アストロ・2

ASTROPADを導入して感じるのは、新時代の作画環境の「第1世代」がようやく整いつつあるという実感です。

 

今までは、iPad Proの中の描画感覚だけは優れた内容を獲得できていたものの、macOSに作業を受け継いだ時に私の環境が板タブのままであるという状況もあっていきなり時代が引き戻された感がありました。iOSとmacOSでのギャップが凄かったのです。

 

しかし、ASTROPADを導入すると、ギャップが大きく改善され、macOS版のPhotoshopをはじめとしたドローソフト(‥‥本来Photoshopはドローソフトじゃないと思うけど)でも作画作業が可能になります。ぶっちゃけ、Cintiqを買おうかどうか迷っていたのが「当面は買わなくても大丈夫」と解決しました。

 

大画面Cintiqは大変魅力ある製品ですが、それはいよいよmacOSやWindowsOSでもう1世代先(世間でHDRが普通になった時代)の環境を見据えた時に考えようと思います。現行24インチのCintiq Proは4K(UHD)ではありますが、HDR〜特にPQ1000には対応していないため、HDRの配信が普及して映像制作にもDolby VisionなどのPQ対応を求められた際に、色彩関連の作業では全く使えなくなります。現仕様のCintiqはsRGB/Rec.709作品には使えますが、PQ1000のHDRの着彩作業には使えません。つまり、10年以内に古くなって買い直しになります。

*線画を描くだけの用途なら、むしろPQ1000は不要なので(1000nitsではなく300nitsだとしても白地をずっと見続けたら目が死にます)使い道はまだ残されるとは思いますが、色関係の作業にはやがてスペック的に時代遅れとなりましょう。

 

現行の液タブやiPadでPQ1000に対応できる製品はないため、それだったら当面は今手元にあるiPadを流用すれば良いじゃん‥‥ということになります。‥‥というか、ASTROPADのおかげで、そう思えるようになりました。

 

 

 

ASTROPADの良い点は、液タブを使わずにiPad Proを液タブとして使う点です。

 

「は? そういうアプリなんだから、あたりまえじゃん」

 

‥‥と思うかも知れませんし、私も単に「iPadが液タブになる」くらいの予測しかしていませんでしたが、実はiPad ProをiOSだけでなくmacOSでも使える利点は、結構デカいものがあります。

 

例えば、机の上に置いたiPad ProのProcreateで描いた絵を、同じ机に置いてある目の前のiMacにAirDropで転送、Photoshopで開いてレタッチなどを作業し、必要とあらば再度iPad Proに戻って‥‥という作業段取りは、ことのほか軽快で便利です。

 

iPad Proのアプリは、ペンと指だけの操作に特化していますし、macOSやWindowsのようにツールウィンドウで画面を占有する面積も極めて少なく抑えてあるので、描くこと自体に集中できる利点があります。

 

一方、macOSなどのデスクトップのソフトウェアは、モニタの広さを活かした機能を見渡せるツールウィンドウ、キーボードならではの操作が、画像や映像の編集作業にとても適しています。

 

モバイル&デスクトップの双方の利点を活かした作業は、ASTROPADを導入したことで、さらに快適なフェイズへと進化したと実感します。

 

macOSはデスクトップをいくつも持てるので(最大16個らしい)、Photoshopだけは別のデスクトップにしておいて、ASTROPADとの連携を容易にできます。SafariやAfter Effectsなどのデスクトップとは混在せずに切り離せるわけです。もちろん、After Effectsだけのデスクトップも作れば、ASTROPAD経由でAfter Effectsのブラシで直描きも快適になりましょう。

 

*炎色ばかりではなく、たまにはこういう空想的な色も。

*絵としてはマスクを描くだけなので、ASTROPADでこの一枚を描くのに要した時間は、カップラーメンができあがる半分くらいの時間ですかネ。なので、枚数をいっぱい描いて、自在に動かすことも可能でしょう。

*ちなみに、こうした「作画」の内容は、もはや枚数単価ではカウントできないです。アニメ制作の古い常識は、新しい時代の新しい技術に対して、ことごとく対応できなくなります。

 

 

まあ、贅沢な難点といえば、今使っているソフトが、macOSなのかiOSなのかが、ふと混乱することでしょうかネ。

 

去年アナウンスのあった、iOS版のフル機能のPhotoshopがリリースされたら、macOS版のPhotoshopか、iOS版のPhotoshopか、余計混乱するかも知れません‥‥が、UIが違うから大丈夫かな。

 

