどの性能アップか? 魅力か?

 

と聞かれれば、「どうかな? 絶対に買い替えるほどの必要はないけど、確実に性能は上がっていて快適なので、買ってみても良い」‥‥くらいでしょうか。

 

何度も書いてアレですが、私の場合は、「仕事が増えてきて、もう1台買って、作業環境を拡張したかった」ので買ったのです。要は、買い替えではなく「買い足し」です。今年の春先にもう1台買おうと思ってたのですが、仕事がなんやかんやと忙しくなって、そうこうしているうちに新型が出たので、「ちょうどいいか」と思って買っただけで、「新型が出たら買おう」と心に決めていたのではないです。

 

旧型だとうまく描けない、新型だと描ける‥‥なんてことはないので、旧型ユーザは無理に買い替える必要はないと思います。旧型でもたっぷりじゅうぶん、思い通りに絵は描けますヨ。

 

より一層の滑らかな描き心地、滑らかなモーション、上品な発色のディスプレイ、512GBの大容量記憶容量‥‥という、旧型にはない快適性能にお金を捻出しても良いと思う人は、買い替えてみても良いんじゃないですかネ。

 

でも、まあ、たしかに‥‥120Hzの描き心地はヤミツキになるなあ‥‥とは思います。その辺は偽らざる新型120Hzに対する感想です。もし、iPad ProとApple Pencilに興味があって、まだ買っていなくて迷っているのなら、性能がアップした新型は「買い時」だとは思いますヨ。

 

 


筆圧要注意

アマゾンでiPadやCintiqなどの保護フィルムのレビューを見ていると、特にペーパーライクな保護フィルムの場合、「ペン先の減りが異様にはやい」「2時間で消耗する」なんていうレビューを見かけますが、「デジタル」で絵を描く時は、ふと冷静になって自分の「筆圧」を見つめ直してみることも必要になります。

 

意外に、筆圧の高い人は多いのです。

 

保護フィルムを貼ったことで、日頃の自分の筆圧の高さ・強さが強調される‥‥なんてこともあるのです。

 

紙と鉛筆の場合、万年筆などのペンの場合、鉛筆の芯がバキボキと折れたり、ペン先が湾曲するような状況を見て、「ヤバい。筆圧が高い」と自覚できるのですが、ペンタブにはそれがないので、実はとても危険なのです。ぶっちゃけ、肩を壊す原因にもなります。

 

絵を描く時の「自分流」はありましょうが、長く絵を描き続けたいのなら、筆圧はできるだけ弱くするように「自覚して明確に」心がけるべき‥‥でしょう。ハードウェアは故障したら買い換えることができますが、自分の体は買い換えるわけにはいきませんもんネ。

 

特にペンタブを使う場合、無自覚に筆圧がどんどん強くなることもありますから、感圧を敏感に設定して、弱い力でもダイナミクスをコントロールできるように自分の画法を改良したほうが良いです。

 

楽器でもなんでもそうなんですが、力を入れたところで、上手く弾けるわけでも描けるわけもないのです。一生懸命力を込めれば、一生懸命描いてる気分になってしまうものですが、それはむしろ逆効果なんですよネ。ストロークに柔軟性が失われてしまいますし、「自分が必要以上に力んでいる」ことを客観的に冷静に俯瞰視できていない時点で危ういです。

 

何かを操作する時、力んでて良いことなど1つもないのです。害だけです。もし自分が「そのスタイルで生きてきた」というのなら、自分の未来のためにも方針変更して自分の技法を変えた方が良いです。

 

アニメの絵を描く時、絵の内容は気にしますが、描く時の自分の挙動を気にすることはあまりないですよネ。しかし、バイクの運転やピアノやギターの演奏では、運転時や演奏時の挙動も指導・指南の対象となります。アニメは描いている時の姿を他者がチェックするような指導法がなく、絵さえ上手ならば自己流でプロになれてしまうので、気づきのきっかけがないのです。両指にギチギチに力を込めてスケール練習したり、体をギンギンに強張らせてスラローム走行したり‥‥などは、経験者の指導によって改善されますが、アニメの絵を描く時はどんなに筆圧が強かろうと誰も指摘してくれません。‥‥だから、筆圧の強い人ほど、ある程度の年数が経つと、カラダにガタがきやすいのです。指にタコができる程度で済めば良い方で、肩まで力みが伝達されて、首の方まで影響が出てきます。

 

「だってさ、強くペンタブに力をかけないと、濃く出ないんだもん」というのは、いやはやなんとも。

 

筆圧の設定をすれば、いくらでも楽に濃く描けるようになります。「筆圧を敏感にすると、コントロールが難しくなる」という意見もありましょうが、難しいコントロールを当人の技術で可能にしてこそプロだとも思います。トライアルバイクのプロライダーは、タイヤのブロックパターンの1つ1つが地面を噛む感覚を得るといいます。プロのピアニストは何重にも重なったポリフォニーを繊細なタッチによって浮かび上がらせます。同じように、繊細な筆圧コントロールを可能にしてこそ‥‥です。

 

 

‥‥で、実は私も筆圧が弱いとは言えず、むしろ強いほうなので、特に切羽詰まっている時こそ、冷静に自分の筆圧をチェックするようにしています。

 

自分の筆圧が強いのも自覚できずに、アセアセゴリゴリと描いている時は、そうとうパニクっている時です。そんな状態では、絵そのものにも支障がでます。「おい、自分。もうちょっと冷静になれや」と筆圧で自分の状態をクールダウンするきかっけにもなります。

 

 

アマゾンのレビューには、レビュワーの筆圧の客観的な明記はないので、実際のところ、どれだけペン先が減るものなのかは、自分で使ってみないとわからないものです。

 

まあ、とにかくは筆圧設定を敏感にするところから始めて、多少それで描くにくくなろうが、自分の体を長く使い続けるための「画法」ですから、筆圧が弱めの描き方に慣れて技法を確立するしかない‥‥と私は考えます。

 

筆圧が高くて肩を壊した人を何人も知っているし、過去の私自身が筆圧が強くて自身の体を痛めつけたので、余計‥‥ネ。


いつのまにかツルツル

描き味を向上させるために、iPad Proにはザラザラな保護シートを貼っているのですが、一番ペンが接するエリアがツルツルになっていました。まあ、最近はハイペースで使っていたから、そりゃそうか。

 

私の実感では、毎日描き続けている場合、3〜4ヶ月で貼り替えが必要になると思われます。う〜ん、面倒。

 

ツルツルでも絵は描けるんですけど、精度が甘くなるので描きなおしが増えて、無用なストロークが増え、時間がかかるようになります。やっぱり、1発でビシッと決めたい場合は、ペン先は滑ってはいけません。しっかりと路面(?)をグリップしないと。

 

まあ、タイヤと同じですかね。減らないタイヤはこの世には存在しない……と。

 

消耗するけど、描き味が良いのはコレ。いわゆる「ハイグリップ」タイプです。現在、貼り付けていて、ツルツルに消耗したのはコイツです。ハイグリップタイヤは消耗が激しいのです。

 

 

 

グリップ力は弱いけど、耐消耗性を兼ね備えた「エコ」で「デュアルパーパス」なのはコレ。

 

 

なんか、バイクのタイヤのチョイスみたいで楽しいし悩ましい。

 

ちなみに、私がバイクによく乗っていた頃に愛用していたタイヤは、ピレリのMT21で、調べてみたら今でも生産していて、何だか嬉しいです。このタイヤを履いたRMX250Sは、どんなところへでも行ける気が満々で、頼もしい限りでした。

 


iPad Pro、1年の雑感

私はiPad Proで原画やらイメージボードやらその他もろもろを作業するようになって(つまり、仕事としてお金を稼ぐようになって)、1年と数ヶ月経過していますが、まだまだ作業の幅を広げられそうな余白・のびしろを充分に感じています。

 

紙はさ‥‥、特にアニメ作画の場合、「線画を描くぞ!」っていう目的以外では、使い道がほとんどなかったじゃないですか。それでも、私はその昔、墨汁と筆で炎を描いたりもしましたが、それはかなりの特例で、アニメーターはほぼ100%、線画を描く用途にしか、紙を用いてこなかったのが、紙運用のアニメ制作の特徴です。

 

絵全般を見渡した場合、「線画を描く」工程というのは、絵の中の限定的な要素でしかありません。自分を原画マンとしてではなく、絵描きとして認識した場合、自分の手は、線画を描くため「だけ」に限定し続けて良いものか、生涯のスパンで考えると戸惑いを感じます。

 

実際、机の上に、鉛筆、色鉛筆、消しゴム、薄めの上質紙しかなければ、自分がどんな技量を有していようと、画具・画材が、自分の能力を限定してしまいます。‥‥でもまあ、限定されることで、線画に特化した能力を先鋭的に伸ばすことができるとも言えますが、アニメーターの机の上に常備している機材では、「線画以外は描くな」と羽交い締めにされているような気分になります。

 

iPad Proは、ソフトウェアの性能によって、線画にも色付きイラストにもコミックのペン画にも、様々な「化けて」くれます。

 

しかも、必要がない時は棚に片付けられるし、状況に応じて、バッグに放り込んで、別の場所で描くことも可能、iPad Proさえ持ち歩けば、「自分の画具の全て」をどこにでも移動できます。制作会社ごとのレイアウト用紙(の画像ファイル)などはクラウドに整理して置いておけば、iPhoneのテザリング経由で、どこからでも利用可能です。

 

 