あと、Procreateを常用していて思うのは、Photoshopはやっぱりドローソフトではない‥‥ということでしょうかね。ペンの動作に関する設定内容は、Procreateに比べてちょっとシンプルかなあ‥‥と感じます。今後の課題は、Procreateのペンに匹敵するプリセットをPhotoshopでも作ることです。Photoshopも昔と違ってペンは高機能化しているようなので、色々と穿れば、書き味の良いプリセットを作れるのではないかな‥‥と思っています。

 

 

 

iOSの様々なアプリだけでも、かなりの「改革」「新時代」を予感できるのに、ASTROPADまで導入したら、可能性の広がりはもはや想像を超えるレベルです。

 

使ってみて、「アレもできるじゃん。コレもできるじゃん。あんなことすらできるじゃん。」とどんどんアイデアが生まれてきます。

 

うーむ。私は結構保守的なのです。ゆえにASTROPADの導入も遅れました。若い頃は、隣に座っていた演出さんが呆れるほど、毎日同じ弁当ばかり食べていましたし(=他の弁当を買って不味かったら嫌だから‥‥という保守的な姿勢ゆえ)。

 

自分では新しもの好きのつもりでいても、まだまだ保守的。

 

ASTORPADがこんなに使えるとは、導入1日目にして、「今まで導入せずに過ごして、随分ともったいないことをした」と後悔しております。

 

Apple Pencilの使えるiPadとiMacやMac miniを所有して、しかも絵を描いているのなら、ASTROPADはオススメですヨ。

 

 

 


アストロ

以前から気になっていたAstroPad。簡単に言えば、iPad Proがmacの液タブになるアプリです。

 

旧知の知人も導入したと聞き、私もダメもとで試用版を導入してみました。年間8800円ですが、まあ、うまく動作しないなら、7日のうちに契約を終了すれば良いと思って導入してみました。

 

結果は。

 

使える。

 

今まで、macだけは板タブを使い続けていましたが、ペンと絵がズレる苦境から、ようやく脱出可能になる予感。

 

 

 

私の作業場の環境も、自宅の環境も、4〜5Kなので、ちゃんと動作するか、半信半疑でした。特に作業場は、4Kのモニタが4つ個別に認識されプロファイルも別々のものが割り当てられているため、もうこれ以上のGPU負担は無理だろうと予測していたのです。

 

astroPadのWebをみると、

 

GPUはiPad持ち。

 

‥‥とのことで、それならもしかしたら大丈夫かもと試しました。

 

結果、ちゃんと動作しました。

 

慣れるまでもなく、すぐにでもレタッチ程度の用途なら十分使えます。以下、雑ないたずら書きですが、astroPad経由でmacOS版 Photoshop CC 2019で描いてみました。

 

 

 

レイテンシーもほとんど気になりません。実用で十分使えるレベルです。

 

ただ、これはもう「宿命」としか言いようがないですが、そもそもOSとソフトウェアが「デスクトップPC」用に作られているので、UIの「狭さ」は否めません。astroPadの問題ではなく、OSとソフトウェアの「出自」の問題です。

 

Photoshopならワークスペースを新規作成して「astroPad作業用」にカスタマイズすれば使い心地は良くなるでしょう。

 

以下のように、任意のエリアだけをiPadにミラーリングできるので、4Kモニタでもワークエリアを限定することにより、文字が小さくなり過ぎずに使うことが可能です。

 

 

 

私は個人自宅(個人アカウント)用として年間8800円のサブスクリプションを導入予定です。作業の成果から考えれば、年間8800円〜月額740円は決して高いものではないと判断しました。

*企業が導入する場合は、Enterprise版を購入する必要があるでしょう。そのへんはCCと同じだと思います。

 

ジェスチャーなどの機能を制限した使用権買い切りの4千円のスタンダード版でも、軽い用途には十分使えると思います。

 

Procreateで日頃使っているジェスチャーの基本がそのまま使えて、astroPadならではの機能もあって、さらには普通にMacのキーボードショートカットも使えるので、使いやすさはほんの数分使ってみただけで納得しました。

 

というわけで、液タブはiPad Proで十分OK。

 

これで、iPad ProでもiMacでも、シームレスに描き作業がつながっていきます。

 

安く抑えたいなら買い切りのスタンダード版。ジェスチャーなどをカスタムしたいなら経費に組み込んでスタジオ版のサブスクリプション。

 

 

 

環境が日に日に充実していくのって、まさに時代の流れが味方しているからこそです。2000年前後の頃を思い出します。

 

勢いがあってどんどん伸びていく流れ、勢いを失って衰退する流れ、どうせ乗るなら、勢いのあるほう‥‥ですヨ。

 

 


miniゆえに

iPad mini 5はAppl Pencilが使えるのが売りの1つですが、実際に使ってみると、メモ帳がそうであるがごとく、「小さいと描きにくい」ことが判ります。手帳やメモ帳に書く時って、B5やA4のノートやスケッチブックに書くよりも、描きにくいですもんネ。

 

ですから、やはりiPad miniは「出先」での、簡易メモ、アイデアの速記、各種打ち合わせ‥‥に威力を発揮するように思います。

 

となると、クラウドの日頃の環境づくりが効いてきます。仕事用のiPad ProやMacやPC、日々携帯するiPhone、バッグの中のiPad ProやKindle(Fire含む)を、どのように「自分の統合開発環境」として構築するかがキモになりましょう。

 

でも実際はクラウドも含めて環境を作り上げるのは中々ハードルが高くて、写真の保存場所は今でも「完全クラウド化」できずにいて、「どこに保存したっけ?」と、取扱上で悩ましい時があります。長らく、ローカル保存のルールでやってきたので、未だに写真だけはまとまりを得ません。私は用途に合わせて、複数のカメラも使うので、iOS端末の写真のように「即クラウド」というわけにもいかんのです。

 

iOSの写真管理は、明らかに便利です。慣れると手放せません。iPhoneで撮った写真がiPadやiMacで共通して閲覧できることに慣れると、本体のSDカードに記録して吸い出してローカル保存するカメラの段取りは‥‥人間はどんどん快適さに順応する性質ゆえに、とても煩わしく感じます。

 

最近は撮影したら直ぐにiPhoneの送るカメラもあるようですが、私は所有していないので何とも。

 

*光量の非常に少ないシチュエーションで、iPad mini 5で撮ってみました。大した絵崩れも起こさず(グレインは粗いですが)に、手持ちで撮ってもそこそこシャープに撮れる性能も凄いですが、すぐにiPhoneや他のiPadに表示されるのも格段に便利です。

 

 

iPad miniはminiゆえに、あれやこれやと付属携行品はできるだけ持ち歩かずに、最小限の装備にしたいです。メインのバッグに入れておくのは、iPad mini本体、5000mAhくらいの小さなモバイルバッテリー、ケーブル、Apple Pencil、Apple Pencilの充電コネクタとチップくらいでしょうかネ。データの類いはすべてクラウドにお任せです。

 

*仕事場移動用のメインのバッグには、がまぐちがいくつか入っていて、バラけると厄介な小物やコード類をジャンル分けして収納しています。ちょっと外出する際には、メッセンジャーバッグにiPhone、KindleまたはiPad mini、そして財布を詰めて、身軽な状態で出ます。

 

 

私は、Kindleを常時持ち歩くことはしても(バッテリーの持ちも良いし)、iPadを必ず持ち歩くようなことはしませんでした。最新のiOSで快適に動くiPad miniを所有していなかったのが理由の全てです。しかし、新しいiPad miniなら、A12チップゆえに動作にイラつくこともなく、iPhoneのテザリングで自由度も幅広いです。持ち歩く理由がこれで出来た!‥‥と言っても浮かれ過ぎではないですよネ。

 

とまあ、Apple Watchも含めて、何だかApple製品だらけなのも癪なので、カシオの時計は意地でもつけるようにしてます。‥‥合理的ではないですけどネ。

 

F-91Wの定番カスタム。カーキのNATOベルトに交換しました。本体も特別色のカーキです。

*F-91Wはアマゾンポイント込みで換算すると、とうとう800円を切るまで安価に販売(2019年4月現在)されていますネ。凄い製品です。

 

 


mini来た。フィルムはツルツルだった。

Apple Pencilの使えるiPad mini 5が、4月早々に届きました。

 

*私が買ったのは、ゴールドの256GB。私自身の恒例である、刻印も欠かさず入れました。

 

‥‥と言っても、既にiPad miniは初代Retina(=古くて今は引退)と第2世代で勝手は知っているので、殊更に驚くこともなく、淡々と設定作業を進めました。miniのそばにiPhoneをおけば、最小限の手間で設定が済む(iPhoneのAppleアカウント情報をワイヤレスで移植)ので便利ですネ。

 

iPad mini自体はいつものAppleクオリティで、高品質な製品の仕上がりで満足。

 

Appleの製品は、パーツ個々のエッジや接合面が拡大鏡で見ても整然としているのが特徴です。まあ、虫眼鏡で製品を眺めることは日頃は皆無でも、普通に手に取った時に感じる完成度の高さは、そうしたミクロの加工技術・製造技術の結晶と言えます。‥‥プラモも同じで、ルーペや拡大顕微鏡で見た時にカッチリ作っておけば、裸眼で見た時の詳細感はググッと引き立ちますもんネ。

 

iPad mini 5〜2019年モデルは、他の現行iPad譲りの安定した性能です。広色域で輝度の高いディスプレイは、旧型miniと一線を画しますし、最新のiOSでもきびきび動きます。

 

で、肝心のApple Pencil。

 

まあ、Apple Pencilはもはや定番の機材で、いつもの通りの描き心地‥‥なはずだったんですが、同時期に注文した「書き味向上フィルム」が、

 

書き味向上してない、ツルツルのが届いた!!