ではなぜ、Cintiq ProやMobile Studio Proではないのか?‥‥というと、シンプルな理由があります。

 

まずCintiq Pro 13など、13インチモデルがイマイチだと思う点。

 

13インチは画面が狭い。

 

「なんだ、それ。iPad Proだって12.9インチじゃんか」‥‥と思われる人は、実際に両者を手にとって描いてみて比較したことがないのでしょう。

 

iPad Pro 12.9インチのほうが、格段に画面は広いです。同じ13インチ同士のなのにナゼ?‥‥と不思議ですが、同じ13インチでも、画面の中にウィンドウが沢山置いてあるWindowsやmacOSで作業するのと、画面をとにかく広く使うために様々な工夫が凝らしてあるiOSだと、画面の広さと使い勝手に雲泥の差が出ます。

 

なので、Cintiq ProやMobile Studio Proは最低でも16インチの広さが必要です。13インチモデルを買ってしまうと、ツールバーやウィンドウで喰われる分を差し引いて、10〜11インチくらいの狭さになり、A4用紙の100Fの現実の寸法を大幅に下回ります。iPad Pro 9.7インチで原画を描く気にはならんじゃん? ‥‥Cintiq ProやMobile Studio Proの13インチを買うと、実際に描ける面積は随分と小さく狭くなります。

 

ならば、Cintiq Pro 16インチを買えば良い‥‥のですが、

 

Cintiq Pro 16は、まだ売ってません。

 

16インチのCintiq Proは、私もココロが動いています。いかにも快適そう‥‥ですもんネ。iMac 5KやMac Pro(これらは4Kの出力がThunderboltから可能)に繋げば、かなり快適な作業環境になると思われます。

 

ただ、2017年3月後半現在、未だ予約も開始されていないので、買うことができません。去年にアナウンスがあってから、数ヶ月経過しましたが、何か出せない理由でもあるのかな?‥‥と邪推してしまうほどです。

 

 

でも、16インチだったら、Mobile Studio Proの16インチは既に入手可能じゃん?

 

‥‥なのですが、入手可能と、実際にサクッと買えるお値段かは、別の話です。

 

Mobile Studio Pro 16は、やっぱり高い。

 

Mobile Studio Proの16インチを映像制作に使う‥‥となれば、30万円台のi7モデルを買う他ないです。‥‥が、高いけど、メモリは16GBで打ち止め。16GBのメモリ容量は少なくともmacOSを走らせて、映像制作をおこなうのなら、全くの役不足です。Windowsだって大差ないでしょう。16GBメモリのPCなんて、ぶっちゃけ、今しかもたないスペックです。なぜ、32GBメモリのBTOがないのか、映像制作の最前線を知らんのかな‥‥。

 

Mobile Studio Proの「落とし穴」は、タブレットを高価なPCにしてしまった‥‥という点でしょう。その割に、映像制作で一番の重要要素となるメモリ容量は、及び腰の容量しか用意しておらず、30万円以上出費しても、使い回しが効かず、マシンの運用寿命も短い「バランスの悪い機材」となってしまったのは、痛恨です。

 

実際、知り合いに「Mobile Studio Proはどう?」と聞かれても、太鼓判を押して勧めることは、良心回路が働いてできません。「2年で元を取れるのなら、買う意義はあります」とは答えます。32GBモデルが存在して30万円台なら、「5年使えば、じゅうぶん元はとれますよ」と推せるんですけどネ。

 

あと‥‥これは好みとか私自身の体質かなとは思いますが、Mobile Studio Proは本体が熱くなるのが、やっぱりどうにもダメです。そりゃまあ、高クロックのi7が内側でズンズン動作してれば熱くもなるでしょう。

 

Mobile Studio Pro 16のi7モデルがあの値段になるのは、ごく自然で納得。‥‥しかし、マシンスペックに日頃から興味のない人々にとっては、「30万円もする、お高いタブレットPC」と感じてしまうでしょう。多くの人にとって、「お財布の紐」が納得しないのです。‥‥実際、iPad Proを買った人は周りに多いのに、Mobile Studio Pro 16を買った人にはまだ一度も会っていません。

 

Mobile Studio Proは、旧来のWindowsなどのデスクトップOSを走らせる‥‥という「タブレット型高性能PC」にしたことで、逆にユーザにとっては、純粋なタブレットの性能だけで導入の可否を下せずに、作業用PCとしての期待まで担うこととなり、不利な立ち位置となった‥‥‥とも思えます。

 

Mobile Studio Pro発売以降、Wacomは「パソコンのアフターサービス」まで本格的に背負うことになったと言えます。Appleはもともとパソコンを製造販売していた会社なので(…あ、今でも…か。)、「パソコンを売る肝」は座っているでしょうし、老舗ゆえに経験も豊富でしょう。しかし、Wacomをパソコンメーカーとしてみた場合、未知数があまりにも大きすぎます。