 

‥‥ので、描き心地は筆記具とは異質な感じになってしまいました。

 

いや‥‥まあネ。「ガラスフィルム」と表記している時点で、ひょっとして「虚偽」かなとは思っていたのです。一方で、「紙のような書き心地」のフィルムはペンのチップの消耗がもの凄く激しく、描き仕事用ではないiPad miniのフィルムは「ツルツル」と「ザラザラ」のどちらにすべきか寸前まで迷っていたので、「どっちが届いてもいいか」と思って注文したのです。

 

結果、やっぱりツルツルでした。硬度の高いガラスフィルム、かつ、書き味向上処理だったら、「小さな革命だな」と思っていたのですが、そんなミラクルなこともなく、単なる誤記(確信犯かミスかは知りませんが)でした。

 

ちなみに、今は「紙のような」の表記は削除されています。う〜ん、こういう対処はやっぱり「メーカー名が怪しい」大陸系ならではですネ。普通なら返品して返金してもらうところですが、今回は私個人の「ツルツルでも良いかな‥‥」という迷いもあり、このまま受け取ります。二枚入ってお得ですしネ。

 

下が注文時の製品解説。注文履歴には、当時の説明文が残るので良いです。

 

 

下は現在の表記。すっかり、「紙のような」が削除されています。 

 

 

日本に「代理店」がないと、こういうチョンボがまかり通るんですよネ。代理店はいわば、商業の安全保障の役割を担うので、アマゾンのように「売りたい人が商売できる」ような仕組みだと、アマゾンが代理店を兼ねることになります。なので、アマゾンに連絡すれば返金(もしくはアマゾンポイント)してくれます。

 

私はこのまま使うことにしました。

 

‥‥が。

 

やっぱりツルツルは、描きにくい!!

 

そうか‥‥こんなにもガラスは描き難かったか‥‥と、改めて記憶が蘇りました。

 

描線が滑るので、何重にも描いたり、思わぬところに描線が流れたり‥‥と、本業として絵を描く用途においてガラスのツルツル面は、少なくとも私は「全くプロ用途に耐えない」と久々に実感しました。

 

描いてみたのはコレ。ペンの設定を変えながら描いたので、描線の質がバラバラで申し訳ないス。

 

*iPad miniの「スクリーンサイズ」で描いたので、サイズが2Kで小さめです。あらかじめ、A4-300dpi相当か、4Kビデオ解像度のプリセットを作っておくと良いですネ。

*一般のアニメ作品の仕事だと可愛い幼い顔つきのキャラばかり描くことになるので、プライベートでは反動で仕事では描けない大人っぽい成人女性や渋いオジさんキャラを描きたくなります。まあ、もともと学生時代からクリムトとかウォーターハウスとか好きですしネ。

 

 

まあ、こういうラフな絵なら、ゴマケるから良いのです。ラフな絵は「ソレっぽく」見えますからネ。

 

でも、よく見ると我ながら、滑って思わぬ方向に描線が流れるのを、防ぐような描き方になっています。線の軌道が1発で決まらないので、重複線も増えていますしネ。

 

ガラス面に荷重をかけると滑るので、「やや浮かすキモチ」で、ペンの重さをペン先にかけずに触れるようにして描く‥‥というのが、何とも描きにくいです。

 

ペン先の滑りは、私の造語で済みませんが、

 

エッジの「レ点問題」

 

‥として表れます。「レ」のような跳ね返りが描き始めと描き終わりに生じる現象です。具体的には、コレです。

 

 

 

ペンが描画面に接触した瞬間に、ガラスのツルツルゆえに滑るので、このような現象がおきます。

 

一方、「清書しよう」と描く側が強く意識した場合は、ガラス面でも「描くにくいのは変わらないが」、レ点はほとんど出なくなります。

 

*わざと粗めのチップとテクスチャのペン設定にしています。二値化&スムージングのような線にしたい場合は、そのようにペン設定を作れば可能です。

 

 

なぜ、このような差が出るかというと、

 

絵の成り立ちを描く時は、ペンと戯れるようにして描く

絵をカッチリ清書する時は、ペンを律して整然と描く

 

‥‥と言う意識の問題だと思われます。‥‥というか、今回の思わぬツルツルガラスの一件で、自分の中のナゾがちょっと解けました。

 

線1つ1つの末端に関わる絵を描く時は、そうとう注意深くなるので、ガラス面でも「レ点問題」は発生しにくいことがわかりました。

 

イメージを紡ぎ出す段階においては、線1本の質よりも絵全体の内容に神経を注ぐがゆえに、線の「入り抜き」時にペンが滑りやすい動作になりやすいのでしょう。

 

何もない白紙にゼロから絵を描く時と、下絵をもとに線質に注意を払って清書する時では、同じ人間でも「レ点問題」が出たり出なかったりするわけですネ。

 

 

で、ちなみに。

 

最初から「書き味向上フィルム」を貼っておけば、格段に「レ点問題」の発生を抑制できるので、ゼロから描こうが、清書だろうが、「両対応」です。

 

そのかわり、チップの消耗は激しくなりますけどネ。

 

書き味向上フィルムの効果は絶大です。

 

もし、店頭で書き味向上フィルムの貼ってないiPadで、Apple Pencilで試し書きしても、それは「iPad+Apple Pencil」のポテンシャルの1/10くらいしか体験できていません。別物と考えても良いでしょう。

 

書き味向上フィルムは、本気でiPadで絵を描く人の必需品ですヨ。

 

本気で絵を描かない用途のiPadだったら、持ち運び時のディスプレイ保護の観点でガラスフィルムを選ぶのもアリです。‥‥なので、私はツルツルのガラスフィルムでもうちょっと粘って慣れてみようかと思っています。

 

*旧iPad Pro(第1〜2世代)を愛用して絵を描いている人は、大人買いで「10枚パック」を買っておいても良いと思います。どうせ消耗品なんだし。

*実際、私の本業の作画作業では、このフィルムがなければ、仕事になりません。iPad本体と同じくらい重要な要素です。

 

 

 

話をiPad miniに戻して。

 

iPad miniは今更ですけど、8インチスクリーンサイズのコンパクトさは、何よりも売り要素です。カバンに難なく入って常時携行でき、Apple Pencilでいつでもメモ書きやアイデアスケッチができる、タブレットPCと考えれば、活躍の場面は幅広いです。

 

私は車載ホルダも買って、カーナビにも使う予定です。ソフトバンクのテザリングオプション(iPadなどをWiFiでiPhoneに接続して、4G経由でネットにつなぐ)も手続きしました。

 

iPad Pro 12.9の半分の大きさで、広色域のディスプレイで処理も高速、Apple Pencilも使えるとなれば、未来の仕事道具(特に打ち合わせとか)のメインとして期待できますネ。

 

 


miniを送った

‥‥との通知がAppleストアから来たので、色々と準備を始めました。‥‥と言っても、保護フィルムとケースをアマゾンで買っただけですけどネ。

 

iPad mini 5。予定より早めの到着でちょっと嬉しい。

 

半日遅れて、Apple Care+の登録の通知もきました。自動登録なので楽ですネ。

 

 

 

保護フィルムは色々と悩んではいたのですが、結局、書き味向上フィルムにしました。

 

書き味向上フィルムは、書き味は良くなるものの、ジェスチャの反応が悪くなったり、Apple PencilのTIPの消耗がはやくなったりと、色々弊害があるので、「これで本気で絵を描くわけじゃなし」と、直前までツルツルのフィルムかガラスにしようと思っていました。

 

でも、ペンでツルツルの画面を滑らせる「あの感触」がどうもイヤで、ペン先の軌道もズレやすいので(滑りますからネ)、いつもの書き味向上フィルム系にしてしまいました。

 

 

製品の表記には、ガラスフィルムと書いてあるので、商品が届いてみてから内容を確かめようと思います。フィルムじゃなくてガラスフィルム? 書き味向上で? ‥‥まあ、どんなだか、来てみてのお楽しみです。

 

ケースは、ペンのホルダ(リング)がついた手帳型が欲しかったのですが、さすがにmini 5向けの製品のバリエーションは少なく、色も好きなのがなかったので、傷防止の透明薄型のソフトケースにしました。

 

Apple Pencilのホルダはないので、カバンにステッドラーのアバンギャルドと一緒のところにペンは入れておこうと思います。

 

 

こういうシンプルなケースって、実は使い勝手は意外に良いのです。本体のコンパクトさを一番継承できますし、カードキー1枚くらいなら、ケースと本体の間に挟めますし。

*私のiPhoneもカードを1枚に絞れれば、こうした透明ケースにしたかったんですけど、3枚あるのであきらめました。

 