 

 

iPad Proだって、安くはないですが、12万円くらいで買えます。30数万円か、12万円か‥‥は、相当デカイ金額差ですよネ。

 

iPad Proのメモリは4GBと聞いた覚えがありますが、動作するのはiOSとそのアプリで、肥大に肥大を重ねたWIndowsやmacOSとは大きく異なります。ゆえに、6000ピクセルのキャンバスで描いても、全くペンの遅れを感じません。

 

低電力、低発熱を宿命づけられた「Aほにゃらら」チップは、一般的なi7などのチップと異なり、特に大型のiPad Proは、放熱効率が高いのか、熱さで作業が嫌になることがありませんでした。この1年使ってみて‥‥です。

 

 

iPad Proの大きな弱点は1つ。

 

クリスタやTVPなどの「アニメ制作御用達」のソフトウェアが存在しないことです。

 

とは言うものの、私はProcreateで原画を描いて、1年が経ちました。ペンタブ専用機材(Intuosなど)は全く使っておらず、「描き」の仕事はすべて、iPad Proに移行しました。なので、iPadで原画が描けないと思っているのなら、それは思い込みや勘違いで、まさにそれを1年かけて、「実証実験」しました。

 

‥‥別に、「みんなが使っているソフト」でなくても、原画が描けるスペックを持つソフトウェアなら、十分、原画作業は可能ですヨ。

 

Procreateはたしかに、ただ単に絵を描くアプリです。しかし、アクションレコーダ機能がどうこう‥‥て、今までの紙の現場やフリーランスの自宅に、アクションレコーダなんて潤沢に常備してましたかね? ‥‥何故、ペンタブで絵を描き始めた途端に、アクションレコーダがないと原画が描けない‥‥なんて言い出すのか。

 

 

 

でも、やっぱりね‥‥、クリスタのライト版でも良いから、iOS版が出てくれると嬉しいです。クリスタのiOS版なんか出たら、もしかしたら「手軽に導入できて、プロスペックにも通じるソフトとハード」が揃うことによって、「時代が先に進まないつっかかり」が爆ける可能性も感じます。

 

 

まあ、ないものをねだってもしょうがないので、今日も明日も、まずはProcreateとiPad ProとApple Pencil、そしてMacで、日々の仕事をこなしていきます。


ペン先の替え時は。

Apple Pencilのペン先は、果たして、いつまで使えるのか。

 

中は空洞の円錐になっており、本体からは金属の円柱が伸びているので、円錐が磨り減り過ぎて穴が空く以前に交換しないと、金属の円柱が接触し、ディスプレイ表面を傷つけることになりそうです。

 

いつ変えるのがベターか、その見極めどきが難しいです。磨り減っていても特に不都合なく描けちゃいますしネ。

 

気になってネットで調べて見たんですが、使い過ぎて穴があくと、金属が露出して、やっぱり、ディスプレイを傷つけるらしいですネ。

 

ただ‥‥、磨り減った写真をみると、なにか、不自然な減り方なようにもみえます。かなり荒いヤスリで削ったような‥‥。どう使えば、ガタガタな減り方をするんだろう。それとも、金属を露出させるために、わざとヤスリで削ったのかな‥‥?

 

私の減り方は、均等に円錐状に磨り減っていきます。

 

 

 

 

ちなみに、Apple Pencilは、「ボタンがついてない=ショートカットが割り当てられない」とか「消しゴム機能がついてない」とか言われますが、そこが良いところなんです。Wacomのペンみたいじゃないところ=鉛筆やシャープペンのように細く、適度な重さがある‥‥のが凄く良いのです。

 

愛用していた925とかにちょっと似ているのです。

 

ショートカットはジェスチャーでほとんどカバーできますし、消しゴムは指先に割り当てて消した方が(Apple Pencilは指先と使い分けできる)作業性が高いです。(‥‥まあ、ソフトウェアの設計に依存するんですけどね)

 

ボタンは便利なように思われがちですが、ボタンがあるとペンの円周上に方向性=裏表ができちゃうので、わたし的には、今のデザインと機能のほうが好みです。以前、ステッドラーの925を買うと、クリップを即座に外して指のひっかかりを防止してましたし、他のシャープペンも同様でした。クリップが外せないシャープペンは避けて買わないほどでした。

 

 

写真を撮るために並べて見て思いましたけど、何だか、私の愛用する道具は、皆、似たような太さですネ。

 

人それぞれ、色々と意見はあるでしょうが、私は「Apple Pencilは今のままで良い」と思っています。追加で違う趣向のペンが出ても面白いとは思いますが、今のペンの表面上にゴテゴテを機能を付けて新機種に刷新されちゃうのは、勘弁してほしい。「今のままが良い」というユーザの声も、反映されるといいなあ。

 

 



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