ケースは半年くらいして種類が色々揃ってきたら、また物色してみようと思います。

 

PUレザー(合皮)は痛むのがはやいので、できれば帆布のような丈夫な布が良いんですけどネ。


 

 

考えてみれば、iPad mini 5

 

実際に作画の作業で毎日使っているApple Pencilをそのまま使えて、かつ小型薄型で、まるでミニスケッチブックやメモ帳のように使える、タブレットPCなんですよネ。

 

サイズこそ小さいですが、作画で使っているiPad Pro(第2世代相当)と同等の性能を持つので、描く動作自体に妥協する必要もないです。

 

それって結構、スゴいことかも。

 

書き味に妥協しないレベルの、クラウドとも難なく連携できる、現代のメモ帳が出現した‥‥と言っても言い過ぎではないです。クラウドでMac/PCとの作業連携はもちろん、作画の本番作業のiPad ProにAir Dropで簡単に転送もできますしネ。

 

事前にPDFをもらって、打ち合わせ前にiPad miniに読み込んでおけば、Apple PencilでPDFにメモを書き込んで普通に打ち合わせ可能でしょうしネ。ピンチインすれば、画面が小さくても読み書きできますし、打ち合わせのニーズには十分応えられそうです。

 

*私が買ったのは、256GBモデルです。

 


PDF

今やiPadは、現行の全機種においてApple Pencilが使えるようになりました。‥‥ということは、あらかじめ「ブック」に絵コンテや設定のPDFを読み込んでおけば、打ち合わせはメモ書きも含め、すべてiPadとApple Pencilで事足りるということになります。

 

いつごろのiOSからか、PDFに「ブック」アプリで直にペンで字や絵を描けます。‥‥昔はできなかったよネ?

 

その場で渡された数枚程度の資料なら、iPadのカメラで写真を撮って、その写真にApple Pencilでメモ書きすることもできます。

 

もし、監督さんや演出さんもiPadを使っていれば、お互いのメモをスクリーンショットで切り取って、双方のiPadにAir Dropで転送することも可能です。

 

クラウドで同期していれば、作画用のiPad ProやMacのデスクトップでも絵コンテのメモの確認が可能です。

 

まさに、新時代のアニメ制作の片鱗。

 

iPad全機種でApple Pencilが使えるようになるインフラの進化は、地味だけど効果的な部分〜打ち合わせのメモの場面でも発揮されますネ。

 

 


新しいの

‥‥が出ましたね。iPad Proではない、Apple Pencilが使えるヤツが。

 

これで、実質、すべてのiPadでApple Pencilが使えることになりますネ。

 

 

 

仕様を見比べると、iPad Proと、iPad Airやminiとで、細かい点が違うのがわかります。

 

要目 iPad Pro 11インチ iPad Air iPad mini
Pro Motion × ×
高色域(P3)
Apple Pencil 第2世代 第1世代 第1世代
ビデオ録画 4K60p HD(2K)
fpsは明記無し
HD(2K)
fpsは明記無し
純正キーボード 有り 有り 無し
厚さ 5.9 6.1 6.1
解像度 264ppi 264ppi 326ppi
認証 Face ID Touch ID Touch ID

 

 

軽く絵を描いて、打ち合わせにも使う‥‥という点において、iPad Airとminiはもはや旧機種とは一線を画した「使えるモデル」だというのが、仕様からも解ります。

 

「実際の作画作業には?」と問うと、13(12.9)インチに達しない時点でどのモデルも作画作業のプロ用途には厳しいです。

 

しかし、アイデアメモ、あらゆる場所でのスケッチや落書き、打ち合わせでのPDF絵コンテへの書き込みなど、「サブ用途」であれば、もはやiPad Pro 11インチの存在意義は、Airやminiに相当「喰われた」状況となりましたネ。

 

iPadの「軽くて持ち運びしやすい」やつを欲している人だったら、

 

「アイデアを書き留める」

「ファミレスでノート代わりに使う」

「打ち合わせで絵コンテに絵や文字を書き込んで使いたい」

 

‥‥などのニーズを満たせるであろうことから、iPad Airは断然オススメできる機種だと思います。ミニサイズが良い人はminiでも。

 

私は先代のAirを設定や絵コンテビュワーとして使っていますし、「Apple Pencilの使えるiPad」を打ち合わせに使うこともありますので、それらよりも性能向上した新型のAirやminiは相当使えるはずです。

 

また、Apple Pencilの第1世代第2世代の差はどうか?‥‥という話で言えば、実際に毎日両方使っている身からすれば、「どっちも変わらない」のが本音です。充電時の「お尻に刺すか、磁石でくっつくか」は重大な差にはなっていませんし、タップでメニューが出るのも大した差ではないですし(私が昔のに慣れている‥‥というバイアスはありますが)、書き味に変化を感じたこともないです。

 

 

 

私がちょっと残念に思ったのは、miniのカメラが2Kビデオだったことです。miniが4Kビデオで強力な手ブレ補正だったら、綺麗な写真&ビデオメモさえ可能な、小さなバッグにすっぽり入る「映像制作者のお供」になっただろうに‥‥と思います。

 

iPad Proや最近のiPhoneの、2160pの60p〜1080pの120fps〜720pの240fpsのビデオ撮影能力は、実は意外に、アニメの作画の参考になりますヨ。

 

でもまあ、映像制作者視点や作画作業視点で優劣を語るのも変な話。まずは、どのiPadでもApple Pencilが使えるようになったことを、素直に喜びましょう。

 

サウンドIFを繋げば、軽い宅録もできるでしょうし、夢は広がりますネ。

 

 

 

ちなみに、新しいAirもminiも、Lightningコネクタで、ちょっと安心。しなやかなケーブルは良いです。

 

USB-Cのケーブル(特にサードパーティ製)は、現時点でゴツくて使いにくいものが多いです。机の上のものを「なぎ倒す率」が高い。

 

*しなやかで控えめなLightningケーブルに比べて、USB-Cケーブルはかなりゴツくて机の上でも存在感があります。

 

また、Face IDの認証も「いちいち顔をカメラに向けて、ある程度の明るさも必要」となり、かえって面倒になった感がありますので、新しいAirとminiのTouch IDはわたし的には好感が持てます。ミー文字とかで遊びたい人は残念かも知れませんけど‥‥。

 

 


ペン先再生(実践)

Apple Pencilの消耗したペン先(TIP)を、パテで再生してみるプチ・プロジェクト。

 

2種類のエポキシパテ「金属用パテ」と「タミヤ・エポキシパテ・高密度タイプ」で試してみました。

 

結果は、「金属用パテ」はNG。理由は、やっぱり「金属用」とだけあって、硬度が強すぎて、書き味が激変するからです。物凄く硬い感触になって、下手をすると、保護フィルムやiPad表面のほうが損傷する可能性もあるかも‥‥知れません。「ガリガリガリ」という書き味は、結構怖い。

 

タミヤのエポキシパテは「許容できる書き味」くらいの印象です。書き味は多少変わりますが、iPad表面を痛めるほどではない感じです。

 

ただ、エポキシパテだけでも沢山の製品が発売されていますので、もっと適したパテがあるかも知れません。でもまあ、そのような試行錯誤にお金と時間を使うよりは「おとなしく純正部品を買ったほうがコスト安」のように思います。

 

Apple PencilのTIPの予備がない!‥‥という時は、12時間くらいで再生が完了するので、「いざという時の手段」としては有効かも知れません。エポキシパテを常備しておけば‥‥ですけどネ。

 

では、タミヤのパテを使った再生の様子をば。

 

ちなみに、再生したペン先の使用に関しては、「自己責任」にてお願いします。再生作業が不安なら、純正品を買いましょう。

 

 

1・ごく少量のわずかな量のエポキシパテを団子状に練って、磨り減った先端にくっつけます。

 

 

2・指に水をつけて、指先の感覚で丁寧に、裾のほうに向かって伸ばします。

 

 

3・団子の大きさにもよりますが、全体のフォルムがやや太り気味の印象で作業をフィニッシュします。最後のほうは、なにぶん小さいパーツで持ちにくくなるので、爪楊枝のお尻にさして作業するとやりやすいです。指先を水で濡らして、撫でるようにして整えると、パテの表面が滑らかになり、ヤスリがけの必要もなくなります。

*二値キャットも見ている。

*金属の塗料皿に水を入れて、指先を濡らして作業しました。少量の水で足りるので、ペットボトルのキャップを皿代わりでも良いです。

 

 

4・洗濯バサミで挟んで保持した爪楊枝にさして、12時間乾かします。パテの表面がどこにも接しないように乾かすのがコツです。

*左がタミヤのパテ。右がNGだった金属用パテ。

*もし、ヤスリで表面を滑らかに仕上げる場合は、180番から始めて、2000〜3000番くらいまでは最低必要です。純正と同じようなツルツルに仕上げるには、コンパウンドがけまで必要になるでしょう。‥‥まあ、純正品を買わない代償として、環境装備と手間と時間はかかるということですネ。

 

 

これで応急処置にはなりますし、時間のあるときに、まとめて再生しておけば、「ピンチヒッター」にはなります。

 

でも、やっぱり純正の新品パーツが一番描きやすいし、標準仕様ですネ。制作会社のプロ用途で使うのなら、純正品を買い貯めして、ストックが切れないように管理しましょうネ。

 

 


ペン先再生(構想)

Apple Penclのチップが、1ヶ月くらいでどんどん消耗します。さすがに数年描き続けていると、感触だけで減りがわかるようになってきました。

 

やっぱり、書き味向上シートだと、ペンの減りははやいですネ。

 

 

 

んー。待てよ。

 

減ったペン先を再生できんかな。

 

パテで盛って整形するなどして。

 

‥‥減ったペン先はなぜか捨てないでタッパーに入れて取ってあるから(釜茹でカニの甲羅をなんとなく残すキモチみたいな)、エポキシ系のちょっと固めのパテで、面白半分でやってみようか。

 

幸い、プラモ系で揃えた電動工具類(電動ヤスリの番手が180〜800まで3〜4段階くらい)には事欠かないし。

 

 

 


iPad Pro。

以前ツイッターで「iPad Pro買って私の人生かわったよ」という話(マンガ?)を読んだのですが、私もまさにソレ。私のようなジジイでも、iPad Proによって、絵の人生におけるフェイズがクルリと変わったと自覚してます。

 

MacやPCに備え付けの液タブは、まずマシン本体を起動しなければ使えないですよネ。そして必ず定位置で描くことが必要になります。PCと液タブ一式を持って、気分を変えて旅の宿で絵を描くなんて、到底無理です。MacBookなどのノートPCだとしても大所帯です。

 

PC机が散らかっていたら、それだけで「また後で‥‥」と萎えてしまいます。‥‥まあ、日頃から綺麗好きならOKなんでしょうけどネ。

 

存在が重いんですよネ。PC一式になっちゃうと。

 

iPad Proの場合、「描きたい時が描きどき」です。その気分の軽さは、仕事だけでなく、仕事以外の絵もを描いてみようと、何の気なしに気を張ることなく描き始められます。

 

どこでも、何でも、描けるのは、ほんとに幸福。画材はApple Pencilだけなのにネ。

 

濃い色のイメージボードから、淡い色のスケッチから、単色の鉛筆画から、フローの構想図から、下書きも清書も、体を落ち着かせる場所さえあれば、何処でも何時でも。

 

絵を描く上での人生が変わった‥‥ということは、もしもっと早く、十数年前にiPad Proが出ていたら、私の今の人生はもっと変わったと思うのです。運命とは残酷なモノよ。せめて30代の頃にiPad Proと出会いたかった‥‥。

 

iPad Proは、今アマゾンでも正式(Apple直で)に取り扱っており、しかも(私の中では名機の)「iPad Pro Mark.II」=2型も新品で買えます。折れるのがコワい人は2型をあえてチョイスするのも良いですネ。

 

*すっかり「曲がるiPad」として定着した3型。知り合いにも「やっぱり曲がるの?」と聞かれる始末。

*私が買ったのは256GBモデルです。今までの経験上から、絵を描いてて100GB単位で一気に消費したことがないですし、節目でAir Dropでデータを移せば良いので、よほど大きなデータを扱う予定でもない限り、無理して512GBを買う必要はないとも思います。一番下の64GBは少な過ぎるように思います。

 

 

*120Hzのリフレッシュレートなど、絵を描く上でも「ちょっと」嬉しい性能の2型です。私はこの2型が一番気に入っています。

*総合性能が安定充実した「折れないiPad Pro」「カメラの出っ張りが少ないので、実質薄いiPad Pro」として評価しております。

*旧機種なので、安いところでは9万円以下で12.9インチで256GBモデルが買えるようです。

 

 

ツイッターのマンガでは、「禁断の24回払い」と書いてありましたが、私もソレ。

 

24回くらいで償却するのが妥当と思って買いましたが、分割払い分の月々の役目を果たすどころか、4KHDRプロジェクトで私が描く線画は、全てiPad Pro Mark.III〜3型でこなしておりますので、十分過ぎる活躍です。

 

ハッキリ言って、iPad Proがなかったら、私の4KHDRの仕事は相当危ういです。

 

 

 

絵描きはさ‥‥。

 

とにかく、絵を描くこと。‥‥だと思うんですよ。

 

だって、「絵描き」だもんネ。

 

先述のツイッターのマンガを読むと、絵を描く喜びに、老若男女隔てなし‥‥と思います。

 

 

 

 



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